こんにちは、あつしです。
シロアリってかなり厄介なものですよね!
被害に遭うと家屋がどうなってしまうのかご存知の方は多いと思います。
床下や柱など、家の支えとなっている構造材への被害は耐久性を脅かし耐震性を低くしていきます。
TVCMなどに家を襲うイメージ絵があったりしますがまさに食い尽くしてしまうのです。
そんなシロアリの被害は実は全国で発生しているんです!
そこで今回はシロアリ被害の件数や家の被害場所について伝えていきたいと思います。
[シロアリ被害件数]
被害の件数
シロアリの被害件数は年々増加しています。
報告されている件数だけでもなんと年間200万件以上といった調査結果があります。
日本全国単位でみても多いと感じますよね。
被害の築年数別
建物の築年数によってもシロアリ被害の割合は変わります。
家の年数を重ねるうちに木材が老朽化してしまうことは免れません。
腐ったり朽ちていく木部や、特に防蟻処理をしていない木造建築はよりシロアリの影響を受けやすくなります。
また、防蟻処理保証期間の満了後、年数の経過と共に蟻害の発生率は上がってしまうようです。
だいたい築15年以上の建物ほど被害を受けやすいとのデータもあることから、年々シロアリの食害が高くなっていくことがよくわかります。
「うちは新築だからまだ安心」なんて思ってシロアリ予防を怠るのはあまり良いことではありません。
築年数が5年以下の住宅でも被害を受けているデータもあることから、定期的な予防施工を実施して繁殖しにくい環境作りが大事です。
被害の地域差
シロアリ被害が多い地域の特徴として、気候が温暖で湿度が高い場所や雨が多い地域があげられています。
なぜなら、暖かくてジメジメしているところを特にシロアリは好むからです。
反対にシロアリは寒さに弱いといった面があり、このことから北海道や東北地方といった寒冷地域では比較的被害が少ないようです。
また、大都市圏は住宅が密集していて被害が多発していそうなイメージがありますが、実は被害件数はそれほどでもないみたいなのです。
というのも、木造建築以外の非木造住宅に住む世帯が多いからなのです。
しかし、鉄筋やコンクリートで建てられている建物の被害件数は少ないといってもシロアリの食害を全く受けていないわけではありません。
シロアリの種類と地域
・ヤマトシロアリ
・イエシロアリ
・ダイコクシロアリ
ヤマトシロアリは北海道の北部を除いて日本全土に分布しています。
イエシロアリやダイコクシロアリは温暖な地域に比較的限定して分布されているようです。
シロアリの生態
シロアリ被害への対策を立てるには生態の把握も大切なことです。
・マンションや木造住宅にかかわらず、日本の5件に1件にはいるようです。
・餌となるのは木材。特にマツ、ヤナギ、ホワイトウッド(欧州系のモミ、トウヒの総称)、好まないのはヒバ、カシ、アピトン。
・外来種の繁殖により被害増加。現在確認されている日本のシロアリは22種類ですが、中でも1980年代頃より外来種(アメリカンカンザイシロアリ)の繁殖が目立ち始めています。
シロアリの生態についてもっと詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてください。
[シロアリ被害場所]
床下
暗く外気にさらされず湿度が高い床下はシロアリにとって好物の木材が多く絶好の環境にあります。
建築の手法によっては床下の高さが低くて湿気がこもりやすくもなります。
シロアリはわずかな隙間からも侵入するので、コンクリートの床下でも被害を受けています。
主要構造材への被害は耐震性低下に大きく繋がるため、定期的なチェックやメンテナンスが必要です。
柱・壁
シロアリは床下部分だけでなく、柱や壁などにも被害をもたらします。
木造表面の薄皮一枚残して食害するので、壁の表面を解体しないと目視確認ができません。
