古くなった畳、皆さんどうされますか?
表面のござを畳屋さんに張り替えてもらうのも一つの手ですが、数年おきにまたメンテナンスが必要になることを考えると、少し面倒だなと思ったりもしますよね。
でも畳があるとちょっと休みたいときにすぐに寝転がれるし、椅子を使わず床へ直に座るのってなんだか安心しませんか?
僕も実家に帰ってたらふくご飯を食べた後、つい畳にごろんと横になるのですが、あの心地よさと言ったら!
おなかをひと叩きしながら「極楽じゃ~!」と叫ぶまでがお決まりとなっています。
そんな畳の「メンテナンスの手間」を解決し、「心地よさ」をも持つ床材がタイルカーペットなのです。
タイルカーペットなら畳ほどメンテナンスが面倒ではなく、触れた時のぬくもり感は畳とはまた違った心地よさがありますよ!
詳しくご紹介しますので、ぜひリフォームの床材選びの参考にしてくださいね♪
■目次
家庭用?オフィス用?タイルカーペットの違い
タイルカーペットとは30cm~50cm角にカットされたタイル状のカーペットです。
部屋全体に普通のカーペットを敷くとなると、重く大きなロール状に丸めたものを運び込み広げていきます。
部屋が広ければ重労働になりますよね。
細かくカットされたタイルカーペットなら1枚1枚が軽いので持ち運びも楽々。
パズルのように床に敷き詰める作業も楽しく、簡単です。
タイルカーペットには大きく分けて、家庭用とオフィス用の2種類があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう!
- 表面がオフィス用に比べソフトな素材で、裏面はフェルト素材。
- 裏面には吸着加工がされていて、フローリングにそのまま置いてもずれにくいものもある。
- 30cm角~50cm角と幅広いサイズ展開。
- 柔らかな肌触りのものが多い。
- 表面はナイロンやポリプロピレン製のパイル糸を使用した素材、裏面はポリ塩化ビニルのものが一般的。
- 専用のボンドや家庭では両面テープを使って貼ることもできる。
- 50cm角が多く、長方形タイプもある。
- 色や柄などのバリエーションが豊富。
- 耐久性に優れたしっかりとしたものが多い。
こちらは25cm×1mの長方形タイプ。
組み合わせしだいで様々なコーディネートを楽しめます。
オフィス用のタイルカーペットに好みのものがあったけど、家庭用として使ったらダメなの?
もちろんOKだよ!ただオフィス用は土足で踏まれることを考慮して作られているから、家庭用と比べると触り心地が少し硬めなんだ。
タイルカーペットのメリット、デメリット
タイルカーペットはメンテナンスや貼るのも簡単、心地いいとご紹介しましたが、ほかにもメリットがたくさんあります。
デメリットもいくつかあるので、合わせて知っておきましょう!
- はさみやカッターで簡単にカットできる。
- 軽いので運びやすい。
- 汚れた部分だけ貼り替えることもできる。
- 洗えるものもあるので衛生的。
- 繊維が空気をキャッチ。温かさを保つ。
- 滑りにくい。
- 防音性がある。
- 色、柄豊富。
- 1枚1枚貼らなければならないので手間がかかる。
- タイルカーペットの下に湿気が溜まりやすい。
- 接着剤を使用すると剥がしたとき、床に跡が残る。
- 普通のカーペットより硬め。
デメリットにアイディアをプラス
- 1枚1枚貼らなければならないので手間がかかる。
たしかに1枚1枚貼る作業は大変です。
でもカーペットを組み合わせていく作業はパズルのようで楽しく、床が徐々に変わっていく様子は見ていて爽快ですよ!
- タイルカーペットの下に湿気が溜まりやすい。
タイルカーペットの下は湿気が溜まりやすく、ひどい場合はカビやダニが発生する恐れもあります。
しかしタイルカーペットは貼り剥がしが簡単。定期的に風を通せばカビやダニの発生を防ぐことができます。
通気性や防ダニなど機能性に優れた商品を選ぶのもおすすめです。
- 接着剤を使用すると剥がしたとき、床に跡が残る。
接着剤を使って貼るほうが滑りにくくなるので安全ですが、そのまま敷いて使えるタイルカーペットもあります。
賃貸のお部屋など跡を残したくない床にも使えますね。
- 普通のカーペットより硬め。
優れた機能性があるものや、接着剤が不要なものなどタイルカーペットは種類も豊富です。
たしかに触り心地は硬めですが、毛足の長いタイプを選べば柔らかさを感じられます。
簡単に剥がせたり、お洗濯ができたりっていうのは便利よね。普通の大きなカーペットや畳だとそうはいかないものね。
飲み物とかをうっかりこぼしても、その部分だけきれいにできるもんね。おっちょこちょいな母さんにぴったり。
畳をタイルカーペットにリフォーム!業者に依頼する場合
キレイで確実、そしてスピーディーにリフォームしたいのなら業者に依頼するのが正解です。
畳からタイルカーペットに張り替えるリフォームを業者に依頼した場合、いくらくらいかかるのでしょうか?
