こんにちは、あつしです。
「うちはコンクリートの基礎だし、シロアリ被害は発生しないはず!」
と思っているかたもいらっしゃると思います。
しかし…
コンクリートの基礎でもシロアリ被害は発生しています!!
シロアリは、コンクリートの基礎でも侵入可能だったのです!!
読者様に後悔をしてほしくありません。
「シロアリから大事な財産である家を守るために」
「シロアリ被害で地震による家屋の倒壊から家族を守るために」
今ここでシロアリ被害に対し危機感を持っていただけたら幸いです!
シロアリは、コンクリートの基礎を通過できた!
衝撃の事実です。
シロアリは、「コンクリートを通過できた!!」のです。
コンクリートの隙間やひび割れを見つけ、そこからコンクリートの粒子を外し穴を開け通過します。
そうやってシロアリは家屋に侵入し、木材を食い荒らすのです。
床下がコンクリートだからと言って、シロアリの侵入を防げるとは限りません。
母さん、落ち着いて!
コンクリートの特徴からして、隙間やひび割れを作らないって、それ自体がほぼ不可能なんだ。
シロアリの浸入は、コンクリートの特徴が可能にさせた?
コンクリートは、本質的にひび割れを生じやすいという特徴があります。
また、コンクリートは、経年で収縮する性質もあり、僅かだった隙間が徐々に大きくなります。
残念なことに、これらが、シロアリの侵入を可能にしてしまったのです。
ひび割れの発生には大きく分けて3つの要因があります。
ざっとご紹介します。
- 単位水量過大
余剰水分の蒸発によるひび割れ
- 水和熱過大
熱膨張したコンクリートが冷えるときに、何かに収縮が拘束されることで生じるひび割れ
- 骨材の吸収量・微粒分の過大
水和に使用されない水分の蒸発に伴う収縮によるひび割れ
- 粘性過大・ブリーディング過多
コンクリートの沈降や初期乾燥の影響によるひび割れ
ブリーディングの発生による沈みひび割れ
- 構造的な曲げ・引張・せん断力
コンクリートに生じた構造的な応によるひび割れ
- 複雑な形状
断面急変部における応力集中によるひび割れ
- 沈みひび割れ
仕上げのタイミングが不適切であったため
- 不適切な打重ね
打重ね時間間隔が不適切であったため
- 支保工や地盤の変形・沈下・型枠のはらみ
打ち込んだコンクリートが変形したため
- 不適切な型枠の脱型作業
型枠との付着によりコンクリート表面が引っ張られたため
- 先行施工部との収縮差
後打ちコンクリートの収縮が先行施工したコンクリートに拘束されたため
- 硬化中の振動
コンクリートが固まるまでの間に強い振動を受けたため
- 初期乾燥・乾燥収縮
硬化直後に著しい乾燥を生じたため
- 温度差
日照の当たり方のむらによって、温度による伸縮量に偏りを生じたため
- 配筋不良
鉄筋が所定の位置になく、応力を負担できなかったため
ひび割れの原因はこんなにも様々なものがあます。
残念ながら、「我が家のコンクリートは絶対ひび割れない」なんて到底思えない状況ですね。
えっ?ベタ基礎のコンクリートはこれとは違うのよね?
コンクリートのベタ基礎ならシロアリ被害を気にしなくていいって聞いたわよ?
母さん。
実は、それは誤った認識が広がったものなんだ。
ベタ基礎も同じコンクリート、シロアリを完全にブロックはできないんだよ。
シロアリをベタ基礎ではブロックできていなかったの?
一般的に住宅を建てる基礎は、主に以下の2つです。
- 「布基礎」
- 「ベタ基礎」
「シロアリ被害にあわない」と言われる地面を分厚いコンクリートで覆うベタ基礎。
しかし、以下のようなごくわずかな隙間から侵入を可能にしてしまったのです。
コンクリートの隙間から侵入
ベタ基礎は、まず床板のコンクリートを敷設し、その後立ち上がりのコンクリートを打ちます。
その為、継ぎ目にわずかな隙間ができてしまいます。
配管・配線の隙間から侵入
基礎を配管や配線が貫いていることがあります。
もちろん塞がれますが、劣化などで隙間ができることがあります。
基礎以外からの侵入
蟻道を通て外壁の隙間からの侵入や、羽アリになってから空からやってくることがあります。
このように、残念ながらベタ基礎でもシロアリの侵入経路は存在し、完全にはブロックはできていなかったのです。
詳しい【シロアリ予防】ベタ基礎については、是非こちらの記事をご覧ください。
ベタ基礎だからって安心してたことがすでに後悔よ。
手遅れってこともあるじゃない。
何より、シロアリが憎いわ。
そもそもシロアリは、どうして家を食べるの?
