こんにちは、あつしです。
シロアリ被害。それはある日突然やってきます。
「まさか!?我が家に限って…」と思いませんか?
異変に気が付いてから迷っている時間はありません。
シロアリはどんどん侵食を進めてくるのです。
「何かおかしいな」と思ったら、早めの対応が必要です!
と言っても、駆除にとりかかるまで腰が上がらない読者様も多いでしょう。
その理由として駆除で使う薬剤の安全性に不安をお持ちではないですか?
特に赤ちゃんがいる家庭ではなおさらです。
シロアリ駆除で使用する薬剤の安全性は保障されています。
しかし、注意が必要です。
- 赤ちゃん
- 妊婦
- アレルギー体質の方
これらの方たちは気を付けてください。
シロアリ被害は放置している時間が長くなるほど事態が良くなることはありません。
一つひとつ不安要素について知識を深めていきませんか?
ある日突然やって来る「まさか」に慌てず、大切な家族と我が家を守るためにも、シロアリ対策の知識があると安心ですよ。
その中から今回は、「シロアリ駆除剤が赤ちゃんに安心使えるものなのか」についてご紹介します。
最後までお付き合い下さい。
シロアリ被害について
普段生活していて「シロアリが住み着いている」と考えないでしょう。
しかし、シロアリ被害に遭遇する家は意外と多いのはご存知ですか?
日本の家屋で全く予防していない場合、シロアリ被害に遭う確率は50パーセントと言われています。
意外と身近なもので対策を知っていて損はないです。
シロアリ被害は気づかないうちに広がってしまいます。
後悔しないため、シロアリ被害の兆候についてお話します。
もしかして床下に同居人が?
何かきっかけがないと「シロアリ被害」を気にしている方は少ないと思います。
「シロアリが家に住み着いているかも?」と疑った方がいい症状例をご紹介します。
すぐに確認できるので、気になった方は試してみてください。
兆候①蟻道を家の周辺で発見
シロアリは光が苦手なためトンネル状の道、蟻道(ぎどう)を作って移動します。
蟻道とは、シロアリが移動後にできる道のことです。
蟻道は木材のカスやシロアリの排泄物を練りこんだ、蟻土というものからできています。
クロアリと比べて、シロアリの蟻道の方がしっかりした造りで、見間違うことはありません。
この蟻道が床下や家の周辺から家の中まで伸びていたら、シロアリの存在を疑いましょう。
シロアリは家屋に浸入するため必ず蟻道を作ります。
そのため、蟻道の存在を確認することが早期発見に繋がります。
兆候②柱や壁を叩いてみると音や感触がおかしい
シロアリ被害に遭っている柱や壁は音が響きやすく、感触もスカスカした印象の軽い音がするのが特徴です。
柱や壁を叩いてみると構造材がシロアリに食べられて空洞になっている可能性があります。
天井の壁や床なども叩いてみることで、自分で被害状況を把握することが出来るのです。
またシロアリ被害が進んでいると、指で押しただけで柱がへこんでしまうこともあるので注意が必要です。
シロアリ駆除剤による健康被害
シロアリ駆除で気になるポイントの1つとして、人体への影響ではないでしょうか?
赤ちゃんがいる家庭や妊娠中のお母さんはなおさら気になるポイントだと思います。
赤ちゃんは抵抗力が大人よりも低く、薬剤を吸い込んでしまった場合、微量であっても症状を発症してしまう可能性があります。
具体的な症状として、吸い込んだ場合、めまいや嘔吐などの症状があります。
また大人の場合も駆除剤の影響で起こる健康被害があります。
それはシックハウス症候群です。
住宅や建物に使用されている化学物質が原因となって起こる健康被害の総称です。
シックハウス症候群の1例として、シロアリ駆除剤が原因の健康被害も含まれます。
駆除剤の安全性
駆除剤の安全性についてのポイントとなる駆除剤の変化について振り返ってみます。
1980年代までは、一度でシロアリの発生が全くなくなるほど強い薬剤「クロルデン」を使用していました。
ところが、薬剤が非常に強いため多くの健康被害が報告され、使用禁止となりました。
その後、出てきた駆除剤「有機リン系殺虫剤」でも、シックハウス症候群が健康被害として報告されたため、使用を避けられるようになりました。
害虫駆除の中でもシロアリ駆除は大量の薬剤を使用するため、現在では安全性がとても重視されており、厳しいものとなっています。
最近では食品添加物に使用されるような安全性の高い薬剤が主流となっています。
そのため昔に比べはるかに人への影響が少なく安全と言われています。
ただすべての人にとって全く安心とは言えないのです。
誰にでも起こる可能性があり、特にアレルギー体質の人は反応が出やすいと言われています。
薬剤の種類や特徴
シロアリ駆除に使用されている駆除剤とその特徴についてご紹介します。
薬剤の種類 | 安全性 | 特徴 |
ネオニコチノイド系 | 〇 | ニコチノイド(ニコチンに似た成分)様々な農薬や殺虫剤に使用されている |
ピレスロイド系 | 〇 | 天然殺虫成分(防虫菊の花に含まれる成分) |
フェニルピロール系 | △ | 細胞を餓死状態にさせる遅効性の薬剤。乳幼児や妊婦は避けた方が良い |
フェニルピラゾール系 | △ | 毒性が強い薬剤。神経伝達を遮断する効果がある |
カーバメート系 | × | 人体への影響は大きい。体内に取り込まないように換気をしっかりと行う |
赤ちゃんや妊婦への影響
