こんにちは、あつしです。
読者様のなかには羽アリを見たことがあるという方もいらっしゃることでしょう。
では、シロアリの幼虫を見たことがあるという方はいらっしゃるでしょうか?
なんといっても、羽アリが発生したということは、幼虫もいる可能性があると考えないといけません。
じゃあ、シロアリの幼虫ってどんなのか?
大きさとか駆除しないといけないのか、とか調べなきゃいけないことはたくさんあります。
というわけで、今回はシロアリの幼虫について調べてみました!
白アリの幼虫って見たことある?
この前もみつけて騒いだの、誰だったっけ?
って、教えてくれるつもりないの?
ズバリ、幼虫はいる!
だって、シロアリは昆虫だから、成長していく中で必ず幼虫になるんだよ。
でも、見たことないような気がするわ。
じゃあ、この写真を見てよ。
ただ、刺激が強いかもだから、叫ばないでよ?
引用:シロアリ1番!
あら、でもよく見ると大きさが違うだけで同じように見えるんだけど・・・
じゃあ、シロアリの幼虫についてのポイント、まとめてみるね
A:シロアリはもともと小さい昆虫です。
成虫でも5㎜程度と小さいので、幼虫になるともっと小さくなってしまいます。
そして、初齢幼虫(卵から孵化したばかりの幼虫)はとても小さいんです。
上の写真には成虫も幼虫も写っているので、サイズの比較ができると思います。
A:シロアリの見た目が「白くて、小さく、寸胴な体つき」なので、幼虫と間違われることが多いです。
これはシロアリが『不完全変態』する昆虫だからです。
この不完全変態とはカタチを変えずに成長することです。
卵→幼虫→成虫という段階で成長します。
そのため、孵化したての幼虫も成虫と同じカタチをしているのです。
なので、シロアリの幼虫と思っていたものがシロアリの成虫の可能性のほうが高いんです。
幼虫も駆除したほうがいいの?
だったら、駆除する必要ってあるのかなって思って。
羽アリとかシロアリは駆除するっていうわよね。
幼虫はどうなんだろうって思って
たしかに直接的な被害を出すのはシロアリの成虫だけど、「幼虫」も間違いなく「成虫」になるんだよ!
あと、シロアリの生態を調べて図にしてみたんだ。
これをみたら、幼虫もバカにできないってわかると思うよ。
引用:ファインドプロ
上の図にあるように、幼虫は将来の女王シロアリや王シロアリになる可能性があります。
それだけではありません。
女王シロアリに何かあった時、幼虫の中の一部がニンフと呼ばれる階級に変化し女王シロアリになるんです。
シロアリの駆除は「見えるシロアリ」だけを対象にしてはいけません!
なぜなら、「見えるシロアリ」のほとんどは成虫であるため、全体の一部でしかないのです。
いずれは「成虫」になる「幼虫」も駆除対象として認識して、駆除をする必要があるんです!
幼虫といえども強力な敵なんです
シロアリを駆除するときの対象として、幼虫もいれる、ということはわかってもらえましたでしょうか。
その理由を2つほど挙げてみます。
- 幼虫とはあくまでも成長の過程です。
いずれは成虫になりますから、幼虫の間に駆除しておくというのは大切です。
なによりも、幼虫は女王シロアリや王シロアリがいなくなった時、その代わりとして卵を産む可能性があります。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが幼虫は将来の女王シロアリになる可能性があるということです。
これは非常に重要なことですよね。 - シロアリは繁殖能力が高いので、幼虫の数も膨大になるのです。
家屋に被害をもたらす代表でもあるヤマトシロアリの場合、女王シロアリは1日に25個の卵を産みます。
それも1日ではなく、毎日25個の卵を産み続ける。となると、1か月後にはどうなるか?
25個×30日ですから、1か月ではなんと750個!
幼虫の駆除がうっかり漏れてしまうと、女王シロアリに昇格した幼虫が卵を産み続ける。
そして、数か月後、1年後には大量のシロアリによって、建物が侵食される危険があるんです。
これら、2つの理由からシロアリを発見した場合は「幼虫も残さず駆除する」ということが大切です。
ニワトリも毎日産むけど、1日1個よね?
でも、ニワトリなら1日に25個卵を産んでくれたら、安くなって助かるかな?
でも、現実はそうじゃないんだから。
1日に25個の卵を産むのはシロアリだって。
ホント、1日に25個だなんて、ネズミ算みたいなものよね。
同じ数を足していく、今回のパターンとは違うと思うよ。
でも、ネズミ算ってものすごい数で増えるっていう意味でしょう?
そういう意味ならあってるんじゃないかしら?
なんだか母さんのテンションが変な具合ですが、やっぱりシロアリが産む卵の数はショックだったのでしょうか?
だとしたら、熱帯地方に住むシロアリは1日に5万個も卵を産むって教えなくてよかったかもしれないな・・・
もし、そんなのが入ってきたら、日本の木造住宅なんてあっという間に崩壊しちゃうんじゃないでしょうか。
今はまだ日本に上陸していないから安心だけど、温暖化が進むとどうなるかわからないっていうところが怖いです。
幼虫を駆除する方法あれこれ
でも、小さい幼虫を駆除する効果的な方法ってあるの?
