シロアリ駆除で穴あけは必須なの?あける理由と方法を知って納得!

 

こんにちは、あつしです。

 

自宅でシロアリ被害を見つけたら、すぐに駆除が必要です。

 

シロアリを駆除するときに、柱や壁に穴あけをする場合があるのを知っていますか?

 

「大切な家だから柱に穴をあけない方法で、なんとか駆除できないの?」

 

そう思っている読者様もおられるかもしれません。

 

ですがその大切な家を守るために、あえて穴あけをするときがあるのです。

 

今回は、なぜ穴あけが必要なの?という疑問を解消するために以下のことを調べてみました。

 

  • シロアリ駆除で穴あけをする理由
  • シロアリ駆除の施工方法
  • シロアリ駆除で穴あけをすることが多い場所
  • 穴あけしない場合の保証に関すること

 

この4つについて詳しく解説しますね。

 

あつし
僕がこの記事で「穴あけ」と呼んでいるのは、穿孔処理(せんこうしょり)のこと。

これはシロアリの被害を受けている木に、ドリルで穴をあけて薬剤を注入する処理のことなんだ。

\もし1匹見つかれば床下3万匹

シロアリ駆除で穴あけが必要な理由

 

シロアリ駆除で穴あけをするのには大きな理由があります。

 

まずはこんな声を紹介しますね。

 

一軒家でシロアリ駆除の作業をする際、家の壁に穴を開けるものなんですか?

その穴から薬剤を入れてどうの、という話を職場の方から聞きました。

穴を開けた跡は残るもののちゃんと塞ぐようなのですが、そういうものなんでしょうか?

我が家でもやった方がいいかと思っていた所にその話を聞き、それが当たり前なのであれば仕方ないかなとは思うのですが躊躇ってしまいます。

引用:Yahoo!知恵袋

 

 

はるこ
シロアリ駆除のためとはいえ、柱や壁に穴をあけるのは抵抗があるのよね。

この気持ちわかるわ。

 

 

あつし
そうだね、家の壁に突然穴をあけるって言われたらびっくりするよね。

 

 

実はシロアリ駆除での穴あけ必須ではありません

 

シロアリ被害の状況や駆除方法によります。

 

 

では、なぜ穴をあけて駆除する必要があるのでしょうか。

 

その理由は、すでに木の中にいるシロアリを完全に駆除するためです。

 

シロアリは木(正確には木に含まれるセルロース)を食べる害虫で、光や乾燥に弱く木の内部で活動しています。

 

そのため、木の表面に薬剤を塗布する方法だけでは、木の中にいるシロアリを完全に駆除できません。

 

生き残ったシロアリはさらに木を食べ続けて、いずれ家全体に被害が及ぶこともあるんです

 

ですが、穴あけをして薬剤を注入することで、木の内部に潜んでいるシロアリを駆除できます。

 

すでに木の中で被害を拡げているシロアリ」を完全に駆除する場合に、穴あけ必須であり必要な措置なのです

 

穴あけが必要かどうかは、次のシロアリ駆除の施工方法で解説しますね。

\もし1匹見つかれば床下3万匹

 

シロアリ駆除の施工方法

 

シロアリを完全に駆除するには、被害の状況に合わせた駆除の方法をとることが重要です。

 

代表的なシロアリ駆除の方法は2つあります。

 

ベイト工法

シロアリが好むセルロース(木の成分)と薬剤を合わせたベイト剤(毒えさ)を使って、巣ごと全滅させる方法です。

 

このベイト剤を家の周りに一定の間隔で設置し、シロアリが食いつくのを待ちます。

 

薬剤の成分はすぐに効果が出ずに、時間が経ってから効いてきます。

 

これはベイト剤を食べたシロアリが巣に帰り、仲間に分け与える習性を利用しています。

 

メリット
  • 巣の根絶ができる
  • 建物に穴あけの必要がない
  • 安全性が高く薬の影響を受けない
  • 臭いがない

 

 

デメリット
  • バリア工法に比べて費用が高い
  • 薬剤の効果が現れるまでに数カ月かかる
  • 定期的に薬剤の交換が必要
  • すでにシロアリの被害が進んでいる場合には向かない