ここからはシロアリ駆除剤が赤ちゃんや妊婦さんにもたらす影響についてです。
赤ちゃんや妊婦とその胎児へ及ぼす危険性
シロアリ駆除をした後、家にいる時間が長いほど薬剤の化学物質を吸い込む量は多くなります。
赤ちゃんや妊婦さんの場合、薬剤の影響を受けやすいです。
特に赤ちゃんや小さい子供は身体が未発達なため、薬剤を吸い込むことにより喘息や脳の発達へ影響がでる可能性があります。
可能であれば、駆除作業中は家から離れておくことをおすすめします。
大切な我が子のために出来ること
ここでは薬剤による健康被害の心配を減らすためにできる対策をご紹介します。
気を付けなければいけないのは以下3つです。
①薬剤の皮膚接触(かぶれやかゆみなどの肌トラブルに注意)
②薬剤の吸い込み(吐き気やめまいなどを引き起こす)
③薬剤がついた食品や物を口に入れる
ハイハイをしていたり、何でも口に入れてしまう赤ちゃんは特に心配ですね。
身体への影響を最小限にするための誰にでもできる対策があります。
◇駆除中は近づかない
薬剤の吸い込みを最小限にするためにも駆除中は、外出したり、2階にいることをお勧めします。
◇駆除後、床下が近い1階を避けて生活する
シロアリの駆除は床下で行われているため、床下に近い1階で生活することを避けましょう。
◇駆除後はこまめに換気をする
駆除作業後、薬剤が空気中に漂う可能性があるので、一週間はこまめな換気をすると安心です。
特に赤ちゃんやペットは臭いに敏感なので、薬剤の臭いで気分が悪くなる可能性もあるので、臭い対策にも有効です。
◇駆除後は床掃除をする
散布した薬剤は、空気中に舞い上がり、床に落ちると言われています。
ハイハイしている赤ちゃんがいる場合、いつも以上に念入りに床掃除をしましょう。
◇おもちゃや食品は出しておかない
駆除を始める準備段階として、空気中の薬剤付着を防ぐため、食品や赤ちゃんが口に入れるおもちゃは戸棚の中にしまいましょう。
少し話はそれますが、赤ちゃんはなめたり、口に入れてみることで、物から情報を読み取っています。
赤ちゃんの発達のためにお気に入りのおもちゃは残しておきましょう。
赤ちゃんにも優しい駆除方法
「人体には影響がない」といえ、赤ちゃんや妊婦さんがいる家庭では不安に感じる方も多いのはないでしょうか。
そこで「ベイト工法」をご紹介します。
ベイト工法は健康被害の少ない駆除方法です。
薬剤を散布するよりも、飛散や誤飲や臭いの心配がなく、体内に取り入れるリスクが少ないです。
ベイト工法のデメリットは薬剤の影響が少ない分、シロアリが巣に毒餌を持ち帰るまで時間がかかります。
そのため即効性はありません。
さらに費用が高額になります。
また人体への影響を考慮していて一度の薬剤散布の量を減らして、散布の回数を増やすというやり方もあります。薬剤を減らす分、即効性や持続性は劣ります。
さらに安心したい方は、依頼する業者に駆除方法やどのような薬剤をどれくらい使用するのか確認しましょう。
シロアリの侵食は予防できるのか
あらかじめシロアリ被害を防ぐことは出来るのでしょうか?
新築の家屋でも5年が経過するとシロアリ被害のリスクがあると言われています。
その理由は新築時に散布するシロアリ予防の薬剤は5年で効力が切れてしまうからなのです。
まずは自分でできる予防策として、シロアリが住みにくい環境を作ることから始めてみましょう。
◆建物の基礎部分の風通しを良くする
シロアリは暗くてじめじめした湿気の多いところを好みます。
基礎回りの通気口周辺にスペースがあると、植物やガーデニンググッズなどをついつい置きがちではありませんか?
通気口はすっきりさせて日当たりや風通しを良くしましょう。
◆家の周りに木材を置かない
シロアリは餌となる木材が豊富な場所を見つけると、仲間と共に大群で押し寄せてきます。
使わない木材や枕木が置いてある場合、自らシロアリを呼んでいるようものです。
実は木を原料としている段ボールも柔らかくてシロアリの大好物なのです。
段ボールは私たちにとっては、フワッフワのパンみたいなものでしょうか。
シロアリの餌となる木材やダンボールを家の周辺に置かないようにしましょう。
赤ちゃんや妊婦がいる家庭は、慎重な対応しよう
今回はシロアリ駆除で使用される薬剤やその影響についてお話させていただきました。
近年主流となっているシロアリ駆除剤は、人体への安全性が認められています。
ですが残念ながらすべての人に対して安全とは言えません。
しかし、すでに発生しているシロアリ被害を放置するわけにもいかないですよね。
駆除に使う薬剤の種類や量を調整したり、薬剤散布以外の「ベイト工法」によって人体への影響をできるだけ少なくすることは可能です。
特に赤ちゃんや妊婦さんや小さい子供がいるご家庭は、慎重に対応しましょう。
①駆除中は近づかない
②駆除後、床下が近い1階を避けて生活する
③駆除後のこまめな換気
④駆除後の床掃除
⑤駆除中はおもちゃや食品は出しておかない
また大切な家と家族を守るためにも薬剤について正しい知識を持った信頼できる業者に駆除を依頼することも大切なポイントです。
中にはこちらの弱みにつけこんで法外な費用を請求してくる悪徳業者もいるので、注意が必要です。
信頼できる業者に要望を伝えて、納得がいくまで相談してから駆除依頼をしましょう。
シロアリ駆除のペットへの影響について知りたい方はこちらを参考にしてみて下さい。