こんにちは、あつしです。
ようやく手に入れた夢のマイホーム。
新築したマイホームがほんの数年でシロアリの被害にあったなんて話、聞いたことありませんか。
近い将来、新築の我が家がシロアリの被害にあったなら…想像するだけで背筋が凍ってしまいます。
新築戸建てにシロアリは無縁のはず…。
いいえ、新築だからこそ取り組めるシロアリ対策があります!
将来、大切な家がシロアリの被害に遭わないためにも、新築からできる対策を取っておくと安心です。
今回は、新築戸建ての基礎部分にできるシロアリ対策とその費用についてご紹介します。
新築戸建てだからできる!基礎へのシロアリ対策4点
新築にしかできないシロアリ対策、それは設計や設備の設置の時点でシロアリが好む環境だったり、被害の拡大を発見しづらい状況を作らないことです。
では具体的にどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
新築時に気を付けるべき点を4つご紹介します。
床下の高さを確保
引用:有限会社カノム
シロアリ対策としてもっとも有効なのは、定期的な点検です。
床下の高さを確保しておくことで、定期的な点検を行いやすくしてシロアリの被害を発見しやすくしておくのです。
床下は点検者が移動しやすいように33cm以上確保しておくとよいでしょう。
また、家全体の床下を点検できるように人通口を配置しておく必要もあります。
住宅の基礎部分は外壁部分だけじゃなくて内部でも立ち上がっていて、床下をいくつかの区画に分けてしまっているんだ。
区画に分かれていると、家の床にある点検口から入って全体を点検することができないから、区画同士をつなぐために作られるのがこの人通口だよ。
外壁周辺への設備設置を避ける
外壁側の基礎の立ち上がり部分にシロアリの通り道を発見することも少なくありません。
そのため、シロアリの被害を早期に発見するためにも外壁に接するような設備の設置は避けた方がよいでしょう。
例えば上の画像のようなウッドデッキや物置などがそうです。
ウッドデッキは外壁に接して設置するから、基礎の立ち上がり部分が隠れてしまって点検できなくなってしまうからね。
それよりも母さん、うちは物置大丈夫なの?
基礎断熱をしない
引用:河合工務店
基礎断熱は、住宅の基礎部分に断熱材を施工するため、断熱材と基礎の間にシロアリが通り道を作っていても発見することができません。
また、断熱材をシロアリが食べることもあり、基礎断熱は避けておく方がよいでしょう。
基礎断熱は床下の温度を室内温度と一定になるようにすることを目的とした断熱方法で、冬場の床下の寒さの軽減や、寒冷地では床下に配置された配管類の凍結を防ぐことができます。
床からの冷えが気になる場合は有効な断熱方法ですが、基礎断熱ではなく床断熱など別の方法を模索した方がよいでしょう。
最近は防蟻効果のある断熱材や、断熱材と基礎の間の隙間を防蟻効果のあるコーキングで埋める方法なんかも出てきているから、どうしても基礎断熱を叶えたい場合はそれらを使うことを建築業者と検討してみたらどうかな?
シロアリの侵入経路を塞ぐ
そもそもシロアリが家の床下などに侵入しなければ、シロアリ被害を受けることはありません。
シロアリの侵入経路を把握して、それを塞ぐことでシロアリを防ぐ効果があるのです。
シロアリの侵入経路は主に4つあります。
- 基礎の立ち上がり部分
- 基礎と基礎の隙間
- 配管を通すための隙間
- 玄関ポーチ
これら4つの侵入経路を塞ぎ、シロアリを侵入させないことでシロアリの被害を受けないようにしましょう。
●基礎の立ち上がり部分
引用:西日本防虫防除協会
基礎の立ち上がり部分は、シロアリの通り道が出来ていないか常に目視で確認しておけば簡単に防ぐことができます。
そのためにも、先にお伝えした通り、外壁周りに設備を設置しないようにしておきましょう。
●基礎と基礎の隙間
地面に水平な基礎と垂直な立ち上がりの基礎は、技術的に同時に打設するのは難しいので、どうしても2回に分けて打設する場合が多くなります。
2回に分けることでそれぞれの間に継ぎ目が生じてしまい、その隙間からシロアリが侵入する場合があるので、この部分を塞ぐことでシロアリの侵入を防ぎましょう。
1回で水平、垂直の基礎を敷設ができる建築業者もあるので、まずは1回での打設を依頼してみて、難しい場合は基礎止水プレートなどで継ぎ目を塞ぐようにすれば隙間を解消できます。
●配管を通すための隙間
引用:小林デンキ
水道管などの配管を基礎に通すために貫通させた穴と配管の間の隙間がシロアリの侵入経路になる可能性があります。
この隙間は防蟻剤入りのコーキングやウレタンを使って塞ぐことで解消できます。
●玄関ポーチ
玄関ポーチの下はコンクリートが打設されていない場合があり、ポーチの下はすぐに土という場合があります。
ポーチと玄関の継ぎ目がシロアリの侵入経路となる場合があるので、ポーチや玄関回りの下までコンクリートを打設してもらいましょう。
それでもできた継ぎ目は防蟻剤入りのコーキングなどで隙間を解消しておきましょう。
でも結構シロアリの侵入経路になり得る隙間は見落とされがちなんだ。
だから新築の時に、しっかり業者と相談をして侵入経路を塞ぐ施工をしてもらうようにしないといけないね。
基礎とシロアリ被害についてはこちらでご紹介しています。
新築をお考えの方はあわせてご覧になってみて下さい。
新築戸建てだからできる!薬剤でのシロアリ対策4種
設計、施工段階からシロアリ対策を行うことは先にお伝えしましたが、シロアリ対策としてよく知られているのは薬剤による予防や駆除ですよね。
シロアリを防ぐための薬剤処理にも新築時にしかできない方法と新築でなくてもできる方法があります。
それぞれの方法、4種について考えてみましょう。
薬剤を加圧注入する
ACQという薬剤を圧力をかけて木材に注入することで、シロアリの食害を防ぐ方法です。
このACQという薬剤の主成分は塩化ベンザルコニウムで、この塩化ベンザルコニウムは消毒に使用する薬剤として一般的で、身近なものだと歯磨き粉などにも含まれている安全性の高い薬剤です。
加圧することで木の表面から数cmのところまで薬剤を注入することができますが、芯までは届かないため、切り口部分にも防蟻効果を持たせておかないとシロアリの被害にあう場合があるので注意が必要です。
この加圧注入という方法は半永久的に木材をシロアリから守ってくれますが、新築時にしか行うことができないため、新築を検討している時点でこの方法を選択しておく必要があります。
ホウ酸を木材の表面処理に使用する
柱や土台に使用する木材にあらかじめホウ酸で表面を処理することで、シロアリを防ぐ方法です。
ホウ酸は昆虫類にとっては毒性が強いですが、ほ乳類にとっては比較的安全な物質です。
効果も半永久的ですが、即効性は低いのですでにシロアリが発生している場合不向きで、水に弱いので屋外には使用できません。
しかし、新築の柱への表面処理に使用する分には十分な効果が期待できます。
ベイト工法
ベイト工法とは、シロアリなどの昆虫にとって毒性の高い物質をエサと一緒に混ぜて仕掛けることで、シロアリの被害を予防する方法です。
即効性は低いですが、シロアリが毒入りのエサを巣に持って帰ることで巣ごと全滅させることが可能な方法です。
また、臭いもなく安全性も高い方法で、年に1~数回エサを確認するだけでいいので手軽です。
しかし、敷地全面がコンクリートやタイルが敷設されている場合や、隣家との距離が近くて建物の周囲を人が通れない場合などはベイト工法は施工できない場合があります。
バリア工法
バリア工法とはシロアリを予防、駆除する薬剤を散布することで、床下にシロアリが侵入することを防ぐ方法です。
薬剤を散布するので、呼吸器系の疾患やアレルギー疾患がある家族がいる場合やペットや赤ちゃんのいる家庭の場合は避けた方がよいでしょう。
即効性が高く、地面深くまで薬剤が浸透するのでシロアリの侵入を防ぐ効果は高いです。
薬剤の効果が持続するのは5年程度で、5年ごとに再度散布してもらう必要があります。
母さんとしてはやっぱり半永久的と言われると魅力を感じるわぁ。
ただ費用の問題もあるし、何が自分の家に適しているかは検討が必要だね。
新築5年後のシロアリ予防についてはこちらでご紹介しています。
新築戸建てのシロアリ対策、その費用は?
