こんにちは、あつしです。
暖かくなってくるとシロアリが活動的になるのをご存知ですか?
春から夏になるまでの時期はシロアリが見つかることが多くなります。
そもそも見つけた頃にはおウチが大変なことになっている可能性も…!
「慌てて専門業者に問い合わせようにも、いったいどんな工事をされるの?」
「ヘンな薬品を使われたらどうしよう?」
気になることがたくさんありますよね。
今回は、シロアリ駆除を業者に頼んだ場合の駆除の仕方(工法)を中心に説明していきたいと思います。
シロアリ駆除の工法には最適な季節がある?
季節によって、シロアリ駆除の工法が違うのはご存知ですか?
シロアリは一年中活動しており、床下や木材などの人目につかない所に居るので気付かないうちに侵食されます。
一つの目安として、春から夏にかけて羽アリを見かけたら注意してください。
これは、増えすぎた一部のシロアリが羽アリになって外に出てきているのです。
もし数十匹見かけたら、巣を作って活動を始めている可能性があります。
見つけたらすぐに駆除しましょう。
また、予防対策をするならまだ肌寒い3月頃がおすすめです。
暖かくなる5月〜7月頃は特に活動的になるのでその前に対策しましょう。
シロアリ被害の発見についての詳しい記事はこちらから。
シロアリ駆除はどこの家でもやっているの?
ハウスメーカーで施工された住居は、建築前にシロアリ対策のための薬剤散布が行われる場合がほとんどです。
また、建築後数年はハウスメーカーの保証で対応してもらえることがありますが、その後は居住者の判断で行うケースが多いです。
なお、文化住宅など建築から相当の年数が経過している住居はシロアリ対策が行われていない可能性が非常に高いです。
シロアリ対策は土地の管理者ごとに行うのが一般的です。
証明書や保証書など対策の履歴が確認できるものがなければ、特に対応はされていないものと考えた方が良いでしょう。
シロアリ駆除の工法は2つ
「床下で作業するイメージはあるけど、いったい何をどうやってるの?」
「床上まで影響することはあるの?」
シロアリ駆除の方法は2種類あります。
1つは「バリア工法」といって、床下に入って薬剤を散布することで駆除だけでなく侵入を予防する効果もあります。
もう1つは「ベイト工法」です。
こちらは家の周りに毒になるエサを撒いて駆除します。
バリア工法
日本で一般的に行われいる方法で、床下に直接薬剤を撒いてシロアリが屋内に侵入するのを防ぎます。
効果は約5年間続きます。
引用:シロアリ駆除お助け隊
床下で木材と地面に薬剤散布を行い、被害に遭った木材とその可能性が高い木材には直接穴を開けて薬剤を注入します。
状況によっては、壁の間にも穴を開けて薬剤を注入します。
ベイト工法
バリア工法のような薬剤散布をしない方法です。
専用の容器に毒エサ(ベイト剤)を入れて地中に埋めておき、そのエサを持ち帰ったシロアリを通して巣ごと全滅させます。
毒エサは数メートル間隔で家の周りに埋めます。
引用:ファインドプロ
効果は1年ですが、人体やペットに無害・無臭なのが特徴です。
主にアメリカで一般的に行われている方法で、その安全性により日本でも普及しています。
この方法は、毒エサを入れるタイミングによって2通りあります。
1つは、木材を入れてシロアリが食いついたのを確認してから毒エサと入れ替える方法です。
ベイト工法で最も多く施工されており、シロアリが確認できるまで薬剤を使わないので安全です。
もう1つは、はじめから毒エサを入れて駆除する方法です。
こちらは容器を開ける頻度が少なく、環境にとても敏感なシロアリを刺激しにくい方法です。
シロアリ駆除の薬剤についての詳しい記事はこちらから。
シロアリ駆除したらゴキブリが出なくなる?
シロアリ対策について調べていると「薬剤散布したらゴキブリも出なくなった」という話を一度は聞いたりすることがあるのではないでしょうか。
想像できないかもしれませんが、シロアリの分類は「昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科」です。
シロアリはゴキブリの仲間なんですね!
昔の薬剤はとても強かったのでゴキブリにも一定の効果があったようですが、効果が強すぎて床上まで薬剤の成分が広がっていました。
その床上まで広がった薬剤のおかげでゴキブリにも効果を発揮していたのです。
現在は、薬剤の成分が変わっているので床上まで届くことはありません。
床下のゴキブリには効果がありますが室内への侵入は防ぐことができません。
床上にいるゴキブリには、シロアリ対策とは別に対応が必要です。
工法によってシロアリ駆除の作業時間は変わる?
被害箇所の数や建物の大きさ、構造によって変わるので一概に言えませんが、おおよそ半日〜3日です。
状況によってはもっと日数が掛かることもあるかもしれません。
また、駆除の方法によっても時間は変わってきます。
バリア工法の作業時間は20〜30坪あたり3〜6時間です。
ベイト工法は2〜3時間です。
シロアリ駆除は定期的にやるの?
「駆除した後は何もしなくていいの?」
「定期的に薬剤散布してもらった方がいいの?」
シロアリは1匹見つけたら100万匹いるとも言われます。
シロアリ駆除は長期戦になることもありますから、あとどれくらい作業するのか気になりますよね。
バリア工法の薬剤の効果は5年ほど続くものが多いようですが、あくまでも侵入を防ぐのが目的なので定期的に業者に薬剤散布してもらうのがおすすめです。
ほとんどの業者では施工後5年間は有償または無償の保証期間を設けています。
保証期間内に定期的に見てもらうことが効果的な駆除に繋がります。
また、ベイト工法も新しいシロアリがやって来る可能性があるので定期的に監視していくことが望ましいです。
ベイト工法は契約期間中しか保証されませんが、多くの業者で契約更新できるようになっています。
シロアリ駆除の費用相場についての詳しい記事はこちら。
シロアリ駆除の工法まとめ
バリア工法 | ベイト工法 | |
内容 | 床下や被害箇所に薬剤を散布する | 家の周りに毒エサを入れた容器を土中に埋設する |
有効期間 | 約5年 | 約1年 |
施工場所 | 屋内 | 屋外 |
最終目的 | 被害箇所のシロアリ駆除と予防 | シロアリの巣ごと壊滅させる |
作業時間 | 3~6時間(20~30坪あたり) | 2~3時間 |
●シロアリ対策は土地の管理者ごとに行う
●バリア工法は被害の食い止め(即効性)と予防効果がある
●ベイト工法は巣ごと壊滅させられるが、効果が出るまでに時間がかかる
工法は、立地や周囲の状況など総合的に判断して決めていくケースが多いですが、シロアリの被害が進行している場合はバリア工法で駆除するのが一般的です。
しかし、最近はバリア工法とベイト工法を組み合わせたやり方も増えてきています。
例えば、既にシロアリの被害に遭っている場合に、最初はバリア工法で駆除して2年目からはベイト工法で巣ごと壊滅させるようなやり方です。
この方法だと薬剤の影響を受けにくく、建物に何度も穴を開けることもなく駆除できますね。
いずれにしても、まずは業者の方に見てもらい適切な判断をすることが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。