こんにちは、あつしです。
シロアリを見つけたら一刻も早く駆除したいですよね?
そのためには、即効性のある強い薬液を使ってでも早く済ませたい!
多少匂いがきついかもしれないけど、そのうち消えるだろうし大丈夫!
本当にそれでいいのでしょうか。
匂いがきつくて、ゆっくり夜休むことが出来ない・・・。
数日で消えるはずの匂いが、ずっと消えずに残っている・・・。
そんな悩みを抱えている方がいるのも事実です。
シロアリ駆除剤の匂いは、シロアリだけでなく私たちの体にまで大変な害を及ぼします。
ここでは、シロアリ駆除剤の液体の匂いとその危険性について見ていきます。
シロアリ駆除剤の有効成分とは?
シロアリ駆除剤に含まれる匂いの強さは、その有効成分で変わります。
また、それらを溶かす溶剤の匂いも含まれます。
ここでは、各成分の特徴と系統、また溶剤を含めた匂いについても見ていきます。
シロアリ駆除剤の有効成分の特徴
- ネオニコチノイド系
最近のシロアリ駆除剤では主流となっているものです。
主に、農薬やシロアリ用殺虫剤に使われています。
他の薬剤に比べ、人体への影響が少なく、昆虫に対して効力を発揮します。
ですが、「ニコチン」に似た成分の薬液のため、胎児や妊婦には注意が必要です。
他の薬剤に比べて匂いは少ないですが、使われている溶剤によっては匂いが強くなる場合があります。
また、有機リン系の殺虫剤と混ぜると化学反応で、人体への影響が出るので使うときには注意が必要です。
- 有機リン系
もともとは化学兵器で神経毒を開発している途中で考案されたものです。
ネオニコチノイドが主流になる前はこちらが主流でした。
シロアリにも効果はありますが、人体にも強い影響があり、シックハウス症候群の原因ともなります。
現在は、建築基準法で有機リン系のクロルピリホスの使用について制限されています。
強い刺激臭があります。
本当は危険なんだけどね。
建築基準法でも、「居室を有する建築物にはクロルピリホスが含まれている建材や塗った建材は使ってはいけない」って規定があるよ。
ただ、施工後5年以上たった建材は対象外だし、規制されているのはクロルピリホスだけで他の有機リン系については規制がかかってないのが現状なんだ。
- カーバメート系
カラバルという毒豆の成分をもとに作られています。
殺虫剤だけではなく、除草剤にも用いられています。
光や熱には強いですが、アルカリ性土壌では加水分解を受けやすいので、コンクリートなどにまく際は注意が必要です。
こちらも人体に影響が出ることがあり、カーバメート系の主成分「フェノブカルブ」はシックハウス症候群の原因である可能性があるため、厚生労働省で使用基準が設定されています。
硫化水素のような刺激臭があります。
- ピレスロイド系
除虫菊に含まれるピレトリン類やそれに似せた合成ピレスロイドを使った薬剤です。
体温が低い動物に効果があるため、人体への影響はありません。
その一方で、魚類に対しては毒性があるので、池や川などのそばで使う場合は注意が必要です。
家庭用の殺虫剤や蚊取り線香などに使われています。
無臭です。
- フェニルピラゾール系
駆除効果が高く、微量でも効果があります。
昨今、量は減ってきているものの、ゴキブリ用の殺虫剤や農薬、ペットのノミ取り剤として使われています。
人体に対してもですが、魚やミツバチなど他の生物に対しても危険性が高く、その毒性の強さから、欧州では農薬としての使用は禁止されています。
カビのような匂いがします。
- フェニルピロール系
シロアリの呼吸器系に作用して殺虫します。
高い殺虫能力を持ちますが、人体やペット、魚等に関しても有害です。
あまり一般的には使われることはありませんが、注意が必要です。
ビターアーモンドのような苦みのある匂いです。
有効成分の駆除効果と安全性
駆除効果については、効果のあるなし以外にも、
- 速効性:速やかに効果が出るものが速効性です。その場でシロアリを駆除します。
- 遅効性:ゆっくりと穏やかに効き目が出ます。巣に戻る時間まで効果が続き、巣ごと退治することができます。
- 忌避性:シロアリが薬剤を嫌がり、そこを通らなくなります。
- 非忌避性:シロアリは薬剤を嫌がらずに通ります。遅効性のものと組み合わせて巣ごと退治することが可能です。
などがあります。
主成分の特徴や危険性はこちらでもまとめています。合わせてご覧ください。
これらの成分を溶剤に溶かしたり加工したりして使いますが、その溶剤や加工方法によっても匂いの強さは変わってきます。 次は、溶剤や加工法について詳しく見ていきます。 シロアリ駆除剤は、有効成分に溶剤を加えたり、加工したり、水で希釈したりして使います。 溶剤には8つの種類があります。 「シックハウス症候群」は1994年ごろから注目された健康被害の一種です。 本来、風通しの良かった日本家屋を断熱や防音のために気密性を高めた結果、それまで室内にとどまりづらかった化学物質が高濃度になってしまい、健康被害を及ぼすことになりました。 家だけではなく、ビルや学校、車でも起こります。 上でも書きましたが、実は一部のシロアリ駆除剤の有効成分や溶剤もシックハウス症候群を引き起こします。 有機リン系の有効成分であるクロルピリホスやカーバメート系のフェノブカルブ、油剤に使われる有機溶剤がこれに当てはまります。 2003年に建築基準法が改訂され、その数は規制をされて少なくなってきました。 ですが、今でも使われていることがあります。 「シックハウス症候群」もそうですが、「匂い」でも健康に被害を及ぼします。 強い匂いを長い間嗅ぎ続ければ、頭痛や吐き気、めまいなど、さまざまな症状が起きてきます。 本来くつろぐ場所である我が家が、ゆっくり休むこともままならなくなります。 今は、低臭性のシロアリ駆除剤やマイクロカプセル剤、ベイト工法など、なるべく健康被害を出さないような工夫もされてきました。 ですが、いまだに完全に安全なシロアリ駆除剤は出来ていません。 だからこそ、シロアリ駆除剤やシロアリ駆除業者をしっかりと見極めて選ぶことが必要になってきます。 シロアリ駆除業者なんてよくわからない・・・。 シロアリ業者は騙されそうで怖い。 そんな方に朗報です!! 「シロアリ110番」をご存じですか? 引用:シロアリ110番 安全な薬剤を使い、正しい施工が出来るシロアリ業者を紹介してくれる窓口です。 「シロアリ110番」で使われる薬剤は、国土交通省の許可を得て50年の「日本しろあり対策協会」が認定している安全性の高い薬剤で、その成分は法律で「製品安全データシート」の開示が義務づけられているので、文字通りお墨付きです。 そして、紹介される施工業者も「日本しろあり対策協会」の指定工法を熟知しているベテラン業者なので安心です。 加盟店は全国283社、24時間年中無休で受け付けてくれます。 「シロアリ110番」についてはこちらでもご紹介しています。 ご参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 溶剤の種類と匂いは?
シックハウス症候群とは?
シロアリ駆除剤の液体の匂いが気になる!!のまとめ