こんにちは、あつしです。
ハイサーイ! 皆さん、突然ですが沖縄は好きですか?
本州に比べたら夏場でも過ごしやすく、避暑地として旅行する人が増えている沖縄。
旅行だけではなく沖縄に住む人もかなり増えており、沖縄バブルなんて騒がれていますね。
別荘に憧れてるなんて初めて聞いたけど。
南国好きな人にはたまらない沖縄ですが、人と同じくらい沖縄を愛してやまない生物がいます。
それがシロアリです。
でもシロアリを甘く見てると本当に恐ろしい事になるんだよ。
将来沖縄に家を建てたいと考えている人や、今現在住んでいる人なら絶対に無視出来ない、沖縄のシロアリ事情について今回は触れていきたいと思います。
沖縄での生活を夢見ているなら、なんくるないさ〜(なんとかなるさ)じゃすみません。
安心できる家作りのスタートとして、まずはシロアリの知識を深めていきましょう。
シロアリの多い沖縄…RC住宅だからこそ注意しよう!
沖縄と聞くとのどかな風景を思い浮かべますよね。
ですが、意外と沖縄では台風の多さやシロアリ被害を想定して、木造住宅よりもRC構造の住宅を建てる方が多いんです。
※RC構造とは、鉄筋コンクリートを使用した建物の構造のことで、Reinforced-Concreteの頭文字を取った略語です。
四角、四角、四角…どの建物を見ても四角いです。
シロアリは基本的に木造住宅を狙うと思われがちですよね。
しかし、「木造じゃないからシロアリ被害に合いにくくて安心♪」というのは間違っています。
シロアリはなんでも食べます。
紙類やプラスチック、そしてコンクリートも例外ではありません。
RC構造の中にも木材が使われている部分があり、コンクリートに隙間さえあれば侵入し、その木材を目指して食べ進みます。
木材を食べるのは好物であり、栄養補給をするためですが、目がないシロアリはその好物に辿り着くまでの過程で、障害になるものも食べて道を作っていくような本能が備わっています。
「コンクリートだから大丈夫でしょ。」
逆にその油断こそが危険で、発見を遅らせてしまう原因となってしまいます。
沖縄で活動している主なシロアリの種類
全国で活動しているシロアリは大きく分けて約16種類と言われていますが、沖縄には何種類のシロアリがいると思いますか?
数だけで見たら、皆さんはどういう印象を持つでしょうか。
4種類って思ったより少ないと思いませんでしたか?
僕は思いました。
しかし!
実は16種類のうち、主によく住宅に被害を及ぼすと言われるシロアリが次の4種類なんです!
それぞれ種類の特徴については以下のようになっています。
ヤマトシロアリ
- 日本全国で1番被害が多く見られる種類。
- 被害部分と巣を兼ねているため、わざわざ巣を作らない。
- 湿ったところが大好きで、水廻りや床下が主な活動場所になる。
- 食害の進行スピードはイエシロアリなどと比べると遅め。
イエシロアリ
- 九州や沖縄での生息が多く確認されている種類。
- 被害範囲が大きく、シロアリ界でもトップクラスの食害スピード。
- 巣を作り、そこを拠点に活動するため被害が集中する。
- 巣を守る必要があるため、攻撃的な性格。
ダイコクシロアリ
- 沖縄で主に生息している。
- 場所の特定と駆除がかなり難しい。
- 建物ばかりでなく、家具やピアノなども住処にする。
アメリカカンザイシロアリ
- 輸入された家具や木材を通して日本に運びこまれた種類。
- 侵入後、被害が出るまで数年かかるとされ、食害のスピードは遅め。
- 木材の中にある極めて少ない水分で生きていける。
- 駆除の方法が決まっていないため、他種に比べると再発しやすい。
床下やジメジメした場所に限らずどこでも住処にしてしまうから、見つけにくい場所を拠点にされるとすごく厄介なんだよ。
このように沖縄に生息しているシロアリは、種類の数としては少ない印象ですが、個性的な強者揃いなのがわかりますね。
シロアリはなぜ沖縄を好むのか?
その理由を探っていきましょう。
理由1 沖縄の気温がストライクゾーン
沖縄の気温に関して特筆すべき点は、最高気温・最低気温の間に差があまりないというところです。
引用:たびらい
【夏】
暑いイメージがあるので意外ですが、真夏でも35度を越える猛暑日がありません。
日差しがかなり強いために体感温度は暑く感じます。
【冬】
10度以下になる日がほとんど無いです。
海に囲まれている為に強い風が入り込み、体感としてはかなり寒いです。
このように数字で見た気温と実際の体感温度で違いを感じる点も沖縄の気温あるあるといったところでしょうか。
10度以下にならない沖縄ではずっと活動出来るということがわかるね。
理由2 沖縄のジメジメ湿度が大好き!
