トイレのタイプは主に和式と洋式の2種類です。
和式トイレはしゃがんだり立ったりりする動作が必要です。
この動作って結構足腰に負担がかかるんですよね。
その点洋式トイレは楽に座ることができます。
洋式は足腰への負担が軽くなるほかに、防臭や節水になるメリットもあります。
そういった面でも和式から洋式へのトイレリフォーム件数は増えているようです。
新築の家を建てる際にも和式への希望はそうないかと思われます。
今回はリフォームの工事内容や流れ、使えない期間の目安について紹介していきます。
■目次
【和式トイレ】【洋式トイレ】のメリット・デメリット

日本に古くから一般的に使われていた和式トイレですが、和式トイレのデメリットにはなにがあげられるのでしょうか?
普及率の高い洋式トイレと比較し、和式トイレ、洋式トイレのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
○和式トイレのメリット
・シンプルな造りなので掃除が楽にできる。
・便器自体に触ることもないので清潔。
・便器の値段が安い。
・しゃがむ動作により背筋が真っ直ぐ伸びて排便しやすい。
・しゃがんだり立ったりの動きで足腰が鍛えられる。
●和式トイレのデメリット
・掃除する際に水はねしやすい。
・便器が剥き出しなので汚れが目につきやすい。
・水が溜まる部分が浅いため臭いが抜けにくく悪臭が残る。
・水の勢いのみで流すためトイレットペーパーが流しにくい。
・高齢者や足腰に不安がある人にとって一連の排泄動作の負担が大きい。
・トイレ詰まりを起こしやすい。
・詰まった時ラバーカップでの対処が困難で業者に頼む確率が高い。
・女性のファッションによってはズボン裾が床についてしまい不衛生。
○洋式トイレのメリット
・蓋付きで臭いを抑えられる。
・座って用が足せるので足腰への負担が減る。
・高齢者や足の不自由な人の介助がしやすい。
・車椅子〜トイレ間の動作時移りやすい。
・座れることで落ち着いて安心して使うことができる。
・温かい便座に設定できるものもある。
・温水洗浄便座タイプが取り付けられる。
・自動洗浄付きのものもあり掃除の手間や頻度が減る。
・ウオッシュレットでデリケートゾーンの洗浄ができる。
・節水効果があり家計や環境へ優しい。
●洋式トイレのデメリット
・溝など掃除しにくい。
・人が座った後に使うことになる。
・足腰を使う動作が減り弱くなってしまう可能性もある。
・トイレマットや便座カバーの洗濯の交換や洗濯の手間がある。
トイレリフォームの内容

和式トイレから洋式トイレへかえるにしても内容は様々です。
トイレのリフォーム工事の主な内容としては、
・和式トイレの上から洋式便座の取り付け。
・和式便器、段差の解体、撤去作業。
・床材や壁紙の張り替え。
・排水管や給水管を交換、増設する工事。
・構造を広くする。扉の取り替え等。
・手すりの設置、手洗いの場所を別に作る。
・トイレの場所自体の移動。
このようにリフォームによっては多数の工事内容があります。
工程や範囲により工期期間は異なります。
作業中に配管の腐食や水漏れがあったりすると、補修により工期が延びることもあるようです。

リフォーム時にお願いして快適なトイレにしたいよね。
トイレリフォームの流れ

トイレをリフォームする際検討してから完了までの段取りについてです。
リフォーム を依頼してすぐに工事開始、というのではありません。
まずトイレの現状を見てもらうとこから始まります。
その後の流れとしては以下のようになっています。
リフォーム会社と見積もり。
↓
内容、範囲相談。工事日決定。
↓
工事開始、施工。
↓
工事完了。動作確認等。

トイレリフォームって頼めばすぐしてくれるものって思ってたわ。

しっかり相談していくことが大事だよ。
トイレリフォームで使えない期間の目安は?

