和室をリフォームしたいと考える方は少なくないと思います。
和室のまま畳などを新しくするのか、それとも洋室にしてしまうのか。
いろいろ思い描くものはそれぞれあるでしょう。
・・・でも、皆さん思いませんか?
「そういえば、和室にある床の間、どうしよう・・・?」
- なんとなく神聖な場所な気がする。そんな場所をそもそもリフォームしていいの?
- 床の間を収納や他の用途にリフォームしたい。
- 和室リフォームするので和モダンにしたい
「それで、床の間の費用って、いったいどのくらいかかるの?」
・・・あまり見当がつかないですよね。
そこで、床の間を単体で変えるとき・和室全体で変えたときの費用を調べました。
床の間リフォームの例から自分に当てはまる費用を掴みましょう。
そうすれば、見積もりの前におおよその予定が立てられますね。
■目次
床の間ってなんのためのもの?リフォームしても大丈夫なの?
では、床の間がどういうものなのか、あらためてご覧いただきたいと思います。
一番本格的な床の間だね。ところで母さん。床の間って本来は何のためにあるのかわかる?
え、ええと~。・・・少なくともうちみたいに突っ張り棒を渡して洋服をかけるところ・・・じゃないわよね。
床の間は諸説ありますが、もともとは僧侶が掛け軸をかけ、仏像や低い卓に香炉を置いた場所です。
江戸時代には有力大名などが主人の権威を表したり、主人より身分の高い客をもてなす所でした。
床の間は日本の伝統建築のなかでも、和室の最も大切な場所。
季節に応じて花や美術品が飾られる文化があります。
・・・でも私みたいにお花を生けたりする習慣のない人はどうしたらいいの?
それでは床の間をどういう風に使えばいいのか、考えてみましょう。
現代は床の間の使い方が人により違ってくる
現代は床の間があるということに対して価値観が二極化する傾向にあります。
- 昔なじみの和室に床の間があるほうがいい
- 床の間自体デッドスペースにしか感じない
この考え方次第でリフォームの仕方が変わってきます。
たとえば、和室に床の間はあったほうがいい。
でもthe☆床の間ではなくもう少しおしゃれにしたい。
⇒そんな方は和モダンな床の間に。
逆に床の間があまり価値観になじまず、無駄に感じる方もいるかと思います。
床の間のスペースを活かして、自分の生活に併せた使い方をしたい。
⇒その場合は以下のように変えることができますね。
- 寝室として使っていて、ベッドではなくお布団派⇒押し入れにする
- 和室は使ってはいるのだけどモノがあふれて困る⇒大容量クロゼットにする
- 部屋をリビング・自分の部屋として使っている⇒TVボードを置けるようにする
- ちょっとした自分のスペースがほしい⇒書斎にする
床の間リフォーム費用タイプ別編!
さきほどお伝えしたように、床の間には様々なリフォーム方法が考えられます。
- 収納として使う
- TVボードを置く
- 書斎として使う
- 現代に合う和モダンスタイルにする
では、このリフォーム、いったいおいくらするでしょうか!?
さっそく床の間リフォームの内容別に費用を見ていきましょう。
- クロゼットに変える:20~30万円 クロゼット用枠や扉設置・床材張り替え・クロス
- 棚(扉付き) :約22万円 床柱・枠を除いて棚と扉設置
- 作り付けの収納 :約10万円 (床柱や枠を除く・クロス張りの場合約25万円)
- 押し入れ :5~8万円 襖・中段設置の場合
- 押し入れ :10~24万円 採光・換気のための窓を付けた場合
ここは意外と費用は掛からないものなのね。
- 書斎(カウンターのみ):~5万円
- 書斎 :30万円(本格的に作る場合)
これはもうどこまでこだわるかによって違ってくるよね。
照明をつけたり、カウンターがすごく立派だったり、棚もつけて、となると30万円は必要なんだ。
- 床の間全体 :約20万円
- 間接照明 :5~10万円 (壁や天井に埋め込む場合)
- 壁紙 :1000円/㎡~5000円/㎡
- 床柱撤去 :約10万円 (補強が必要な場合はさらに費用が必要)
和モダンにする場合は、和室全体を変えることが多くその費用は約40万円とされています。
しかし、
- 素材にどんなグレードを使うのか
- 壁や床柱など躯体をどこまで変えてしまうのか
によって金額は変わってきます。
また、洋室にリフォームする際に、床柱を活かしたスペースを使うと費用は比較的抑えられます。
解体してから和モダンの床の間のある部屋にすると、100万円かかることもよくあるんだ。
こだわり抜けばどれだけでも費用は変わるわよね。
床の間はリフォームでどんな風にかわるのか!?
それぞれの細かい費用をお伝えしましたが、ここでは実際のリフォーム例での費用を、タイプ別にみていきましょう。
収納スペースとして効率的に
床の間はやはりデッドスペースとしか思えない方には、やはり収納スペースとして作り替えるほうが合理的で効率的ですね。
【事例1】
オーソドックスにほとんど物置となっていた床の間をクローゼットにリフォームしています。
費用:23万円
【Before】
【After】
奥行きがあるので段違いのパイプが渡され、夏冬の衣装替えもしやすくなっています。
またなるべく既存の壁を壊さないようにしています。
【事例2】
こちらも床の間を解体し、クロゼットにリフォームした例です。
費用:26万円
【Before】
【After】
クロゼットにしたときに湿気が気になるので、解体時に断熱材を敷きこんでいます。
使いやすいように枕棚とパイプハンガーをつけているのがわかります。
書斎として自分を大事にする空間に
持て余していた床の間と押し入れを、書斎スペースとクロゼットに仕上げた例です。
費用:50万円
【Before 】
【After】
書斎スペースは1畳あれば設置できます。
床の間は小さいですがその広さはありますし、逆にその狭いスペースがちょうどいい落ち着きのある書斎スペースとなりますね。
お客さんが来たとき見えないように、カーテンもつけてあるわね!
和モダンにする?洋室にする?
洋室に変えてしまうなら床の間があってもアンバランスですし、何のためにあるのかわかりませんよね。
収納以外ではTVをおいたり何かを飾る棚にもできます。
和室として残したいなら、現代風に和モダンにリフォームすると居心地のいい部屋となります。
【事例1】
もとは暗い感じでしたが、壁をアーチ型にし、漆喰の色と風味が柔らかく床の間を彩っていますね。
費用:14万円
【Before】
【After】
【事例2】
こちらは二間続きの和室をリビングの洋室とモダンな和室にリフォームしています。
費用:300万円
【Before】
【After】
洋室のリビングにリフォームと同時に、床の間の部分はTVペースに・押し入れをクロゼットに変えています。
床柱は抜かず、大壁にすることで洋室として生まれ変わっています。
洋室にしてしまうと床の間の部分に何があっても罪悪感みたいなのはないから不思議よね・・・。
ま、和室だとやっぱり床の間はきちんと使わないと、って思う人もいるから、逆に洋室にしてしまうのも手なのかもね。
正統派床の間から自由な床の間まで
あくまで家の中心として尊ぶか、それとも自由な発想で床の間の特徴を楽しむか。
そんな相対するリフォームもあります。
【事例1】
床の間らしくない佇まいですが、とてもここちよく過ごすことのできる空間にできます。
それも床の間の空間が小さく限られているからこその効果です。
費用:約10万円
床の間の床柱や枠はそのままにして、解体した後に、そのスペースを活かすとこんなことにもなります。
床の間の壁にクロスか塗装でアクセントカラーをつけて、好みの写真や絵をみながらハンモックでゆらゆら・・・。
ハンモック!思いもつかなかったけど、なんかいいなあ・・・。
【事例2】
床の間の一部に仏壇を据え、残りのスペースでふさわしい装飾ができるようなリフォームです。
費用:~100万円
【Before】
【After】
やっぱり床の間はちゃんとしないといけないわね!
床の間リフォームは費用がかかっても業者がおすすめ
床の間のリフォームは費用を抑えようとすれば実際DIYでリフォームはいろいろできます。
しかし、当然仕上がりや空間の使い方は業者ほどうまくはいきません。
また、場合によっては素人では難しいこともあります。
床の間リフォームの注意点
注意点としてはこのようなことがあります。
- 床柱を抜くことができない場合がある
- ゆとりの部分がなくなる
- 耐震的に壊せない壁がある
【床柱】
床の間の一番の象徴・床柱。
これを除くだけで一気に部屋の印象を変えてしまう大きな存在です。
特に和モダンにするには床柱を抜くのがいいとされます。
そして基本的には床柱は構造材ではないので抜けるものではあります。
しかし。
床の間の分和室を広げているので、床柱に荷重がかかっている場合があります。
その場合は抜けません。
必ず専門家に構造図面と現場の確認をしてもらいましょう。
もし、床柱が抜けないとしたら、そのスペースを活かしたリフォームをしましょう。
【ゆとりの部分】
床の間の部分をいろんなスペースに変えた場合、スペースを目いっぱい使うことになります。
当然、その分部屋が狭く感じます。
床の間は視覚的に奥行きがあり、精神的にゆとりをもたせる効果があります。
その余裕が全くなくなります。
部屋の使い方に併せて考える必要があります。
逆に、業者に頼む場合は吊り収納にしたりして、ゆとりの空間を作り出すことができます。
【壁の撤去】
戸建てでよくある「木造軸組工法」で建てられた家なら、耐震壁として絶対に抜けない壁があります。
これも建築時の設計図面を確認するしかありません。
また、2×4の建て方の場合、そもそも壁は抜けません。
マンションも同様に、ラーメン構造なら抜ける壁もありますが壁式構造だと壁は抜けません。
構造躯体に関わることは専門家でないと、むずかしいよね・・・。
それに、あっくんがやるより業者さんのほうがおしゃれにしてくれるものね。
費用を抑えることを考えると、DIYはいい手段ではあります。
しかし、どうしても構造躯体の問題は素人ではどうにもなりません。
また、床の間のような小さなスペースをうまく活用するリフォームは業者の得意とするところです。
床の間のリフォームは業者に頼みましょう。
業者にであれば、うまく筋交いや躯体である柱や壁を魅せたリフォームができます。
床の間リフォーム費用は変更度合いで違う
今回は、
- 床の間リフォームについての費用
- 床の間を変えていいのか?
- 費用を抑えるためのDIY
についてお伝えしました。
和室について言えることですが、なにをどのように、どの程度まで変えるかで費用が変わっていきます。
その中で床の間をどう使うのか考えましょう。
費用を計算するのはそれからです。
また、費用を本当に抑えようとするのであればDIYで好みに仕上げるのも手段です。
ただ、リフォーム業者がするようにはうまく空間を活かすことが難しいと思います。
「デッドスペースをなくす」
これが目的なら、DIYで費用を抑えるのもありです。
でも、「床の間のゆとり部分を現代風にアレンジする」
これが目的なら、リフォーム業者に頼んで見積もりをお願いしましょう。
その時はこの記事でお金の予定を立てて用意し、詳細を見積もりでしっかり確認しましょう。
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