玄関は家の顔とも呼ばれるほど重要な場所ですよね。
みんなが使う場所だからこそ、快適な場所であってほしい。
でもその玄関が寒いと玄関につながる廊下も寒くなり部屋の行き来がおっくうになりますよね。
新しいものに付け替えとなるとお金もかかるし、安く自分で断熱できないものか・・・
でもDIYなんてやったことないし、できるかな・・・そう考えている人も多いはず!
実は玄関の断熱は簡単にできちゃいます!
今回はそんな玄関の断熱方法についてご紹介していきます。
■目次
引き戸玄関の断熱をDIYする前に知っておきたいこと
引き戸玄関をDIYするにあたり、いきなりするとうまくいかないこともあります。
まずはDIY前に引き戸についての予備知識を知っておくこともDIYには重要です。
そうだね!
少し引き戸について知っておくことでいいDIYになるね!
そもそも引き戸玄関と開き戸玄関の違いとは?
引き戸とは横にスライドさせて開ける扉のことで、前後に開ける必要がないので玄関のスペースが狭くても設置が可能です。
また、荷物を持っている場合でも、扉を開けたまま維持できるので、出入りが楽です。
車いすが必要な方や、高齢者がいる世帯にはおすすめの玄関です。
ただ、開き戸に比べて密閉性が弱いのが難点です。
一般の住宅のほとんどに設置されているのが開き戸の玄関です。
外から開くとき、手前に大きく扉が開くので設置スペースが広く必要になります。
引き戸と比べて遮音性や、機密性が高くなります。
引き戸にも種類がある
引き戸にも種類があります。
引き違い戸:2枚の扉があり、お互いすれ違うように開閉。
片引き戸:扉が1枚で、片側にスライド。
両開き戸:2枚の扉で、中心から左右に開閉。
今回は一般的に使われている引き違い戸についてDIYの方法などを紹介していきます。
引き戸の玄関を断熱DIYするために必要な材料
断熱DIYをするために必要な材料はたくさんあります。
自分ができそうな断熱方法に合わせて選ぶことが大切です。
ここからは断熱に主に使われる材料について紹介していきます。
ねぇ、あっくん、自分で引き戸を断熱するなんてできるの??
実はDIY初心者さんでも簡単にできるんだよ
え?!そうなの!!
私でもできるかしら
大丈夫だよ、どんな材料が必要かこれから教えるね
引き戸玄関を断熱DIYするのにおすすめの材料
- スタイロフォーム
- プラダン
- プチプチシート
- アルミシート
1.スタイロフォーム
スタイロフォームとは簡単にいえば板状の発泡スチロール。
正式名は「押出し発泡ポリスチレン」で、普通の発泡スチロールと違う点は、造り方が違うため、密度が濃いこと、種類や厚さがたくさんあるということです。
- 熱を伝えにくい
- 水を吸収しにくい
- 軽くて丈夫
- 加工がしやすい
- 厚さの種類が豊富
【参考価格】
縦 90㎝ | 価格:1,090円 |
横 60㎝ | |
厚さ 1,5㎝ |
スタイロフォームの断熱性能
上の表にもあるようにスタイロフォームはかなり断熱効果がありそうだね
2.プラダン
正式名は「プラスチック段ボール」で、ポリプロピレンを原料としたプラスチック製の段ボール。
断面が中空構造(ハーモニカ状)になっていて、プラスチック板より軽量な造りになっています。
繰り返し利用可能で、養生シートとしても使われています。
- 軽量
- 水に強い
- 折り曲げたり箱型にしたりなど、様々な用途に使用できる
- 薄くて丈夫
- カラーバリエーションが豊富
【参考価格】
縦 90㎝ | 価格:693円 |
横 60㎝ | |
厚さ 4㎜ |
いろんなカラーがあって、すごく軽いのね
3.プチプチシート
「エアークッション」、「エアーパッキン」とも呼ばれる、ポリエチレンフィルムでできた気泡緩衝材。
本来の使用用途は割れやすいものを保護したり、荷物が動かないようにクッションとして使用します。
今では、断熱用のプチプチシートも販売されていて、包装用のものとは造りが異なっており、より断熱効果が高くなります。
- 軽くてクッション性がある
- やわらかい素材なので扱いやすい
- 安価
- 剥がすときに壊れてしまうことがある
【参考価格】
縦 4m | 価格:1,210円 |
横 90㎝ | |
厚さ 0,5~1㎝ |
4.アルミシート
発泡ポリエチレンの上にアルミシートが張り付けられて出来ています。
両面アルミシートのタイプもあり、両面タイプの方がより断熱効果があります。
断熱材と違い、熱を跳ね返す効果があるので、空調の効率化や節電にも効果があります。
- 薄型で加工がしやすい
- 釘打ち、縫い閉じ、ホチキス止めなどあらゆる方法で施工できる
- 熱反射効果と空気を完全に遮熱する効果がある
- 軽くて扱いやすい
【参考価格】
縦 100㎝ | 価格:600円 |
横 100㎝ | |
厚さ 4㎜ |
どう?母さん、使う材料について紹介してみたけど・・・
意外と断熱材って安いのね
そうだね、断熱材って聞くとプロ用とかで高いイメージがあるかもしれないけど、意外と安くて、自分でDIYできるんだよ
次は必要な道具と詳しいやり方を紹介するね
引き戸断熱DIYに欠かせない道具と詳しいやり方
使用する断熱材が決まったら、次はその断熱材にあった接着剤や道具が必要になります。
今回、紹介した断熱材はすべて以下のものを揃えればDIYできます!