次に工事中、トイレの使えない期間についてです。
和式から洋式への工事期間は内容や範囲で変わります。
1日で終わる場合や2〜3日、それ以上かかることもあります。
今の和式トイレの状態やリフォーム内容によって違ってきます。
一概には言えませんが、見積もり時に相談するのが良いでしょう。
○便座を上に取り付け
今の和式トイレをそのまま使うパターンです。
上に洋式タイプの便座を取り付けます。
サイズの下調べで事前に業者が入ります。
一般的に半日もかからず済んでしまうようです。
ただ、合うサイズの便座を取り寄せないといけない場合もあります。
その際は取り付けまでに時間を要します。
また、暖房便座の場合電気工事がプラスになったりします。
そうなると工期日程の変更もありえます。
○既存の和式トイレを撤去
トイレを解体、撤去の場合、3日以上工期はかかることになります。
大まかな工程は、
和式便器を解体、撤去。
↓
配管新設の水道工事、電気工事。
↓
段差や床などの内装工事。
↓
新しい洋式便器設置。
和式と洋式は構造が異なっており根底から直します。
段差のある和式トイレなら床をフラットにしていきます。
配管の腐食、位置をずらすなど状況が変わることもありえます。
その為数日〜一週間以上の工事期間になる場合もあります。
○古いタイプの和式水洗トイレ
古いタイプの和式トイレだと床下がタイル張りが多いようです。
この場合フロアの下地を作る作業が必要です。
床のタイルを一度剥がして撤去していきます。
床下を均一にする工事なので期間は1〜3日はかかるでしょう。
○汲み取り式から水洗洋式へ
和式トイレで汲み取り式だと特に長くかかります。
水洗化、内装、電気、大工工事と大掛かりです。
排泄物の貯留される部分の撤去作業も加わります。
新たに水洗化にする為数週間程はかかってしまうようです。

トイレを和式から洋式に変える期間は状況によってかかるけど、交換することで使いやすくなるから待ち遠しいよね。

そうよね、不便さから解放されるのは素晴らしいことだわ!
トイレリフォーム中のお手洗いはどうする?

トイレのリフォーム中は工事をしているので使用できません。
和式から洋式への工事期間によりかかる時間や日数は違います。
半日〜1日程度なら外出先で済ませることで解決します。
公共施設や公園のトイレを利用することも可能ですよね。
大掛かりな工事の場合、かなり日数が長くなります。
リフォーム会社によって、仮設トイレの設置依頼もできます。
別途費用はかかるので確認してみてください。
使えないことを前提にその間の対策を考えておきましょう。
トイレリフォームの費用はどれくらい?

和式トイレから洋式トイレへの交換リフォームを行う場合、費用はとても気になると思います。
トイレリフォーム工事の内容でお伝えしたように、行う範囲、様々な工程や工事が含まれますのでかかる費用は異なります。
和式トイレの上に洋式トイレ便座をかぶせるだけなら、便座の代金のみかかるくらいで安くて相場は3000円のものからあります。
一般的に普及している内容で、独立した便器、給水タンク、便座を組み合わせる費用の目安は約30万円からとなるくらいです。
便器、タンク、ウォッシュレットの便座が一体的となっている場合、費用の目安は約40万円からかかります。
また、こだわりの内装、デザインが人気の水を溜めておくタンクが見えないすっきりとしたタイプなら約50万円からとなっているようです。
その他、コンセント追加の電気工事や水洗化への配管工事、大工工事が入る場合はその分の追加の費用がかかります。
費用を少しでも抑える方法として、地方の自治体が独自で行っている補助金制度やリフォーム給付金、リフォーム減税などがあります。
各行政によって給付内容に違いがあるので、該当地域の役場や保険センター等に確認してみてください。
介護保険利用の該当者なら住宅改修費補助や福祉用具を1割負担での購入など活用できる場合もあります。
トイレリフォーム/和式から洋式へ工事期間【まとめ】
今回はトイレを和式から洋式へのリフォームの流れや使えない期間の目安についてご紹介しました。
トイレのリフォームの流れや期間が分からずためらっている人は、これを機に検討してはいかがでしょうか。
和式トイレから洋式トイレへのリフォーム で快適なトイレにしていきましょう。
今回の記事を読んでいただき、ありがとうございました。
和式トイレから洋式トイレに取り替えるだけ以外にも手すりをつけたり壁紙を変えることもできるのね。