タイル張り浴室をユニットバスにリフォームして安全快適なお風呂に!

昔は主流だったタイル張り浴室。

古くなったから取り換えたいけど、工事が大がかりになりそうでためらっていませんか?

古さだけでなく、タイル張り浴室だからこその悩みや不便を解消するにはやはり、リフォームが必要です。

タイル張り浴室から新しいタイル張り浴室に替える場合は、断熱材を敷き詰めるなどで寒さを軽減することもできますが、タイル張り浴室の悩みを全般的に解消してくれるのはやはりユニットバスです。

今回は、タイル張り浴室からユニットバスへのリフォームに焦点を絞って、その方法から費用のことまで詳しくご紹介します。

タイル張り浴室の悩みは?

タイル張り浴槽をリフォームしたい理由はどのようなものなのでしょうか。

古くなったというだけではなく、タイル張り浴室の悩みに着目してみましょう。

タイル張り浴室の悩み
・タイル目地の掃除が大変

・冬にはタイルがひんやりして、浴室全体も寒い

・浴槽が深く、出入りが危険

・タイルが滑りやすく、転倒の危険性がある

衛生面、安全面、快適性などに悩みがあるようです。

タイル張り浴室の家に住んだことのある人はうなずけるものが多いのではないでしょうか。

はるこ
これ、すごくよくわかるわぁ。母さんもタイルで滑ったことあるもの!
あつし
!!気をつけてよ!

浴室での死亡事故は交通事故よりも多いんだからね!

はるこ
はぁい、気を付けます…。
あつし
でも滑って転ぶことでの事故もそうだけど、浴室が寒いことで起こるヒートショックも事故につながるから注意が必要だね。
はるこ
あっくん、あんまり脅かさないでよ…。

ヒートショックについてはこちらで詳しくご紹介しています。

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交換後のお風呂はタイル張り?ユニットバス?

現在の新築の浴室はユニットバスが約9割を占めています。

タイル張り浴室のリフォームの際も、やはりユニットバスへの交換が主流です。

タイル張り浴室はかつてユニットバスがまだ存在していなかったり、一般的でなかった時代に一戸建ての住宅で採用されてきた在来工法の浴室です。

現在ではユニットバスの商品もバリエーションが広がり、高性能なものが多数製造されているため、防水などの面からもユニットバスが選択されるようになってきています。

ただ、ユニットバスは既製品なのである程度決まったサイズや素材のものしか選択することができません。

広い浴室や檜の浴槽などのこだわった素材を使用したい場合は、やはりタイル張り浴室を選択するしかないようです。

戸建て住宅におすすめなユニットバスはこちらでご紹介しています。

ユニットバスへのリフォームを検討中の方は、こちらも併せてご覧ください。

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ユニットバスのメリットとデメリット

では、タイル張り浴室と比較した、ユニットバスのメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット
・リフォームの工期が短い

・断熱性がある

・掃除がしやすい

・防水性が高く、水漏れの心配が少ない

・脱衣所との段差がなく、浴槽のまたぎが低い

デメリット
・規格品のため、浴室スペースにぴったりのサイズがない場合がある

・デザインが限られている

・設備を追加することが難しい

メリットを見ると、タイル張り浴室での悩みはユニットバスで解消できそうです。

しかし、浴室の広さがユニットバスの規格とは違う場合も多く、浴室のスペースに余分な空間ができてしまい、空間を生かしきれないデメリットもあります。

また、窓が壁の端についているなど、窓の位置によってはうまくユニットバスの枠の中に窓が納まらない場合もあります。

その場合は開け閉めがしにくくなる場合もありますので、そこは妥協しなくてはいけない部分になります。

はるこ
うーん、悩みを解消したくて浴室を入れ替えたいだけなのに、新たに生まれる悩みがあるのね。
あつし
在来工法のタイル張り浴室はサイズを自由に設定できるのがメリットである反面、ユニットバスに切り替える時にはこういったサイズの問題が出てしまうんだ。
はるこ
ほんと、何を優先させるかで妥協する部分もあるのね。