- 強力両面テープ
- マスキングテープ
- カッター、定規、メジャー
- カッターマット不要な段ボール等
1.強力両面テープ
ホームセンターや、100円均一にも売っています。
紙などを止める薄いものではなく、DIY用の強力なものでないと断熱材を張り付けれないので、購入の際は注意が必要です。
また、なるべく幅が広いと接着力が上がるので、3cm~5cmのものがおすすめです。
2.マスキングテープ
施工する際に、直接玄関ドアに両面テープを貼ってしまうと、剥がすときに下地を痛めてしまいます。
その場合、両面テープを貼る前にマスキングテープを貼ることをおすすめします。
マスキングテープを貼っていれば断熱材が劣化したり、破損して剥がすときに、下地を痛めずに済みます。
また、両面テープの接着剤が残るのも防げます。
3.カッター、定規、メジャー
先ほど紹介した断熱材はすべてカッターで切れます。
工作用の小さく細いものではなく、なるべく刃が大きいしっかりとしたものがいいでしょう。
また、定規は大きいものをカットするので長さが30cm以上の方が作業はかなりはかどります。
メジャーは玄関ドアの長さを測るのには必須アイテム!
立派なプロ用のを買う必要はないので100円均一で売っているもので十分です。
必ず用意してください。
写真右
引用:WHATNOT
写真中央
写真左
引用:ルームファクトリー
4.カッターマット、もしくは不要な段ボール等
断熱材をカットする際に床が傷つかないよう、カッターマットや不要な段ボールなどを敷いて作業することをおすすめします。
カッターマットはなるべく大きいものがいいですが、なければ使わなくなった段ボールでも代用できます。
その際は、段ボールの厚みを考慮しながら作業してください。
深くカッターを入れすぎて、段ボールを貫通しないように注意が必要です。
道具が揃ったらLet’s DIY!!
ここからは詳しい手順について説明していくね!
- 玄関扉のサイズを測る
- 玄関扉にマスキングテープを貼る
- 両面テープをマスキングテープの上に貼る
- 断熱材をサイズ通りにカットする
- 断熱材を貼る
1.玄関扉のサイズを測る
どの場所にどのように貼るかを考えましょう。
例えば、下記の写真*1のようにガラスと枠がある場合、ガラス部分だけに断熱材を貼るのか、全体を隠すように貼るのかで、カットの仕方が変わってきます。
貼る部分を決めて、サイズを測りましょう。
*1 写真はリビングの引き戸ですが、施工のやり方は玄関の場合も同じです。
2.マスキングテープを貼る
貼る部分が決まったらマスキングテープを貼りましょう。
多少、しわになっても断熱材で隠れるので大丈夫です。
3.両面テープをマスキングテープの上に貼る
マスキングテープの上に両面テープを貼っていきます。
この時、マスキングテープから両面テープがはみださないように注意してください。
4.断熱材をサイズ通りにカットする
測ったサイズに合わせて断熱材をカットしていきます。
床を傷つけないように注意してください。
スタイロフォームや、プラダンは曲がってカットしてしまうと失敗が目立ってしまうので慎重に作業をします。
5.断熱材を貼る
最後は断熱材を貼っていきます。
曲がらないように慎重に貼っていきます。
万が一、扉からはみ出てしまったら、扉を傷つけないようにカッターで余分な部分をカットしてください。
今回は黄土色のマスキングテープに半透明のプラダンを使用したので、プラダンの後ろからマスキングテープが透けて見えてしまっています。
見た目が気になるときは、インテリアシールなどを貼ると見た目もおしゃれに。
実際に玄関ドアを断熱した例
引用:Twitter
こちらは開き戸の玄関ドアですが、インテリアシートを使っているので、おしゃれに仕上がっていますね。
引き戸に断熱シートを貼るときの注意点
引き戸は開き戸と違い、左右にスライドして開閉します。
そのため厚さがある断熱材を貼ってしまうと、扉の隙間に断熱材が引っ掛かり破損する恐れがあります。
厚みのある断熱材を使うときには以下のことに注意しましょう。
玄関引き戸の断熱は安く簡単にDIYできるのまとめ
断熱材はいろんな種類があります。
お家の玄関に施工しやすいものを選ぶといいと思います。
どれも、ホームセンターなどで購入が可能ですので、直接材料をみてから購入することをおすすめします。
必要な道具も特別なものではないので、玄関が寒いなぁと思っているかたは是非DIYにチャレンジしてみてください。
玄関が寒くなくなり、家族が快適に過ごせるお家になるといいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
そうよね、いきなりして失敗したら取り返しがつかないわね。