 

 

バリア工法

床下に薬剤を散布し、シロアリの侵入ルートを防ぐためのバリアを張る方法です

 

シロアリが地面から上がってこられないように、床の表面全体に薬剤を散布します。

同時に木材などへ念入りに薬剤を塗布します。

 

さらに被害のある木や、これから被害を受けそうな木にドリルで穴をあけて薬剤を注入します。

 

薬剤の効果が持続する期間はは種類によりますが約5年とされています。

 

メリット
  • すでにシロアリの被害にあっている場合に有効
  • シロアリ駆除の効果がすぐにある
  • 費用が安い

 

 

デメリット
  • 薬剤の臭いが気になる
  • しっかり換気をする必要がある
  • 妊婦や赤ちゃん、アレルギーのある人は注意が必要

 

 

どちらの工法を選ぶかは被害の状況や建物の構造を見て判断します。

 

ベイト工法は薬剤の効果が現れるまでに数カ月の時間を要しますが、建物への穴あけは不要です

 

バリア工法すでにシロアリの被害に遭っている場合に行うことが多く、これ以上被害を大きくしないためにも建物への穴あけが必要です

 

 

シロアリ駆除の工法について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてくださいね。

シロアリ駆除はプロに任せるべきなのか?駆除法も詳しく紹介!

2019年12月22日

 

\もし1匹見つかれば床下3万匹

 

バリア工法での穴あけの仕方

引用:シロアリ110番

 

バリア工法では、床下、水回り、玄関などを施工する際に穴あけを行います。

 

どのように穴あけをして駆除するのか説明しますね。

 

床下

(上の画像)

  1. シロアリ被害のある木にドリルで13mm以下の大きさの穴をあける(必要に応じて被害の可能性がある木にも行う)
  2. 専用のノズルで薬剤を加圧注入する(被害のある木では、シロアリがあけた穴から薬剤が漏れ出すので薬剤が行き渡ったことがわかる)
  3. あけた穴に栓をして塞(ふさ)ぐ
  4. 念入りに木材に吹付(ふきつけ)・塗布(とふ)処理を行い、土壌にも薬剤を散布する
水回り
  1. タイルの浴室やトイレは床や壁のタイルの目地にドリルで3mmほどの穴をあける(構造上床下から薬剤の散布ができないため)
  2. あけた穴に専用のノズルを入れ内部の木材に薬剤を注入
  3. 処理後はモルタルなどで穴を塞ぐ
玄関
  1. 土間タイルの目地にドリルで5~6mmほどの穴をあけ下のコンクリートを貫通させる(構造上床下から薬剤を散布できないため)
  2. あけた穴に専用のノズルを入れ薬剤を注入
  3. 処理後はモルタルなどで穴を塞ぐ
  4. 下駄箱や木製のドア枠、袖壁などにも被害があれば、ドリルで穴をあけ薬剤を注入・処理する

 

ドリルで穴をあけたところへ薬剤を注入し、木の中のシロアリがかじった隙間や空洞部分に薬が行き渡るようにして、駆除と予防を行います。

 

あけた穴は目立たないように塞ぎます。

 

 

はるこ
ちゃんと塞いでくれるのね。

でも穴をあけたら家の強度は弱くならないのかしら?

 

 

あつし
穴あけは必要最小限にとどめるから、家の強度に影響がでるほどではないと言われているよ。

 

 

基本的に穴は小さいため、建物の耐久性に影響を与えるほどではありません

 

ですが、誤った判断によって必要以上に穴あけをしすぎると、木材の強度や構造の強度を下げてしまうことがあります。

 

 

公益社団法人 日本しろあり対策協会が作成した防除施工標準仕様書によると、下記のように書かれています。

 

既存の家屋でのシロアリ駆除の際、木材に吹付又は塗布処理法を行い必要に応じて穿孔注入処理法を行う。

防除処理を行う場合の安全対策及び注意事項等

  •  木材に穿孔する場合は、木材の強度を低下させないように注意する。
  •  木材、壁、コンクリートなどに穿孔したあとは美観上、又、建物の保存対策上必要な箇所はそれぞれに合った栓をする。

