皆さんは子供の時、自分の部屋がありましたか?
子供が大きくなるにつれて気になるのが「子供部屋問題」。特に兄弟がいる家庭は一人ひとり部屋を用意するのは大変ですよね。
そこでおすすめなのが部屋を間仕切りする方法です。壁を増設する大掛かりなものはもちろん、簡単に設置できるものなどさまざまな仕切り方があります。
今回は「子供部屋の間仕切り」を事例とともに紹介していきます。
■目次
間仕切りでプライベート空間を
最近は「リビングで学習すると頭が良くなる」という話題がメディアで取り上げられ、子供部屋の必要性が問われていますが、そもそも子供部屋は何をするところなのでしょうか?
上の表は「子供部屋の役割」について年齢別に記したものです。
上記からも分かるように「子供部屋」=「自立心を育てる場所」です。兄弟とともに過ごすことも大事ですが、プライベート空間で「自分の好きなことを選択する」「自分のものを管理する」ことで自立心が育ち自己管理能力が身につきます。
小学校低学年の頃は親もとで過ごすのが大半ですのでほとんど寝るだけの場所になりますが、年齢があがるにつれ自分だけのスペースはより大事なものになってきます。
大人と同じように子供にも一人で集中できる場所、プライバシーが必要です。
子供部屋を間仕切るリフォームの方法
子供部屋を仕切るには以下の方法があります。
- 壁で仕切る
- 家具で仕切る
- カーテンやパーテーションで仕切る
- 引き戸で仕切る
そうだね。僕の友だちは小学生までは弟と部屋が一緒だったけど、中学にあがってからは壁をリフォームして1人部屋にしてもらってたよ。
そうなのね。でも壁を業者さんに頼むのってどのぐらいの費用がかかるのかしら?結構しそうよね?
高そうなイメージがあるよね。僕も気になったから壁の増設費用について調べたよ。
壁で仕切る
実際に壁を新設するにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
壁で仕切る費用:10~20万円
部屋の大きさや壁の種類にもよりますが、このあたりが相場のようです。
ただ、これは壁のみを施工する際にかかる費用でコンセントや照明、ドアなどを取り付ける場合は別途料金がかかります。
施工内容 | 費用 |
---|---|
電気工事 | 4~9万円 |
配管工事 | 2~4万円 |
ドアの取り付け | 11~13万円 |
上記は壁の増設以外にかかる料金を表したものです。
電気工事とはコンセントの新設、照明工事のことで細かくみていくとこのようなものが必要になります。
- コンセント(一箇所):1~2万円
- エアコン専用コンセント:1万2千円~3万円
- 照明工事:1~4万円
エアコンを取り付ける場合はエアコン専用のコンセント増設が必要となると同時に、配管工事にも別途2~4万円が必要です(設置費用は含みません)。
家を新築で建てる方で「子供が小さな時は大部屋を共有させて、大きくなったら分けられるようにしたい」と考えているのでしたら、これらを設置しておくと後々費用がかかりません。
電気や照明まで気が回らなかったわ。他にも机や収納も必要になりそうだから、多めに見積もった方が良さそうね。
また壁の新設の仕方にもさまざまな方法があります。
事例1:全面を仕切る
上記は戸建ての子供部屋施工例です。ピンクのアクセントクロスが可愛らしいですね。
壁を全面に新設して個室を作るメリットはやはり防音効果があることです。ただそれまで壁がなかったため圧迫感を感じることと、先ほど記述したようにドアや照明などを取り付けなければならないことがデメリットとなります。
事例2:上部に空間を残す
こちらは男の子兄弟の部屋を間仕切りした例です。
壁の上部にあえて空間を残すことでエアコン1台で2つの部屋を賄えていていいですね。また、仕切った壁に収納を取り付けることで部屋を無駄なく効率的に使っています。