普段生活していても気付かず、物が当たったりぶつかった拍子に木材が崩れ被害を発見なんてことが非常に多いです。
被害を助長してしまう原因に雨漏りや水漏れがあります。
シロアリは土壌面から侵入するので壁内の被害は主に土壌に近い部分からになります。
更には断熱材の中に巣を作るという問題も出てきています。
玄関
玄関の造りとして、土間コンクリートの上にタイル貼りが多いです。
木部と土壌が近いため、シロアリの侵入被害を受けやすい場所の一つです。
更に土間の清掃時に水を撒くことで、水がわずかな隙間から土間下に入るため、シロアリが好む環境の原因となってしまいます。
構造によって玄関ドアのサッシ下地材や、ポーチ柱なんかも被害を受けやすいところでもあります。
浴室・洗面所
水を使う場所は湿気などで傷みやすく劣化しやすい場所です。
サッシの隙間やタイルの亀裂などからの水シミによって、シロアリ被害が最も多い場所となっています。
浴室のタイル下の造りは土や石が埋まっているため、木材の腐れの発見が遅くなるケースも見られています。
畳のある部屋
和室においても被害が確認されています。
特に畳は室内の湿度を調整する働きがあります。
換気もせずにそのまま部屋の湿度が高い状態で放置していると畳やその下の部分に湿気が溜まってしまいます。
これは畳のカビになる原因だけではなく、シロアリにとって好む環境を作る要因にもなります。
畳がふわふわした感じ、きしむという症状から被害が発見されるようです。
タンスなど家具を同じ位置に長期間置いてある下も要注意です。
定期的な畳上げで湿気を抜き、荒板状態の確認をしましょう。
フローリングのある床
床がギシギシ鳴ったりしていませんか?
床上周辺まで被害が及ぶと木部表面が柔らかくなりボロボロに、更に土のようなもの(蟻土)が噴く等みられてきます。
これらは被害が進行している可能性が高いため早めの対処が必要です。
乾燥にとても弱いシロアリなので、普段の生活で部屋の中を動き回ることはあまりありません。(羽アリが出る時期に見張りとして出てくる場合もあります。)
アメリカカンザイシロアリは糞を砂粒状に排出するため、糞の発見で被害がわかることがほとんどです。
屋根裏
梁などに使用されている松材を食害するので、屋根裏まで被害が及んでしまう場合もあります。
雨漏れ等あると2階屋根裏部分まで荒らしてしまうようです。
2階部分への経路としては、柱の背割れ部に蟻道を作り真っ直ぐ侵入してきます。
シロアリの種類によっては、2階部分から直接侵入することもあるため、2階、3階にも被害が出るケースもあります。
屋外
建物の屋外は通気がよく乾燥していますが、シロアリは外側に乾燥から身を守る蟻道を作り建物内部へ侵入してきます。
建物の基礎沿いにはなるべく倉庫や花壇等の設置は避け、風通しを良くしておくことが大切です。
花壇の木製の柵や防腐処理された杭もシロアリの食害が多く確認されています。
シロアリが木材を食害することが気になる場合、木目調の樹脂製品の使用がシロアリ対策の一つの手です。
他にも不要な木材や木製家具、伐採したまま放置している切り株など、 餌になりそうなものはできるだけ撤去しておきましょう。
また、すでに食害された木材をそのままにしていたり、家屋に立て掛けることは、屋外からの侵入経路に繋がるので注意です。
シロアリ被害を発見した時の対処法などはこちらの記事を参考にしてください。
[シロアリ被害まとめ]
シロアリの被害の件数、場所についてお伝えしてきました。
現在ではコンクリートや鉄筋など使用した建物で、シロアリ被害を受けにくい作りのものも増えています。
予めシロアリ被害への予防や対策を行っているかどうかが重要です。
今は永久効果のシロアリ対策の方法は無いため、予防やメンテナンス、リフォームが有効手段です。
駆除業社やリフォーム会社の無料相談など受けるのも良いでしょう。
今回の記事を読んでいただき、ありがとうございました。