新築戸建てにできるシロアリ対策についてご紹介してきましたが、費用はどの程度かかってくるのでしょうか。
方法 | 費用や特徴 |
加圧注入 | ・木材のサイズによって費用に幅があるため、建築業者に要相談。
・2×4材の同サイズのものでACQ注入したものはしていないものに比べて価格は1.5倍ほど高価である。 |
ホウ酸を使った表面処理 | ・噴霧する範囲(地面から1m程度までか建物全体か)によって費用に幅がある。
・従来のバリア工法などに比べると、処理面積が同じ場合費用は2~5倍程度かかる。 |
ベイト工法 | ・全国平均は3600円/㎡程度。35~40坪の住宅の場合は41~48万円程度かかる。
・5年間の維持点検費用も含まれている場合が多い。 ・さらに5年間の維持点検を延長する場合はもう少し安価になる。 |
バリア工法 | ・全国平均は1200円/㎡程度。35~40坪の住宅の場合は14~15万円程度かかる。
・5年間の保証がついている場合が多い。 ・5年ごとに薬剤散布を行わなければならない。 |
やはり長期間効果が期待できるものや、安全性の高いものはそれなりに費用もかかってしまいます。
それぞれのメリットデメリットを比較検討して、適した方法を選択しましょう。
夢の新築戸建て、シロアリ対策だけに囚われないで!
将来のシロアリ被害が怖いから、新築の時にできる限りのことをやっておきたい!
その気持ちはとてもよくわかりますが、シロアリのことばかりを考えて建物の設計をしたとしたら…本当に満足のいくものになるのでしょうか。
- ウッドデッキは基礎の立ち上がり部分が点検できない
- 基礎断熱はシロアリの通り道がわかりにくい
- 高気密住宅では将来シロアリ被害が出た時に薬剤散布しにくい
- 吹き抜けはシロアリの被害を点検しにくい など
自宅を新築する時はできる限り家族の希望が盛り込まれた家にするべきです。
シロアリ対策だけに囚われて、思い描いていた夢のマイホームからかけ離れた状態になってしまうことは避けましょう。
実現したい工事や設備がシロアリ予防の妨げになるようなら、建築業者と相談してみたらいいんじゃないかな。
何か解決策を提示してくれるかもしれないよ。
「新築戸建ての基礎部分にできるシロアリ対策!費用と共にご紹介!」まとめ
今回は、新築戸建ての基礎部分にできるシロアリ対策とその費用についてご紹介しました。
新築戸建てだからこそできる設計、設備の設置の時点でシロアリが好む環境だったり、被害の拡大を発見しづらい状況を作らないために注意する部分は4点です。
- 床下の高さを確保
- 外壁周辺への設備設置を避ける
- 基礎断熱をしない
- シロアリの侵入経路を塞ぐ
薬剤処理でシロアリを防ぐための主な方法は4種あり、新築時にしかできない方法と新築でなくてもできる方法があります。
- 薬剤を加圧注入する
- ホウ酸を木材の表面処理に使用する
- ベイト工法
- バリア工法
新築戸建てにシロアリ対策をしっかりしておくことで、将来のシロアリ被害を予防することができます。
しかし、あまりシロアリ対策に囚われて、せっかくの夢の新築マイホームに家族の希望が盛り込まれないのはとても残念です。
叶えたい希望とシロアリ対策をうまく共存させるためには、建築業者としっかりと打ち合わせを行って要望を伝えることが大切です。
夢の新築マイホームとシロアリに強いマイホーム、どちらも実現できるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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