こんにちは、あつしです。
シロアリの恐ろしさを知っていますか?
名前は聞いたことがあるし、家の天敵でお馴染みですよね。
シロアリ対策は駆除も大切ですが、巣を作られないようにする予防が一番重要です。
とはいえ、予防のためにわざわざ業者に頼むか自分で行うか悩んでいませんか?
実際、ホームセンターやネット通販などでシロアリ対策用の薬品などが売られています。
その一方で、シロアリ業者の広告も見かけますが、悪徳業者なんてウワサもあったりして心配になりますよね。
ここでは、シロアリ予防に業者は本当に必要か、はたまた不要かをお話していきます。
シロアリっていったいどんな虫?
実際にシロアリかどうかは、その姿を知らなければ分からないよね。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉もあるし、まずはシロアリの生態について教えるよ。
シロアリの見分け方
シロアリは「シロ」が付く名の通り、白い体をしています。
ですが、ごく一般的な「ヤマトシロアリ」や最近増えつつある「アメリカカンザイシロアリ」などのシロアリは羽アリになる前後だけ、体の色が変化し茶褐色から黒に近い色になります。
ですから、体の色だけで判別するのは難しいと言えます。見分けるときは、色ではなく形のほうが見分けやすいです。
庭などによくいるクロアリと比較して表にまとめてみました。
シロアリ | クロアリ | |
体の色 | 乳白色、または褐色(羽アリ時は黒に近い褐色) | 黒 |
目 | 兵隊アリと働きアリは目が見えない | 目がある |
分類 | ゴキブリの仲間 | ハチの仲間 |
体の形 | ゴキブリを長くしたような寸胴な体型 | ハチと同じように腰にくびれがある |
触覚 | 数珠状でまっすぐ | くの字型 |
羽 | 4枚でそれぞれ同じ大きさ
大きく、体がすっぽり収まってしまう つまむとすぐにとれる |
4枚で前2枚の羽が後ろ2枚よりも大きい
体に対して小さく、体は隠せない つまんでも簡単には取れない |
食べ物 | セルロース(木材や本、段ボールなど) | 糖類を好むものとタンパク質を好むものがいる |
人間への被害 | 家の建材の破損 | 人やペットを咬む |
シロアリの食害
シロアリというと地面から入ってきて、1階の水回りの建材を食べるイメージがありませんか?
ですが、実際はその生態は様々で、湿気を好むものや乾燥しているところでも生活できるもの、建材の中に巣を作るものから地中に巣を作るものもいます。
湿気さえあれば建材を食い尽くしながら2階へ移動するケースや、コンクリートをかみ砕いて侵入してくるケースもあります。
また、水を運んで遠くまで移動できる種類や乾いた木材を好む種類もいて、タンスや机などの家具類に潜むものもいます。
シロアリの被害にあうとどうなるか
シロアリは、家の隙間やひび割れから侵入し、壁や柱の内部に入り込み、内側から食い荒らしていきます。
そのため、なかなか発見できず、気づいた時には被害が甚大になっていることも多々あります。
その頃には、すでに大事な基礎や柱の部分まで侵食されているので、家の資産価値が下がるだけでなく、家の耐久性も落ち、地震の際に倒壊してしまうことすらあります。
また、火災保険などは天災に対しての補償を目的としているものが多く、シロアリ被害には適応されないことが多いです。
そのため、気が付くのが遅くなると、高額なリフォーム費用が必要になることがあります。
シロアリの生態については、こちらでもまとめています。
シロアリ予防対策に業者って必要なの?
