最近ではすっかり見る機会が減った和式トイレですが、築年数の古いおうちに住んでいる方だと家のトイレが和式トイレだという方もいるのではないでしょうか?
見た目の問題だけでなく、高齢の方や、小さい子供、妊婦さんにとっては身体への負担が大きい。
トイレが詰まってしまうと自分では対処できない。等さまざまな問題点があります。
思い切ってDIYで和式トイレをリフォームしてみませんか?
簡単にできる方法から、本格リフォームまで、幅広く紹介していきます。
■目次
和式トイレをDIYでリフォームする方法
和式トイレをリフォームするには、和式トイレの上に専用の商品を取り付け、簡易洋式トイレにする方法と、新たに洋式トイレを設置する方法にわけられます。
2種類のリフォーム方法にはそれぞれメリット、デメリットがありますので、順に見ていきましょう。
簡易洋式トイレ
もともとある便器を撤去することなく設置できるのが魅力の簡易洋式トイレですが、汲み取り式や、段差のないトイレには設置できない場合があるというデメリットがあります。
- 短時間でリフォームが完了する
- 便器を撤去する必要がないので、安価にリフォームできる
- 掃除がしづらい
- 設置できないトイレがある
トイレに直接設置する簡易洋式トイレは、便器と便座の間が掃除しにくいんだ。
掃除がしにくいってことは、汚れもだけど悪臭も気になるわね…。
なんとかならないの、あっくん?
定期的に便座を取り外してしっかり洗うことが一番の解決方法だよ。
簡易洋式トイレへのリフォームを検討する場合は、リフォーム後のお掃除のこともしっかり考えることが大切なのね。
洋式トイレ
もとあった和式便器を撤去し、新に洋式トイレを新設する方法です。
先ほどの簡易洋式トイレとは異なり、掃除のしやすさや、どんなトイレでも設置できるというメリットがあります。
- 掃除がしやすい
- どんなトイレでも設置可能
- 簡易洋式トイレに比べ施工費用、期間がかかる
- 施工中はトイレが使えない
トイレを撤去するから使えない期間があるのね。
洋式トイレを新設するには2~3日くらいの施工期間が必要になるんだ。洋式トイレを新設するリフォームを検討している人はその間、トイレをどうするか考えないといけないね。
和式トイレをDIYで簡易洋式トイレへリフォームできる商品
簡易和式トイレは3000円~ホームセンターなどで購入可能となっています。
なかにはウォシュレットを設置できるものまでと、多種多様な商品が販売されています。
今回はその中でもおすすめの商品を3つほど紹介します。
スワレット/TOTO
TOTOから発売されている便座と組み合わせることで、和式トイレをウォシュレット付き洋式トイレへリフォームすることが可能な商品です。
ただし、便器の手前が湾曲しているものには取り付けができないので注意が必要です。
テイコブ腰掛便座/幸和製作所
和式トイレの便器にかぶせるだけで設置完了する、もっともスタンダードな形の簡易洋式トイレです。
ただし、段差のあるトイレやサイズによって設置できない場合があるので注意点が必要です。
サニタリエースHG 据え置き型/アロン化成
段差のないトイレにも設置可能な据え置き型の簡易洋式トイレです。
前出の商品同様、サイズによっては設置できないので注意が必要です。
和式トイレをDIYで洋式トイレにリフォームする方法
水洗トイレと汲み取りトイレでは、リフォームにかかる手順や費用、期間が変わってきます。
水洗式和式トイレ
まずは、トイレをリフォームする手順を紹介します。
- 便器の撤去
- 必要があれば段差を壊し、配水管の延長をする
- 床の基礎を作り床材を張る
- 便器の設置
引用:YouTube
以上が主な流れになります。
リフォームにかかる期間はどのくらいなのかしら?