業者に依頼した場合、費用相場は6畳で約12万~15万円です。
家具の移動や畳の撤去・処分、下地の処理などが必要となるので、他の部屋をタイルカーペットに張り替える場合と比べ割高になります。
DIYで張り替える際は畳の撤去や処分、下地の調整なども自分でやる必要があり、費用もかかります。その点も考慮しながら業者に頼むかDIYするか決めましょう!
畳をタイルカーペットにリフォーム!DIYの場合
続いてDIYで畳からタイルカーペットに張り替える方法をご紹介します。
畳の厚みとタイルカーペット厚みに違いがある場合、畳を剥がしてそのままタイルカーペットを敷くと段差が生じてしまいます。
そのためタイルカーペットを貼る前には下地の調整が必要です。
- 畳を剥がす。
- 根太+その上に敷く合板+タイルカーペットで畳の厚さと同じになるように材料を準備しておきましょう。
- 一般的な合板の幅が910mmなので、根太にビスが打てるよう根太を303mm間隔で敷いていく。歩いたときにギーと鳴る床鳴りを防ぐために根太の両端を数ミリ開けておきましょう。根太と根太の間に断熱材を入れるのもおすすめです!
- 合板を張っていく。このときも床鳴りを防ぐため、板と板の間を数ミリ開けましょう。
こちらの画像の「捨て貼り」が合板、「床材」がタイルカーペットとなります。
下地の調整が済んだらタイルカーペットを貼っていきます。
接着剤にはボンドか両面テープを使う方法が一般的です。もちろんそのまま敷いて使うこともできますが、めくれやズレを防止するのにも接着剤を使用するのがおすすめですよ!
- 家具など作業の邪魔になるものを移動させ、床をきれいに掃除しておく。
- 部屋の横と縦の長さを測り、中心が分かるよう基準となるクロスの線をチョークなどで書いておく。
- 先ほどの線で分かれた4つのエリアごと、ボンドを厚くなりすぎないよう気を付けながら壁際は少し隙間を開けて塗っていく。ローラーを使うと簡単です!部屋の奥から進めて、下がりながら塗っていきましょう。
- ボンドが透明になるまで乾かす。触っても手に付かなくなればOK。
- 中心からタイルカーペットを貼っていく。目の向きを変えていく「市松貼り」は目地が目立たなくなります。
- 最後に端の面積に合わせてタイルカーペットをカットする。隣のカーペット(A)の上にカーペット(B)をきっちりと重ねる。さらにもう1枚(C)を壁に沿わせるようにしながら重ね、重なった部分(B)をカッターでカット。カットした切り口を壁際にしてカーペット(B)を貼る。
- 6の作業を繰り返して完成。
こちらの動画が参考になりますよ!
引用:YouTube
こちらのボンドならカーペットを何度でも貼り剥がしできるのでおすすめです。
- 家具など作業の邪魔になるものを移動させ、床をきれいに掃除しておく。
- 部屋の横と縦の長さを測り、中心が分かるよう基準となるクロスの線をチョークなどで書いておく。
- 先ほどの線で分かれた4つのエリアごと、基準点に両面テープの端を合わせてタイルカーペットの幅にテープを貼っていく。
- 両面テープの剥離紙を剥がしながら中心からタイルカーペットを貼っていく。目の向きを変えていく「市松貼り」は目地が目立たなくなります。
- 最後に端の面積に合わせてタイルカーペットをカットする。隣のカーペット(A)の上にカーペット(B)をきっちりと重ねる。さらにもう1枚(C)を壁に沿わせるようにしながら重ね、重なった部分(B)をカッターでカット。カットした切り口を壁際にしてカーペット(B)を貼る。
- 5の作業を繰り返して完成。
引用:YouTube
こちらはタイルカーペットやクッションフロアを貼るのに適した両面テープです。
柱がある壁際など、複雑な場所はこのようにカットしましょう。
貼り方をアレンジしてみるのもおすすめです!
