我が家の戸建て、そろそろリフォームの時期かも。
リフォームで思いつく場所は目立つところが多いですよね。
例えば台所、お風呂、トイレ、外壁など使用頻度が高く自分の目につくところをリフォームしがちです。
でも、今までなかったところをリフォームすることも可能なんです。
それが「屋根裏」です!
なかなか思いつかない場所ではないでしょうか?
そもそも新築でもない戸建てのリフォームで屋根裏が使えるようになるのか疑問ですよね。
- どんなことに利用できるのか分からない
- 屋根裏のリフォームなんてものすごく大掛かりな工事になりそう
など、目につかない分、知らないことだらけ。
でも、実はリフォーム次第で新しく使える空間に変身させることも可能なんです!!
そんな分からないこと、知らなかったことをご紹介していきます。
戸建ての魅力!屋根裏とはどんな場所か
屋根裏にどんなイメージがありますか?
子供の頃、秘密基地にしたい、子供部屋に欲しいと思った方は多いのではないでしょうか。
他にもアニメやマンガのイメージでちょっと薄暗くてなんだか怖いイメージを抱いてる方もいるかもしれません。
我が家のなんて見たこともないわねぇ。
じゃあまずは屋根裏を知るために説明するね。
そもそも、「屋根裏」とはどんな場所かご存じでしょうか?
リフォームを検討する前にまずは屋根裏の存在意義についてご紹介します。
屋根裏とはどんな場所か
屋根裏とは一般的に天井板(最上階の天井)と屋根間の空間を指します。
無駄な空間と思われるかもしれませんが、私たちの生活に欠かせない大事な役割を担っています。
それはこの空間があることで、家の中への熱や音が抑えられているのです。
屋根裏がなければ快適な暮らしが保証されないとなると、とても大事な空間なんだと改めて実感しますね。
このとても大事な空間をこのまま無駄にするなんてもったいない!
そこで戸建てリフォームをお考えの方にはぜひ屋根裏もご検討いただきたいです。
屋根裏とロフトの違い
「屋根裏」と聞くと何だか暗いイメージですが、「ロフト」と聞くと開放的でおしゃれな空間に思いがちです。
リフォームする際、「屋根裏」と「ロフト」の違いは気になるところです。
では、ご紹介していきます。
- 小屋裏、天井裏とも言う
- リビングなどから独立した空間
- 収納や部屋にもできる
- 天井を高くし、部屋の一部を中二階のように二層式にした空間
- 就寝スペースや子供の遊び場に使用
- 最近の新築物件に多く採用されている
一般的にはこのような印象です。
屋根裏=物置
ロフト=部屋
しかし、建築基準法に基づくとどちらも「小屋裏物置等」(屋根裏)の扱いになります。
戸建てをリフォームすることで広がる屋根裏の利用法
屋根裏とはどんなものかご紹介してきました。
暗いイメージを少しは取り除けましたでしょうか。
次にリフォームすることで屋根裏がどのようなことに使えるようになるのかご紹介していきます。
リフォーム次第で可能性はどんどん広がるんだよ。
じゃあ色々と教えてちょうだい。
屋根裏収納
既存の部屋を広く使いたい方や、収納にお困りの方は屋根裏収納へのリフォームがおすすめです。
目的が収納だけですと、リフォーム費用もかなり抑えることができます。
では、どのようなものが屋根裏収納におすすめかご紹介します。
- 季節のもの(ひな人形・鯉のぼり・五月人形・ハロウィングッズ・クリスマスツリーなど)
- 子供のおもちゃ(子供用プールなど)
- 冷暖房器具
- 大型キャリーバッグ
- キャンプ・スキーなどのアウトドア用品
- ネットオークション・フリマアプリに出品する品物の一時保管場所
めったに使わないものを収納するのに重宝します。
ひな人形や、五月人形など年一回のイベントのグッズは収納スペースがかさばりがち。
また、使わなくなった子供のおもちゃや夏場のビニールプールも屋根裏収納に最適です。
最近では使わなくなったものを自分で販売するネットオークションやフリマアプリが手軽で人気。
その売るものを一時保管として屋根裏収納を利用するのもとても便利ですね。
屋根裏部屋
家族が増えて部屋数が足りない、書斎が欲しいという方には屋根裏部屋へのリフォームがおすすめです。
ロフトと違い、他の部屋から切り離された完全個室のプライベートな空間を作ることができます。
部屋として使用するには、収納と同じ工事では長時間の滞在は難しいです。
しっかりと断熱材を敷き、壁紙やフローリングを施し部屋として使用できるようにします。
また、長時間の滞在を目的とした「部屋」なのでエアコンなど空調設備は備える方がよいでしょう。
- 書斎
- 趣味の部屋(プラモデルの展示・保管)
- 子供部屋(プレイスペースなど)
- リラックスルーム(ストレッチやヨガスペース)
- ホームシアター
お子様がまだ小さいために、趣味で作ったプラモデルなどを気軽に展示できないという方もいらっしゃるかと思います。
せっかく作ったプラモデルです、屋根裏部屋で陳列、展示、保管がおすすめです。
そしてお子様の遊び場、プレイルームとしても向いています。秘密基地にしたり、とてもワクワクする想像力の広がる空間になること間違いなし!
ただ、お子様が大きくなることを考慮して、10年を目途に次の使用目的を考えておきましょう。
リラックスしたい、集中したいなど、プライベートな空間を利用してアロマを焚いてヨガやストレッチにも。
プロジェクターと、白い壁紙を利用してホームシアターにするのも素敵でおすすめです!
屋根裏部屋を理想の空間するための方法を、ぜひこちらの記事でご覧くださいね。
戸建ての屋根裏リフォーム費用について
戸建ての屋根裏リフォーム、イメージは膨らんできたでしょうか?
でも、いざリフォームで屋根裏に手を出そうと思っても、費用の相場も見当がつきません。
なかった空間を新たに作っていくからには高額かも……と心配になりますよね。
新しく部屋を作るって考えると身構えちゃう気持ちはわかるよ。
でも、実は収納にリフォームするなら金額は抑えられるんだ。
母さん全然わからないから詳しく教えてほしいわ。
ここでは例として6帖分のリフォーム費用の一般的な費用を詳しくお伝えしていきます。
基本の工事
屋根裏をリフォームする際、必ず必要な工事があります。
- 天井の開口・はしごの取付
- 床のボード張り・フローリングへの施工
戸建ての最上階の天井には、点検用の小さな扉がありますが、これはあくまで点検用。
人が出入りしたり、荷物を出し入れできるはしごを架けるための入り口を天井に設置します。
また、床もリフォームが必要です。
現状の床は強度不足のため、「屋根裏の床」としてボードを張ったり、部屋として利用できるようにフローリングの施工も外せません。
この基本の工事まですると、柱はむき出しですがなんとか使えるようになってきます。
基本の工事費用は、このようになります。
- 天井の開口・はしごの取付…7~12万円
- 床のボード・フローリング施工…1帖あたり約2万円
若干、幅はありますが約19万円~24万円ほどかかってきます。
オプション費用について
基本の工事だけでも屋根裏はなんとか利用可能ですが、各ご家庭の用途に合わせてオプションで色々とアレンジを加えるとより一層しっかりとした屋根裏になります。
では、オプションにはどのようなものがあるのかご紹介していきます。
- ウインチ…荷物の上げ下ろしに使う滑車やモーターの機械。(※下記参照)
- 換気扇
- 開口手すり取り付け工事
- 照明・コンセントの取り付け
- 窓の設置
- 断熱材・屋根へのボード張り
- 固定階段
- クロス張り
- 部屋として使用する場合はエアコンの設置
【ウインチ】
収納で、ほとんど使われない場合は最低限の設備でも使用可能です。
部屋として長時間滞在することを目的とした場合は、それ相応の内装工事も必要になります。
屋根裏リフォーム費用の一覧
では、実際どのくらい費用が発生してくるのか気になりますよね。
そこで費用にどれほど差が出るのか、表の比較で一目瞭然!