沖縄は亜熱帯気候のため、高温多湿の環境です。
海に囲まれた地形の影響を受け、天気がコロコロ変わることも沖縄の気候の特徴です。
午前中は晴れていても午後には土砂降りの雨が降ったり、その逆もあります。
そのため、1日を通してスッキリしたお天気というのがあまり無く、基本的に曇っていることの方が多いんです。
沖縄と聞いて思い描くのはカラッとした晴れのイメージですが、実際は年間の降水量は2000ミリを超えています。
全国での平均降水量は1610ミリなので、沖縄の雨の多さが分かって頂けると思います。
引用:たびらい
曇りや雨の日が多ければ当然湿度も高いわけで、グラフを見ても他県に比べて圧倒的に1年中しっとりしています。
梅雨が始まれば毎日湿度は80%を超え、台風に関しては言わずもがなですよね。
シロアリが沖縄中を飛び回る!?気をつけるべき飛来時期と対策方法
シロアリは女王アリが常に産卵をしている状態のため、季節を問わず繁殖しています。
その為、巣穴の中にいるアリの数が増えすぎるという事態が時折起こっているのですが、そうなるとアリたちはどうするでしょう。
アリたちは羽アリを発生し、巣穴から飛び立たせることで巣内の個体を減らしていくのです。
だから飛来時期に羽アリを見つけたら、シロアリかどうか気をつけなくちゃいけないんだよ。
シロアリの羽アリを見分けるための3つの特徴
- 触覚が短く、数珠状になっている
- 羽4枚の全てが同じ長さ
- 胴にくびれが無く寸胴
見分け方や種類についてより詳しく知りたい方はこちら
ちなみに、羽アリが飛来する時期は種類によっても少し時期がズレています。
沖縄での飛来時期【種類別】
ヤマトシロアリ…2月頃から飛び始める。全国的には4月〜5月。
イエシロアリ…5月〜7月頃の夕方や夜間に街灯などへ群がる。全国的には6月〜7月の夕方。
ダイコクシロアリ…3月〜11月と長期に渡る。夕方から夜間に少数でグループを作り、何回かに分けて飛ぶ。
アメリカカンザイシロアリ…6月〜11月。昼間の暖かい時に少数グループで数回飛来する。
全国と照らし合わせると沖縄は比較的に飛来時期が他県よりも早く、シーズンも長い傾向にあります。
怖いわあ〜。
沖縄の家でしておくべきシロアリ対策法
【こまめに換気をして風通しをよくする】
シロアリが好むジメジメした環境を作らない為に、今すぐ取りかかれる対策法です。
お風呂などの水廻りをメインに、湿気の溜まる場所を減らすようにしましょう。
【日当たりを意識して家の周りに物を置かない】
発生したシロアリは家の基礎をまず侵食することが多いです。
湿度も木材も確保出来るシロアリにとって最適な住処となるので、家の周りにも湿度の多い環境を作るのはNGです。
木材…シロアリの住処であり大好物なのでもちろんやめましょう。
鉢植え…濡れた土などの湿気が原因でシロアリが寄り付きます。
ダンボール…シロアリが好きな素材で作られている上に住処にもしやすい。
家の中だけではなく周りにも気をつけて、日当たり・風通しを意識することであらかじめシロアリの寄り付きにくい環境作りをすることが大切です。
【雨漏りに注意して木材を濡らさない】
雨が他県より多い沖縄は、雨漏りには特に注意しなければなりません。
木材を濡らしてしまうことによってシロアリの被害を受けやすくなり、またそこからカビの発生にも繋がってしまいます。
雨漏りをもし確認した場合、木材が傷んでいる箇所があれば薬剤で予防するなど早めの処置が大切です。
上記に挙げたように自分でも軽い予防や対策はできます。
しかし最も得策なのは業者に依頼し、正しい対策をしてもらうことです。
個人で高クオリティのシロアリ対策をするには限界があり、床下に潜り込んだり屋根裏に登ったりとかなりの大仕事です。
プロの手を借りてシロアリから家を守り、良い状態をキープしていきましょう。
駆除業者についてはこちらの記事がオススメです。
「シロアリ110番」なら365日24時間いつでも相談可能です!
シロアリ被害を受けた建物。沖縄では保険適用になるのか?
上記のように対策をして気をつけていても、シロアリの発生はすぐに発見することが難しいです。
知らない間に被害に合っていることも充分考えられます。
保険についても調べてみたよ!
早速教えて♪
火災保険の場合、シロアリ被害だけに関して言うと、建物の劣化をきっかけに発生した事案として扱われてしまうことが多いそうで、保険の適用は正直難しいです。
ですがここでポイント!
シロアリが発生してしまった原因が風による家屋の傷みによるものならば、駆除費用が補償の適用範囲になる場合があります。
- 台風が発生。強風により屋根や壁が傷む
↓ - 傷んだ箇所から雨漏りや湿気った空気に晒され、木材が濡れてしまう
↓ - 湿った木材にシロアリが寄り付き、住処にしてしまう
↓ - シロアリが繁殖し、建物に被害を及ぼす
上記のような原因が認められた場合に「シロアリによる被害」ではなく、「風による被害」として扱ってもらえるかもしれません。
駆除をしてもらう機会には原因を調べてもらうことをオススメします。
台風が多い沖縄ならでは、っていう感じね。
シロアリ被害に関する修繕費用など、お金についての記事はこちら
シロアリにとっても沖縄はリゾート!
高温多湿な沖縄の気候は、シロアリにとって快適で過ごしやすく、この上ない好環境だということがわかりましたね。
湿気が大好きなシロアリや、乾いた環境下にも適応出来るシロアリなど、沖縄には住宅を脅かす種類が集中的に生息しています。
沖縄に多いRC造の建物でも、シロアリは平気でコンクリートも食べられるので油断してはいけません。
ウチナーンチュ(沖縄の人)は「なんくるないさ〜」精神が根強いです。
なので、シロアリに関しては湿気を作らない家の周りの環境作りであったり、業者に依頼してしっかりとシロアリ対策をするなどして、気を抜かないことが何よりも大事なのです。
ちょっと母さん勘弁してよ〜!
読者様も将来沖縄に家を建てる時は、シロアリ対策をぜひ意識してみてくださいね。
その際に少しでもこの記事が頭に浮かんでくれたら幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
青い空、白い雲。
日差しが眩しくて最高よね!