シロアリがどういうものか分かったところで、いよいよシロアリ予防対策について考えてみましょう。
シロアリ予防対策は、2つあります。簡単に説明しますと、
- 土壌処理
床下の土壌に薬剤を噴霧器で散布し、土からのトンネル(蟻道:ぎどう)を作って床下に侵入してくるシロアリを地上に出てこられなくする方法です。
- 木部処理
床下の木材や基礎に薬剤を塗ったり、木材にドリルで穴をあけ、薬剤を中に注入したりする方法です。
この方法は駆除目的でも行われます。
駆除目的では、この2つの方法のほかに「ベイト工法」という毒餌を食べさせて駆除する方法があります。
DIYによるシロアリ予防対策
シロアリ予防対策を自分で行うのはおススメ出来ません。シロアリ予防は業者にお願いすべきです。
シロアリ予防対策に沿って、DIYが難しい3つの理由についてお教えします。
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体力的健康的不安
床下は建築基準法で45cm以上と決められています。
とはいえ、床下は低く作られていることが多く、不衛生で床下は水が溜まっていたりすることもありますし、低い中で怪我をする可能性もあります。
また薬液からも身を守るために、防護服やゴーグル、マスクを揃えます。
防護服は狭い床下をほぼ匍匐(ほふく)前進のような格好で進んでいかなければならないため、ツナギタイプのものがいいでしょう。
それに、薬液散布のための噴霧器(ふんむき)やハケが必要です。
噴霧器は大きいタイプでないと何度も行ったりきたりをしなければならないので、大きめタイプがいいでしょう。
ここで気付きませんか?
そうなんです。
床下45cm程度の中で防護服を着た状態のまま大きな噴霧器を片手に匍匐前進をしながら進まなければならないのです。
これだけでも、慣れていない人が床下に潜るのは大変です。
床下に入らずに煙でいぶす燻煙(くんえん)剤もありますが、こちらは床下の通気口や床上のパイプの周りに目張りをしなければなりません。
少しでも開いているとそこから室内に煙が入ってきてしまいます。
それでいて、「煙が出始めたら2~3時間外に出ていて下さい」「アレルギーや喘息の方、妊婦やお子さんがいる場合は使用しないでください」と注意書きがあるように、安全性が確立されていません。
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閉所によるパニック
床下は覗いてみると分かると思いますが、大変暗いです。
ホームページなどでよく明るい床下の写真が載っていることがありますが、撮影用にライトで照らしているか、床や畳を剥いで写しているものが多いです。
本来、床下は通気口から入る光しかありません。暗く狭い床下は圧迫感がものすごいです。
その為、先ほどの狭さと相まって、慣れていないとパニックを起こしたり、トラブルがあっても自力で出てこられない事があります。
シロアリ予防のDIYを勧めるサイトにも「1人で潜らず、入り口に誰か待機してもらいましょう」ということはよく書かれています。
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成功率
3つ目は、シロアリを予防出来る確率が低いということです。
例えば、土壌用薬剤の塗り残しがあればそこから侵入してきますし、0.6mmの隙間が開いていればそこから侵入してきます。
真っ暗な中、ライトの光を頼りに寝転がった状態でしっかり塗り残しがないように塗るのは非常に困難です。
また、すでにシロアリが侵入してきている場合、予防薬では効果がありません。
そして、先ほど書きましたが、地中に巣を作るものについては土壌処理が有効ですが、柱の中に作るものには木部処理が有効です。
乾材に潜むものは家具への処理もしなくてはいけません。
このように、各シロアリの種類と生態を知り尽くし、どの薬液をどこにどれだけどのように塗れば効果的なのかを知らなければ、予防対策は出来ないのです。
シロアリ業者によるシロアリ予防対策
実は、方法自体はDIYで行う場合とそこまで大きな違いはありません。
土壌処理剤をまいたり、木部処理剤を塗ったりすることで対策していきます。
場合によっては柱にドリルで穴を開け、中に木部用薬液を注入することもあります。
あと被害があった場合は駆除と破損個所の補修が加わります。
ですが、圧倒的に違うものがあります。今まで培ったノウハウと経験です。
先ほどお話ししましたが、シロアリの生態を熟知しており、シロアリが好みそうなところを特定していきます。
また、蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリの通り道を見つけたり、床や柱の具合を見たりすることで、シロアリの駆除や予防対策を立てることが可能です。
そして、暗く狭い床下や窮屈な姿勢への耐性もあり、薬液の効力を最大限に引き出せる作業方法も知っています。
つまり、DIYで行う際の問題点をすべてクリアしていることになります。
予防対策だけでなく駆除対策でも、DIYで行うより業者にやってもらうほうが確実です。
業者による予防・駆除対策は、こちらにもまとめました。
自分でできるシロアリ予防対策
だからといって、自分たちで出来る予防対策が全くないわけではありません。
実は、日々の心がけ次第で簡単にシロアリの予防対策をすることは出来ます。
- 床下の換気をよくする
シロアリの好きな場所は、湿気があり、薄暗い場所です。
そのため、家の基礎の通風孔が重要なのですが、その前をふさいでしまうと換気が出来ないだけでなく、通風孔から入るわずかな光も届かなくなります。
また最近は、気密性の高い住宅が多く、結露がしやすくなっています。つまり、床下はシロアリの格好の棲み処となってしまうわけです。
通風孔の周りに物を置かないことで、シロアリが住みやすい環境になりづらくなります。また、床下用の換気扇を設置することも効果的です。
- 家の周りに木材や紙類を置かない
シロアリの餌はセルロースです。セルロースは、木材や段ボールなどの草木を加工したものに含まれています。
シロアリはそれらを見つけると「道しるべホルモン」を分泌し、たくさんの仲間を呼び寄せます。
家の周りに木材や紙類をおかないようにすることで、シロアリを呼ぶきっかけを作りづらく出来ます。
- 家の周りに物を置かない
通風孔の周りに物をおかないことは前述のとおりですが、家の周りも出来るだけ物を置かないほうがいいです。
なぜなら、そのものの下は通気性が悪く、暗く湿った状態になるからです。つまり、シロアリの好む状況を作り出してしまうことになります。
そのため、極力家の周りに物を置かないようにし、物を置くときは通気性も考えて置くようにしましょう。また、湿気対策に草むしりも有効です。
- ベイト工法を行なう
器具などを使い、毒エサを仕掛ける方法です。脱皮を妨げる毒エサを巣に持ち帰らせることで、巣の中にいるシロアリを全滅させることが出来ます。
この毒エサは、脱皮をしない人体や犬猫などのペットには危険性が少なく、比較的安全だといえます。
毒エサを仕掛けることで、その量が減っているかどうかでシロアリの有無を判別し、万が一被害にあっていても被害を未然に防ぐことが出来ます。
おススメのシロアリ業者は「シロアリ110番」!!
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「シロアリ110番」については、こちらの記事でまとめています。
シロアリ予防対策に業者は不要!?まとめ
ここで、今一度シロアリの性質と対策方法について、まとめておさらいします。
- セルロース(木材や紙類に含まれる)を好む
- 湿気が多く、薄暗いところを好む
- 水を運べる種類や乾いた場所に強い種類もいるため、1階の水回り以外でも食害がおよぶ可能性がある
- 狭さと暗さ、きつい体勢によって、慣れていないとパニックを起こしたり、トラブルがあっても自力で出てこられなくなることがある
- 塗りムラや塗り残し、すきまなどによってうまく薬液が利かず、成功率が落ちる
- 床下の換気や家の周りの状態を整えることで、シロアリの発生を抑制することが出来る
- ベイト工法によって、予防対策をしつつ駆除も可能
DIYはお手軽に出来、費用があまりかからない反面、慣れていないと効果が表れないどころか健康被害があったり、危険な状況になったりすることがあります。
自分で出来る対策をとりつつ、専門的なところは知識と腕を持つ優良業者に依頼するといったように、うまく使い分けることが必要です。
そうすることで、快適でシロアリのいない良い環境を長く保つことが出来ます。
専門的な知識と確かな技術を持つ優良業者と出会うためには、「シロアリ110番」で相談してみてはいかがでしょうか。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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