シロアリ本来、森などの自然の中で生きていける昆虫です。
しかし、人間の都合で宅地開発が進み、急激に減った自然の中で餌の確保が難しくなってしまったのです。
シロアリは「枯れ木」を餌にします。
森の地面に根を下ろした「生きた木」ではなく、台風などで倒れ枯れた木「死んだ木」を餌にします。
なぜなら、シロアリは木の中に含まれていセルロースという糖でできている栄養成分を食べるから。
そのセルロースが、生きた木より死んだ木の方が多く含まれます。
セルロースを効率よく食べる為、生きた木ではなく死んだ木に群がるのです。
そう、シロアリは「家」を食べているではなく「死んだ木」(家屋の木材)を食べていのです。
彼らからしたら追いやられた場所で、ただ必死に生きていくための行いに過ぎないのです。
そもそもシロアリは、どうやって家の木材を探し出すの?
シロアリが飛来し木柵や切り株等に巣を作ります。
そして、新しい餌場を探して地中の暗闇の中無作為に絶え間なく移動を開始します。
触れたものに沿って行動していく習性の為、基礎にぶつかるとそれに沿って移動します。
ひたすら触れたものをかじり続け、そうしてやがてコンクリートの隙間やひび割れに行きつくのです。
そこからコンクリートを通過し、地表の沿って蟻道で這い上がり、やっとのことで木材を探しあてます。
かじる能力はすさまじくある大学の研究では、シロアリは10cmの厚みのコンクリートを1週間かけて貫通させた記録もあるほど。
シロアリ被害!!急いで確認を!!
以下のような症状が1つでもあれば、残念ながらシロアリがいる可能性があります。
急いで対処を!!
✔ 庭の柵や杭、立ち木が傷んでないか
✔ 羽アリがいないか
✔ ドア、ふすま、雨戸などの立て付けが悪くなっていないか
✔ 床や敷居がブワブワしていたり、きしむところがないか
✔ 家の柱や壁をたたくと空洞音がしないか
✔ 基礎コンクリートや土台に、蟻道や蟻土がないか
詳しいシロアリ被害の初期症状については、是非こちらの記事をご覧ください。
シロアリはコンクリートの基礎でも侵入可能!?まとめ
今回のまとめは以下の通りです。
- コンクリートの基礎には必ず隙間ができる
- そこからシロアリが侵入する
- シロアリ被害からは逃げられない
被害が発生する場所は、床下や壁、柱の内部など、外から見えない場所です。
シロアリに餌場と認識されると、数百から数千匹ものシロアリが家を食べに来ます。
そして、驚くべきスピードで、家をボロボロにしていくのです。
「今まさにシロアリが自宅の基礎に侵入を試みていたら…。」
「目の前にある柱の中を食い荒らしていたら…。」
想像するだけでぞっとしますね。
そう、シロアリの被害はいつでも、どこでも、だれにでも忍びよるものなのです。
早い段階で食い止めるしかありません。
さぁ、確認を急ぎましょう!!
万が一被害を確認したら、自分で駆除することも可能ですが、業者に頼むのが一番です。
…ということは分かっていても、正直どこに頼んだらいいのか分からないですよね。
悪徳業者がいないか…と言われれば、残念ながらそういう業者が存在することも事実です。
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見つけたシロアリは、知識と技術を持った専門業者にしっかり駆除してもらえれば安心です。
「シロアリ110番」についてはこちらで詳しく書いています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
ちょっと。
そもそも隙間やひび割れのない基礎を作りなさいよ。
今被害を受けてるお家は、手抜き工事されたってことよね!