ただ先ほどの事例と違い防音効果はないため、勉強をしている時や部屋に友だちを呼ぶ時などに相手を配慮する必要があります。
今は壁紙もいろんな種類があるから選ぶのが楽しそうね。
家具で仕切る
事例1:収納で仕切る
子供が大きくなるにつれて必要となってくるのが収納です。
こちらはce-fitという可動式の収納で上の図のように共有スペースを設けたり、移動して真ん中で完全に仕切り個室にすることもできます。天井に突っ張り固定できるので地震で倒れてくることはありません。
幅、高さがオーダーメイドで注文でき、費用は一台20万円ほどです。(事例は2台のため40万円ほどかかっています)。
事例2:二段ベッドで仕切る
二段ベッドの間仕切りは狭い部屋でも有効的に使える方法です。大きな家具のため圧迫感があることは否めませんが、お互いの気配を感じる距離でプライベートな空間を保てますね。
二段ベッド費用:2~6万円
どのようなベッドかにもよりますが、このあたりが一般的な相場のようです。
2つ目の事例のベッドでしたら照明、エアコンを別途考えなくて済むので手軽な方法です。
二段ベッドの関連記事はこちら
カーテン・パーテーションで仕切る
カーテンやパーテーションはあまり広いスペースを取れないお家やマンションでも圧迫感なくつけられます。
- パーテーション費用:1~3万円
- カーテン(レール取付料込):1~5万円
このようなところが一般的な相場となり、他のと比べるとお安くできますね。
また、ニトリはニトリ商品のカーテンを購入の方に限り、有料ですがお安くレールを取り付けることができるようです(事前採寸、取り付けの際の人件費は無料)。検討している方は一度店舗でご覧になってみて下さい。
一つ目の事例のように棒をつっぱるタイプのカーテンだと、部屋を使わなくなった時でも簡単に取りはずしができ便利です。
パーテーションは使う用途に合わせて手軽にレイアウトを変えられていいわね。カーテンだったら可愛い柄物が沢山売ってるから子供と一緒に選べて楽しそうね。
引き戸で仕切る
壁の増設以外でしっかりとした間仕切りをご希望でしたら引き戸がおすすめです。事例のように床にレールがないタイプだとお掃除も楽ですし、すっきりした見た目でいいですね。
引き戸の費用:10~20万円
この費用の他に、照明やコンセントなどが別途かかってきます。
「仕切りたいけど片方にしか窓がない」というお部屋には、すりガラスの引き戸を設置することで明るさが保てるのでおすすめです。
DIY好きなら自分で間仕切り
事例は「ラブリコ」で施工した間仕切りです。
LABRICO(ラブリコ)とは2×4材の上下に取りつけて柱をつっぱることができる便利なDIYパーツです(1×4材でできるものもあります)。工具なしで取り付けられ、天井や床を傷つけないので賃貸でも使用できます。
※2×4材とは木口の厚さが2インチ×4インチの木材のことです。
ラブリコ:888円~(税込)
事例は3つともラブリコを突っ張った後、有孔ボードなどの板を張ったものです。棚受けパーツも種類が豊富なのでデザインも自由に楽しめます。
同じDIYパーツでディアウォールもあるけど僕はより強度の強いラブリコがおすすめだよ。
子供部屋の間仕切りアイディアまとめ
今回は子供部屋の間仕切り方法をご紹介しました。
- 防音効果が高いプライベート空間を作るなら、壁で仕切るのが一番
- 可動式収納は用途に応じて移動できて便利
- 空間を有効的に使うなら二段ベッド
- カーテン、パーテーションは狭い部屋でも圧迫感がなく安価
- 開閉ができるうえ、しっかりと仕切れる引き戸
- DIYならラブリコを使用するのがおすすめ
家庭環境は人それぞれです。なるべく子供の意見を尊重してその家庭、その子にあった子供部屋を作ってあげたいですね。
ご覧いただきありがとうございました。
へー!案外いろいろな方法があるのね。やっぱり大きくなると自分のスペースが欲しくなるわよね。