畳の上に直接タイルカーペットを敷くのはOK?
畳を剥がさず、畳の上にタイルカーペットを直接敷いて使うことも可能ではあります。
しかしタイルカーペットは平らな床に敷くことを前提に作られているので、滑りやすくなったり、めくれやすくなったりすることが考えられます。
また畳とタイルカーペットの間に湿気が溜まりカビ・ダニが発生する恐れも考えられるので、あまりおすすめできません。
タイルカーペットは1枚200~450円くらいで、10枚単位でしか購入できないことが多いみたいだよ。
そのほかに畳の処分費用や下地の材料費、道具も必要だからタイルカーペット自体は安いけど予算に余裕をもっておいたほうがよさそうだね。
畳をタイルカーペットにリフォーム!選び方のポイント
家庭用、オフィス用だけでなく種類が豊富なタイルカーペットですが、何をどう選べばよいのか迷ってしまう方もおられるのでは?
そこでタイルカーペット選びのポイントとおすすめのタイルカーペットをご紹介していきます!
機能性で選ぶ
先ほどご紹介した防ダニ機能があるものを始め、様々な機能性を備えた商品があります。
防音性に優れた家庭用カーペットは、遊び盛りのお子さんがいるご家庭やマンションで階下への音の響きを気にされる方にもおすすめです。
家族構成やライフスタイルに合わせて、機能性に注目してタイルカーペットを選んでみませんか?
デザインで選ぶ
無地はもちろん、ストライプなど模様入りのおしゃれなデザインの商品もたくさんあります。
組み合わせを変えてお好みのコーディネートを楽しむこともできますよ。
カラフルでラフで可愛いタイルカーペットは、お部屋がぱっと明るい雰囲気になりそう!
子供部屋にもおすすめです。
リビングやダイニングなど人が集まるお部屋に、おしゃれなカーペットを選んでみませんか?
パイルで選ぶ
タイルカーペットの表面のパイルにも種類があります。
パイルがループ状になった「ループパイル」と切りそろえられた「カットパイル」、2つをミックスした「カット&ループパイル」です。
- ループパイル・・・弾力性がある。踏んでも元に戻るので耐久性がある。
- カットパイル・・・柔らかい。ペットの爪に引っかからない。防音性が高い。
- カット&ループパイル・・・弾力性、柔らかさも中間といった感じ。パイルの違いを利用して模様などをデザインしたものもある。
また商品の規格を見れば、パイルの長さや密度がわかります。
- パイル長・・・パイルの長さを示している。長いほど踏み心地がよい。
- ゲージ(密度)・・・1インチの長さに何本のパイルがあるかを示している。スラッシュ右側の数字が大きいほど密度が高くしっかりとした踏み心地、小さいほど柔らかな踏み心地となる。
パイルの形状はカットパイル、パイルの長さは5mm、1インチに10本のパイルが並んでいるタイルカーペットということを表しています。
畳をタイルカーペットにしたら他の部分もリフォームしてみませんか?
こちらの記事をぜひ参考にしてみてください♪
畳をタイルカーペットにリフォーム!のまとめ
- タイルカーペットには家庭用、オフィス用があるがどちらも家庭用として使用可能。
- タイルカーペットは扱いやすく、デザイン性にも優れているなどのメリットがある。湿気が溜まりやすい、接着剤の跡が残るなどのデメリットもあるが、対処方法もある。
- 畳からタイルカーペットへの張り替えを業者に依頼した場合、費用相場は6畳で約12万~15万円。
- 畳からタイルカーペットへの張り替えをDIYで行うことも可能。接着剤にボンドか両面テープを使用する方法とそのまま敷く方法がある。
- 下地の調整や畳の処理、家具の移動などの大がかりな作業があることやカーペット以外にも費用がかかることもお忘れなく!
- タイルカーペット選びは機能性、デザイン、パイルの種類がポイント。
扱いやすいタイルカーペットならいつでも快適な状態を保っていられますよね。
畳もいいけれど、ほっこりするタイルカーペットに大の字で寝転がってみたいな~と僕も思いました!
おしゃれに仕上げられるのも魅力的です。
皆さんもぜひタイルカーペットですてきなリフォームを叶えてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございました。