こんにちは、あつしです。
これまで、さまざまな記事でシロアリを題材として取り上げてきましたが、読者さんの中には「シロアリ被害って本当はたいしたことないんじゃない?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回はシロアリによる家屋への被害を紹介します。
シロアリによる被害は木材だけではない
シロアリによって引き起こされる被害は様々ありますが、一番気づきやすいのが歩いた時に床が沈むという症状です。
床板の経年劣化も考えられますが、「家でシロアリを見つけたことがある」という場合は、シロアリによって床板や、基礎部分に食害が起きていると考えていいでしょう。
この他にも、シロアリによる被害はたくさんあるので、紹介していきますね。
木材や畳、紙製品への食害被害
シロアリが木材を好んで食べるのは読者様ならご存じかと思いますが、実は畳に使われるイグサや紙、段ボールもシロアリは好んで食べてしまいます!
シロアリは木に多く含まれるセルロースを栄養としているので、セルロースを含んでいる木や植物、それらを主原料とした加工品をも食い散らかします。
被害が深刻になっていくと、歩いた時に床が沈む、ドアや窓の開閉がしづらい、という症状がでていき、最終的には耐震強度にも問題がでてきます。
阪神淡路大震災で約29万戸の家屋が倒壊しました。
後の調査で、倒壊した家屋のほとんどにシロアリの食害被害があった。という報告もあります。
コンクリートや配管、断熱材への被害
シロアリには目の前にあるものをかみ砕いて前に進む性質があります。
そのため、実際に食べるわけではありませんが、コンクリートや配管、断熱材に穴を開けるケースもあります。
穴を開ける以外にも、蟻道(ぎどう)というシロアリが通るためのトンネルを作り、活動範囲を着々と広げていきます。
この蟻道とは、シロアリの排泄物や分泌物を練り固めたもので、手で取ろうとしてもなかなか取れません。
外壁にこの蟻道が作られてしまうと、見た目も損なうことになりますね。
基礎や柱など木材の腐朽
日本での被害が多く報告されている、イエシロアリとヤマトシロアリはジメジメと湿気の多い場所を好みます。
それだけでなく、イエシロアリは水を運び、木材にしめりけを与えながら食害し、生息範囲を広げていきます。
そのため、シロアリの発生する場所は食害の他にも、木材にカビが発生し、腐朽も心配されます。
基礎が食害と腐朽に侵されてしまうと、耐震強度が下がるのは容易に想像できますね。
人への影響
シロアリが人やペットに噛みつくことは、ほぼないといわれています。
では、人への影響や被害とはなんでしょう?
それは、シロアリ被害によってカビや腐朽が発生したことで、アレルギー症状や喘息が発生するといった2次被害が考えられます。
シロアリを放っておくと健康への害もでてしまうと考えると、怖いですね。
実際に起こったシロアリによる被害例
さきほどはシロアリの被害で考えられるものをご紹介しました。
では、実際シロアリの被害にあっている家はどういう状態になっているか、実例をご紹介します。
柱の被害
引用:シロアリ被害写真館
こちらは外壁の一部を剥がし、柱をむき出しにした状態です。
柱がボロボロになるほど、シロアリの食害にあっていることがわかります。
和室の床下の被害
こちらは、畳を撤去した床下部分の画像です。
大引きと呼ばれる床を支える重要な部分がシロアリによって半分以下になっています。
ここまで被害が進んでしまうと、補強をすることができないので、床部分のリフォームが必要になります。
蟻道(ぎどう)が作られてしまう
引用:西日本防虫防除工事
こちらは床下の写真ですが、コンクリート部分や木材部分に白っぽい付着物があるのが分かると思います。
この白っぽいものが蟻道といわれる、シロアリがつくったトンネル状の通り道です。
この蟻道を通ってシロアリは活動範囲を広げていきます。
通常は、床下から木材へと侵入していきますが、被害が深刻になってくると、外壁にも蟻道が作られます。
自分でできる!シロアリ被害を見つけたらどうしたらいい?
シロアリを見つけたら、そのまま放っておいてしまうと家が倒壊してしまう可能性や、ご近所の家にシロアリが飛来し、ご近所トラブルにつながる可能性があります。
最悪の事態を避けるためにも、これ以上の被害拡大を防ぐ必要があります。
シロアリの種類や発生場所の確認をしよう!
シロアリの種類によって、駆除の方法が異なるため、まずはシロアリの種類を確認しましょう。
日本で報告されるシロアリ被害は「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」の2種類が大半をしめています。
イエシロアリは卵型の頭、ヤマトシロアリは角ばった長い頭を持っているのが特徴です。
シロアリの種類については、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
そしてシロアリ駆除の薬剤をまくために、シロアリが発生している場所を確認しましょう。
シロアリの被害拡大を防ぐには、巣をせん滅する必要があるので、シロアリがどこに巣を作っているかもチェックしましょう。
シロアリを駆除する
シロアリの種類や、発生場所を確認できたら、実際に駆除していきす。
シロアリを自分で駆除する場合はこちらの記事で薬剤について紹介しているので、ぜひご覧ください。
働きアリは薬剤をかけて駆除し、羽アリの場合は掃除機で吸ってしまいましょう!
吸った羽アリは、すぐ片付けず、後日羽アリが死んだあとに片付けるようにしてくださいね。
家の被害を確認
シロアリ駆除と並行して、家の被害を確認しましょう。
被害が軽度の場合は補強の必要はありませんが、被害がひどい場合には、柱や基礎の補強や床の張替えなどが必要になることがあります。
シロアリ被害で耐震強度が低下している可能性もあるので、家の被害についてもしっかり確認しましょう。
シロアリ被害によるリフォームを検討している方は、こちらの記事でリフォームの紹介をしているので、ご覧ください。
シロアリ被害を業者に確認してもらいたい!
「自分でシロアリ駆除をするのは難しそうだ。」
「しっかりシロアリを駆除したい。」
という方は、迷わずシロアリ駆除の業者にお任せしましょう。
自分でシロアリを駆除するには、知識や機材などの問題もあり限界があります。
その点、シロアリ駆除の業者であれば、シロアリや駆除に対する専門知識や専用の機材を持っているため、しっかりシロアリを駆除することができます。
今回は、おすすめのシロアリ駆除の業者を3社紹介します。
シロアリ110番
24時間相談ができ、全国に加盟店が284店舗あります。
シロアリ駆除と予防のシェアが高く、安心してシロアリ駆除をお願いできる、シロアリ専門業者です。
ピコイ
全国に30拠点展開している、無料点検を行っています。
シロアリ駆除と同時に、柱や基礎への防腐処理も行ってくれるので、腐食の心配がある方におすすめです。
ダスキン
お掃除で有名なダスキンは、シロアリ駆除も行っています。
高いネームバリューと、実績で安心してシロアリ駆除をお願いできます。
シロアリ業者への依頼を検討している方は、こちらで詳しく紹介しているのでご覧ください。
シロアリ被害をみつけたらどうする?まとめ
今回はシロアリによる被害と、その対処法についてご紹介しました。
- 柱や基礎などの木材や紙製品の食害
- コンクリートや配管、断熱材の被害
- 基礎や柱などの木材の腐朽やカビの発生
- 木材の腐朽やカビが発生することによる人体への影響
シロアリの被害は、適切な方法で処置しないと、効果が感じられない場合があります。
「自分で駆除する自信がない。」という時は、シロアリ駆除の業者にお願いしましょう。
業者にシロアリ駆除を依頼するときは、『保証』についてしっかり確認するようにしましょう。
保証については、こちらの記事で紹介しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。