というわけで、幼虫を駆除するのに効果的な方法、3つ紹介するね
- 掃除機で直接吸い込む
- シロアリの巣の近くや通り道に駆除剤を設置する
- シロアリの巣に直接薬剤を散布する
掃除機で直接吸い込む
「掃除機で直接吸い込む」という方法は比較的手軽な方法だということがいえます。
シロアリの巣の入り口に掃除機の吸い込み口を当て、「強」で中のシロアリを一気に吸い込みます。
この方法で吸い込めるのは成虫がほとんどです。
でも、
- 成虫のシロアリがいなくなることで、エサを運んでくれる存在がいなくなる。
- 巣の中心近くにいる幼虫はエサを摂ることができなくなる。
- 結果的に幼虫を駆除することができる。
こういうことが言えるわけなんです。
シロアリの巣の近くや通り道に駆除剤を設置する
巣の近くや通り道に駆除剤を設置するやり方は「ベイト工法」と呼ばれ、もっとも簡単な方法になります。
薬剤が含まれたエサをシロアリの巣の近くや通り道にセットするんです。
人体やペットに影響がないのはありがたいのですが一つ気を付けておいてほしいことがあります。
それは即効性がないということ。
とはいえ、初期の被害には効力を発揮するということがいえます。
緊急性がない場合は、駆除剤を設置して対応してみましょう。
シロアリの巣に直接薬剤を散布する
駆除方法として一番主流なのが「薬剤の散布」です。
シロアリの巣に直接薬剤を散布することで、一気にシロアリを撃退します。
即効性が高く、散布直後にはシロアリを駆除できる。そのため「すぐにでもシロアリを駆除したい」という場合におススメです。
特に、建物の被害が深刻化している場合のような、緊急性の高い状況の時には、この薬剤散布が効果的です。
ただし、取り扱いに注意が必要です。作業をする時はマスクや手袋の着用を忘れないようにしてください。
シロアリの幼虫の大きさって?駆除は必要なの?のまとめ
ちょっと、いろいろと詰め込みすぎた?
シロアリの幼虫を駆除する必要はわかったし、方法もわかったのはいいのよ。
でも、掃除機が役に立つっていうのがちょっと信じられないのよ。
でも、シロアリってとっても弱い生き物なんだよ。
だから、掃除機で吸い込まれたショックでほとんどが死んでしまうんだって。
だから、掃除機をシロアリ駆除に使うのはある意味でいい選択だといえるんだよ。
たしかに、駆除剤を使うのが確実なのかもしれないけど、どこで買えばいいのかわからないものね。
その点、掃除機なら家には間違いなくあるんだし、すぐに対応できるわよね。
最終的には業者に頼まないといけないかもしれないよ。シロアリが怖いってことは、母さんもよく知っていることだしね。
今回はシロアリの幼虫のことをいろいろと調べてみました。
そこでわかったことは、以下のことです。
- シロアリの成虫も幼虫も見た目はほとんど同じということ。
- 幼虫は巣の中心近くで生活していてほとんど目にすることができないこと。
- 毎日25個の卵を規則的に産むという驚異的な繁殖能力。
最後は日本のシロアリの話なんです。熱帯地方のシロアリは1日に5万個もの卵を産みます。
ちょっと考えたくないですよね・・・
家に被害を与えるシロアリとは仲良くしたくないけど、繁殖能力がすさまじいからな~
シロアリと共存できる方法ってあるのかな?
そんなことも考えてしまいました。また、新しいことがわかったらお知らせします。
シロアリについて、基本的なことが知りたい?
そんな時はこちらをご覧くださいね。
さいごに
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
僕は母の実家のリフォームで「床下防蟻工事」を行いました(画像上側参照)。たしかに17万ほど施工にかかりましたので安くはなかったのですが、僕はやって良かったと思っています(^^)
その理由は、一旦シロアリが発生すると、増殖量はもの凄い(1匹見つけたら3万匹いると言われています)ので、気付いた時には、取り返しのつかないことになっているかもしれないからです。
これは人間ドッグと一緒ですよね。予防医療の考え方はとても大切ですし、仮に初めて発覚する病気でも、早期発見で助かることはよくあります。人間と家は共通部分も多いと思います。
実際に施工をお願いしたシロアリ業者の方と世間話をしていた時に言われていたことは、シロアリが床下で発生していることが発覚し、そこで初めて慌てて調査しても予想以上に家が朽ちており、すでに手遅れになっていることも多いそうです。「もっと早くしておけば良かった・・・」と悔やまれるお客様もやはりいるそうです。
そんなお客様は、補修工事に多額を要する羽目になります。ほっておくとシロアリの数もどんどん増え、家も朽ちていくので時間との勝負になりますから、やらざるを得ません。結果として、想定外の多額の出費に苦しみます。
そう考えると、事前対策として、今回17万の施工費をかけて防蟻工事をしたことは決して高くないという考え方もできますよね。
一方で、自分で安く費用を抑えるためにDIYする方法もあります。もちろんこれもやる価値はあるのですが、やはり素人が施工するので、シロアリ発生の不安はぬぐえないと思います。
なので、本気でシロアリ対策をしたいなら、やはりプロのシロアリ駆除業者をおススメします。
そう読者様が思われたのでしたら、「シロアリ110番」をおススメします。(もし地元優良業者をご存知であるのなら、この記事は閉じて、具体的検討に速やかに入ってくださいね。対応は早ければ早いほどいいかと思います<(_ _)>)
なぜおススメできるのかその理由はこちらで紹介しています。シロアリは本当にやっかいな問題なので、もし良かったら読んでみてくださいね!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
母さん、羽アリは見たことがあるような気がするけど、幼虫って見たことがないような気がする。