タイル張り浴室→ユニットバスの工程

タイル張り浴室からユニットバスにリフォームする工期は、大体4~5日程度です。

タイル張り浴室から新しいタイル張り浴室にリフォームする際には約2~3週間程度時間がかかるようなので、比較すると工期は短くなります。

では、ユニットバスへのリフォームはどのような工程で行われるのでしょうか。

タイル張り浴室→ユニットバスの工程
1.タイルを解体

2.配管工事

3.土間打ち

4.ユニットバス組み立て

はるこ
あっくん、土間打ちってなあに?
あつし
土間打ちっていうのは、土の上にセメントで床部分を作ることだよ。

ユニットバスは水平で強度のある床面に設置する必要があるから、この土間打ちが必要になるんだ。

タイル張り浴室とユニットバスは配管も設置の下地もすべて異なるため、すべてを一から施工する必要があります。

また、何よりタイルの解体が大仕事で、最初の2日間は主に解体作業になります。

工事期間中は浴室は使えなくなってしまいますので、その間の入浴は銭湯などを利用する必要があります。

はるこ
銭湯に行くなんて、楽しいわね~。広いお風呂最高!
あつし
母さんにかかると、不便も捉え方で前向きに考えられるような気がするよ…。

タイル張り浴室をリフォームする費用

リフォーム工事ではやはり、費用のことが気になりますよね。

では、タイル張り浴室のリフォーム費用はどのくらいになるのでしょうか。

浴室の面積やユニットバスの機能などによって費用も変動しますが、総額で大体80~120万円程度になるようです。

解体やユニットバスを設置するための配管や下地作りの費用だけで30~40万円程度必要なので、ユニットバスからユニットバスへの交換に比べて、タイル張り浴室のリフォームは費用がかさんでしまいます。

しかし、タイル張り浴室に感じている不便や悩みを解決するには、これは避けて通れません。

新たに設置するユニットバスの機能をシンプルなものにするなどで、費用を抑えられるよう業者へ要望を伝えることも一つの手段です。

タイルを解体する時の注意点

大きな開口部のない浴室の解体なので、解体後の廃材はすべて玄関などから運び出す必要があります。

廃材を土嚢袋などに詰めて手作業で運び出しますので、通路の養生は必ず行ってもらいましょう。

また、解体の工事後には、必ず浴室と壁を隔てた隣室の壁などに不具合が出ていないかを確認しましょう。

お風呂のタイルをはがすには、機械を使ってタイルを割ってはがしていきます。

その際には大きな音と強い振動が発生します。

その振動で、隣室の古い壁材などが浴室側から伝わる振動などで破損してしまう場合があるのです。

はるこ
そういえばご近所さんがタイルの浴室をリフォームした時、お風呂の横にあるトイレのタイルまでヒビが入ったって言ってたわ!
あつし
それって大変じゃないか!ちゃんと業者に伝えたの?
はるこ
ううん、工事が終わって少ししてから気づいたみたいで、工事中のその場じゃなかったから言い出せなかったみたい…。
あつし
あとになってから言っても、もちろんいいんだよ。業者には瑕疵担保責任があるんだから!

でも工事中にチェックしておくと、何かあった時にも業者に伝えやすいね。

瑕疵担保責任についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

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タイル張り浴室をユニットバスにリフォームして安全快適なお風呂に!のまとめ

今回は、古くなったタイル張り浴室をユニットバスにリフォームする方法や費用などについてご紹介しました。

ユニットバスへのリフォームで、タイル張り浴室で感じていた不便や悩みをほとんど解消することができますが、タイル張り浴室はサイズが一定でないため、既製品のユニットバスが浴室の空間を活かしきれない場合もあります。

また、タイル張り浴室からユニットバスへの交換費用は80~100万円と高額になりますが、タイル張り浴室のリフォームでは必ず解体が必要になるので、これらは必要経費と考えるしかありません。

費用を少しでも抑えたい場合は、交換するユニットバスの機能をシンプルなものするなど、業者と相談してみましょう。

ヒートショックや浴室での転倒の危険性があるタイル浴室をユニットバスへリフォームして、安心安全な浴室を手に入れましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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