プロにお願いする場合の施工期間は2~3日といわれているから、DIYで和式トイレをリフォームする場合は、3~5日くらい余裕を持つといいと思うよ。
汲み取り式和式トイレ
汲み取り式の和式トイレを洋式トイレにリフォームするには事前に準備が必要です。
その方法は、大きく分けて2種類あります。
- 浄化槽を設置する
- 下水の配管工事をして下水道を引き込む
浄化槽や配管工事をした後の流れは水洗式の和式トイレのリフォームと同じ流れでリフォームすることが可能です。
ですが、上記2つの工事をするためには、国家資格保持者の施工が必要となるので注意が必要です。
汲み取り式の場合は施工会社に施工をお願いしないといけないのねぇ。
自宅の敷地内の配管を伸ばす分には自分でリフォームしてもいいんだけど、新たに下水を引き込む場合や、浄化槽を設置する場合は必ず業者さんに頼んでね!
ところであっくん、下水の配管工事は分かるけど、浄化槽って何なの?
それじゃあ、聞きなれない人のためにも、浄化槽について簡単に説明するね。
浄化槽ってどんなもの?
トイレやお風呂、台所などからでる生活排水をきれいにし、川などに排出するための施設です。
下水道の整備が行き届いていない地域で主に利用されています。
浄化槽の設置後も定期的な保守点検、清掃、水質検査を受けなくてはならず、そのどれもが国の定めた業者や検査機関の利用が義務づけられています。
昔おばあちゃんの家がぼっとんトイレだったじゃない?あれは違うの?
ぼっとんトイレは汲み取り式トイレのことで、し尿を貯めておくトイレだね。浄化槽は、し尿も生活排水も綺麗に浄化して、河川や湖沼なんかに排出するためのものだから、全く別物だよ。
和式トイレをDIYで洋式トイレへリフォームするのにかかる費用
水洗式和式トイレと汲み取り式和式トイレでは、リフォームにかかる費用が変わってきます。
タイプごとにリフォーム費用について見ていきましょう。
水洗式和式トイレ
水洗和式トイレをDIYする際にかかる費用は以下の通りです。
洋式便器 | 3万円 |
床の基礎 | 1万2000円 |
床材 | 1000円 |
合計 | 4万3000円 |
表の金額は最低額で、この他に、段差があるトイレは壁紙材、配管の延長をする場合は配管パイプが必要になってくるよ。
それでも、5万円でおつりがでちゃいそうね!
同じ内容を施工会社にお願いすると、20万円前後が相場だから、1/4の費用でリフォームできちゃうことになるね。
汲み取り式和式トイレ
汲み取り式のトイレの場合、水洗式のトイレのリフォームにかかる費用の他に、浄化槽や下水管引き込み工事にかかる費用がプラスされます。
浄化槽の設置費用
浄化槽の大きさにより、設置費用が異なります。
5人槽 | 88万5000円 |
7人槽 | 102万7000円 |
10人槽 | 129万8000円 |
浄化槽の設置は、地方自治体から補助金を受けられる場合があります。
補助の申請は施工前に行うことが多いので、浄化槽設置を検討している方は、お住まいの自治体の補助制度をしっかり調べてから施工をお願いするといいですね。
下水管の引き込み
家の近くまで、下水管が通っている場合は40万円前後で下水管の引き込み工事が可能です。
家の近くまで下水管が通っていない場合は費用が別途必要になり、さらに50~80万円必要となります。
近隣の下水管はどこまで来ているのか、しっかり把握して施工を頼む必要がありますね。
下水管の引き込み工事は浄化槽同様、地方自治体から補助が受けられる場合があります。
自治体によって適応条件が違うので、お住まいの自治体の制度状況をしっかり確認しましょう。
和式トイレをDIYでリフォームする方法まとめ
和式トイレをリフォームするには、簡易洋式トイレにする方法と、洋式トイレを新設する方法の2種類がありました。
- 費用が安い
- 取り付けるだけでOK
- 掃除が大変
- 施工費用がかかる
- 施工期間がかかる
- 掃除、メンテナンスが簡単
汲み取り式の和式トイレをリフォームする場合は、浄化槽または、下水管の引き込み工事を行う必要があります。
地方自治体による補助を受けられる場合があるので、お住まいの自治体の補助制度をしっかり調べましょう。
今回はDIYで和式トイレを洋式トイレにリフォームする方法を紹介しましたが、自分でリフォームするのは難しいと感じた場合は、無理せずリフォーム業者に依頼しましょう。
ヤマダ電機では、和式トイレを洋式トイレへリフォームも行っています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。