引用:公益社団法人しろあり対策協会

 

防除施工標準仕様書
シロアリに関するありとあらゆる情報が記載され、シロアリ関係の業者がシロアリ防除施工工事を行うにあたって基準としているもの。

 

シロアリ被害の状況は一軒一軒違いますが、防除施工工事には一定の基準が設けられています。

 

この基準を守って必要な場所だけ穴あけをし、強度や見た目にも配慮しながら駆除してもらえると安心ですよね。

 

木材の強度を損なわず、必要なところに穴あけをするにはシロアリや施工についての知識や技術も必要です。

 

どこにどれくらい穴あけをするのか」などの質問にしっかり答えてくれる業者だと信頼できますよね。

 

 

あつし
心配な点をきちんと質問することも、穴あけに対しての不安を解消する一つの方法ですよ。

 

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シロアリ駆除で穴あけをすることが多い場所

 

実は、シロアリ被害は家のさまざまな場所で広がっている可能性があります。

 

シロアリの種類で被害の場所が違う

住宅に被害を与えるシロアリの代表的な種類は、イエシロアリヤマトシロアリです。

 

イエシロアリ
  • 土の中から床下へ入り込み、自分で水分を運びながら木を食べていく
  • 被害は床下だけでなく家全体に及ぶ
ヤマトシロアリ
  • 床下、台所、浴室、洗面、トイレなど適度な温度で湿気の多い場所を好む
  • 水回りの被害を大きくする

 

シロアリ被害は床下や水回り、玄関などの一階部分だけにとどまらず、なんと屋根裏で発生していた事例もあるほどです。

 

このように、餌(えさ)となる木(セルロース)があるところなら、どこにでもシロアリ被害が発生する可能性があります。

 

また、一度家に侵入したら餌となる木を求めて食べていくので、どんどん被害が広がっていくのですね。

 

穴あけが必要になりやすい場所

先ほど床下、水回り、玄関での穴あけの仕方を説明しましたが、この場所で穴あけをして駆除することが多い理由を簡単に説明しますね。

 

床下
  • シロアリは土の中から侵入し、まずは一番近い床下の木を食べる
  • 床下は餌となる木材が豊富で湿度も高いため、大きく被害が出る場所
  • 薬剤の散布と併せて、被害のある木に穴あけをして駆除するのが一般的
水回り
  • 水回りは湿度が高いためシロアリの発生が確認されることが多い
  • タイルのひび割れ等から床下に水分が入り込むことが多く、密閉空間のため湿度が上がって被害が大きくなりやすい場所
  • タイルの浴室やトイレは、構造上床下空間のないつくりで床下からの施工が難しく、タイルの床や壁に穴あけが必要になる

※ユニットバスの場合は床下から施工できるため穴あけは行なわない

玄関
  • 木製のドア枠や柱など、餌となる木が地面から近いため被害が大きくなりやすい場所
  • 玄関土間はタイルの浴室と同じく構造上床下に潜れないため、土間に穴あけをして駆除する

 

シロアリ被害が大きい場合や、床下がないといった建物の構造上の理由により穴あけが必要になるのですね。

 

この場所に限らず、他にもシロアリの被害を受けた柱や壁があれば、穴あけをして駆除をします。

 

はるこ
天井裏にもシロアリがいるなんてびっくり!

そういえばたしかに玄関土間に床下はないわねぇ。

 

 

あつし
そうなんだ。

床下から駆除できないから壁やタイルに穴あけが必要になるんだよ。

 

 

シロアリは木の中にいて見えないだけで、家のいろいろなところに被害を及ぼしています。

 

被害は一箇所だけではないということを知っておいてくださいね。

 

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シロアリ駆除での穴あけは保証にも関係する

 

穴あけをする理由や施工方法などに加えてもう一つ、押さえてほしいポイントがあります。

 

それは保証についてです。

 