オプションはおすすめのものをチョイスし、挙げてみました。
一例ですので、皆さまのご参考になればと思います。
屋根裏収納 | 屋根裏部屋 | ||||
基本の工事費用=約19~24万円 |
|||||
オ プ シ ョ ン 代 |
換気扇 | 約3万円 | オ プ シ ョ ン 代 |
換気扇 | 約3万円 |
開口手すり | 約3万円 | 開口手すり | 約3万円 | ||
照明・コンセントの取り付け | 約2万円 | 照明・コンセントの取り付け | 約2万円 | ||
窓の設置 | 約4万円 | 窓の設置 | 約4万円 | ||
断熱材・屋根へのボード張り | 約40~80万円 | ||||
固定階段 | 約10~18万円 | ||||
クロス張り | 約3~5万円 | ||||
エアコンの設置 | 約10万円 | ||||
諸経費:5万円程度 | |||||
総費用:約35万円~40万円 | 総費用:約100万円~150万円 |
総費用をみると収納と部屋では最大約100万円の差額が生じてきます。
これは「断熱材」の費用がかかってくるからです。
収納としてだけ使用する場合は、多くの方が換気扇や窓の設置のみです。
断熱材の施工は費用が高額になるためあまりされません。
また、収納・部屋のリフォームに関わらず、屋根裏床の強度不足が発生することがあります。
その場合、下地の補強工事が必要になるため、上記の費用とは別に10~15万円ほど別途費用が発生することも。
オプションは付け加えればどんどん費用がかさんでしまうものなので、どの程度まで必要かしっかりご検討ください。
屋根裏のリフォームで注意すること
ここまで戸建ての屋根裏リフォームについて用途や費用面についてご紹介してきました。
屋根裏の魅力に惹かれてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、最後に大事なことをお伝えしなければいけません。
戸建ての屋根裏リフォームには法律で定められたルールがいくつか存在します。
では詳しくお伝えしていきます。
確かにリフォームするにも条件はあるわね。
ここはしっかり守らなければいけないところだから必要なところはしっかり抑えよう。
建築基準法について
屋根裏をリフォームする場合、建築基準法という法律で決められている条件があります。
- 天井の高さが1.4m以下であること
- 屋根裏の床面積は、直下の階の床面積の1/2未満であること
この条件を満たしたものは屋根裏の直下の階の「一部」として認められます。
しかし、一つでも条件を満たしていない場合は新たに「階(フロア)」として見なされます。
その場合、屋根裏と認められなければ床面積が増えるので固定資産税の対象になりますのでご注意ください。
リフォームをご検討の方は業者としっかりご相談ください。
また、この屋根裏に関する法律を詳しく知りたいという方は設計士やお住いの自治体へお問い合わせください。
屋根裏への固定階段の設置について
屋根裏部屋のオプションの際に固定階段もご紹介させていただきましたが、こちらも注意が必要です。
各自治体にもよりますが、屋根裏への固定階段の設置が禁止されている自治体があります。
そしてこれも大事な点です!
固定階段を設置することで延べ面積に含まれ、固定資産税が加算される
これ以外の格納式や引き出し式など、必要時に着脱可能なはしごに関しては問題ありません。
もちろん固定資産税も発生しません!
屋根裏に固定の階段を設置することを検討されている方は、設置の可否など、一度お住いの自治体へ問い合わせることをおすすめします。
戸建てで見落としがちな屋根裏をリフォームで有効利用のまとめ
ここまで戸建ての屋根裏のリフォームについてご紹介してきました。
屋根裏と聞くと最初は薄暗い印象をお持ちだった方も、どんどんその可能性を感じとっていただけたのではないでしょうか。
屋根裏は、使い方によって色々なシチュエーションで利用できます。
- 屋根裏収納
- 屋根裏部屋
また用途によって色々なオプションをつけて、各ご家庭のニーズにあったものになることもご紹介しました。
子供の頃に憧れた屋根裏部屋など、大人になった今だからこそできる快適な空間づくりをぜひ屋根裏のリフォームで実現してもらえればと思います。
リフォームで屋根裏が使えるようになれば、今のお住まいも模様替えが捗って雰囲気が変わるかもしれませんね。
今回の記事で少しでも戸建ての屋根裏リフォームに興味をもって頂き、参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
[rishopnavi]
コメント