駆除にあたって室内の柱にも穴を開けて薬剤を注入すると言われました。

室内はあけないで欲しいと頼んだところ保証が出来なくなると言われました。

床下だけでは効果はないのでしょうか。

引用:公益社団法人日本しろあり対策協会

 

シロアリ駆除の基本は被害箇所の駆除と建物全体の予防で、それに対して保証がつけられています。

 

 

バリア工法での一般的な保証の内容は以下のようになっています。

 

シロアリ保証
  • 薬剤の効果が持続する期間に合わせ、最大5年の保証期間を設定
  • 保証期間内に再びシロアリによる被害があった場合、無料又は割引で再度駆除を行う

 

 

次のケースの場合保証をつけられないことがあります。

  • 構造上十分な薬剤散布が行なえない場合
  • 部分的にしか防除施工を行っていない場合
  • 被害が大きく、駆除をしても再発が高いと判断される場合

 

部分的にしか防除工事を行わないと、駆除をしていない部分に潜んでいたシロアリが他の場所へ移動し、さらに被害を拡大させてしまいます。

 

別の場所ですぐに駆除が必要となるので、時間や労力を無駄に費やしてしまいますよね。

 

そのため部分的な防除工事は保証の対象外となるのです。

 

せっかくお金を払って駆除してもらったのに、シロアリが生き残っている保証はつかないなんてことになったらもったいないですよね。

 

穴あけへの不安はあると思いますが、穴あけをする理由や保証などの面から考えてみることも大切です。

 

シロアリ保証については業者ごとに違うので内容を十分に確認してくださいね。

 

シロアリ保証の内容についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

シロアリ駆除後の保証の内容は?知らないと困る保証内容

2019年10月2日

 

\もし1匹見つかれば床下3万匹

 

シロアリ駆除で穴あけをするにはプロに頼もう!

 

僕は、シロアリ駆除は業者に任せた方が安心だと考えています。

 

「業者は費用がかかるし、穴あけは嫌だから市販の薬剤で自分でやろう」という安易な考えはとても危険なのです。

 

暗く狭い床下にもぐって薬剤をまくのは難しく、きちんとした装備や知識が必要です。

 

また、被害にあっているところへ市販の薬剤を注入するとどうなると思いますか?

そこにいるシロアリは退治できても、生き残ったシロアリが別のところへ散らばりさらに被害を大きくしてしまうのです

 

何度もお伝えしていますがシロアリは木の中の見えないところに生息しています。

 

素人では場所の判断が難しいので、シロアリ駆除はプロに任せるのがおすすめです。

 

シロアリ駆除を業者に頼むか迷ったときは、こちらを参考にしてみてください。

シロアリを駆除したい!業者の必要性について考えてみた

2019年3月14日

 

\もし1匹見つかれば床下3万匹

 

シロアリ駆除で穴あけは必須なの?あける理由と方法を知って納得!まとめ

 

ここまでで、シロアリ駆除で穴あけが必要なのはなぜ?という疑問が解消されたのではないでしょうか。

 

穴あけが必要なのはなぜ?
  1. 木の中にいるシロアリの完全駆除を目的としているため
  2. すでに被害に遭っている場合、バリア工法で駆除するため
  3. シロアリは家中の餌となる木の中に被害を及ぼすため
  4. 部分的な駆除はシロアリ保証の対象外となる場合があるため

 

シロアリ駆除で穴あけは、シロアリ被害の状況により判断されるため必須ではありません。

 

しかしシロアリ被害をすでに受けているなら、多くの場合バリア工法での駆除となり穴あけは必須です。

 

一刻一刻とシロアリ被害は進行します。

 

大切な家がボロボロになってしまう前に適切な対処をしなければいけません。

 

穴あけは大丈夫なの?という心配や不安はあって当然です。

 

信頼できる業者に納得いくまで相談して、不安を少しでも解消してくださいね。

 

 

僕のおすすめの業者は「シロアリ110番」というところです。

 

\もし1匹見つかれば床下3万匹

 

シロアリ110番についての記事もあります。参考にしてみてくださいね。

シロアリ110番の口コミ・評判を徹底解説!加盟店は本当におすすめシロアリ駆除業者は?

2022年1月19日

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 



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