「賃貸や借家で雨漏りが発生して家具や家電に被害が出たけど、管理会社やオーナーの対応に納得できなくて迷惑料を請求したい」
雨漏り被害で生活に支障が出ている状態なのに、相手にいい加減な対応をされたら迷惑料や慰謝料を請求したくなりますよね。
しかし、「実際に請求するにはどうしたらよいのか」「そもそも相場はどのくらいの金額なのか」がわからない方も多いでしょう。
ほかにも、損害賠償の範囲や家賃減額といった請求も可能なのか、気になる点は山積みですよね……。
そこで本記事では、雨漏り被害で迷惑料を請求する際の相場や方法、トラブルになったときの対処法をわかりやすく解説します!
水濡れによる損害だけでなく、雨漏り修理の対応まで幅広く紹介していますので、これからの交渉にお役立てください。
雨漏りの発生時に迷惑料や慰謝料を請求するときの相場は?
雨漏りが発生して迷惑料や慰謝料を請求する際の相場は、明確に決められていません。
生活に大きな支障をきたしたり、重大な病気になったりした際に管理会社が数十万円〜数百万円の支払いを命じられたケースが過去にはありました。
しかし、一般的には被害状況に応じて数万円程度の支払いで和解するケースが多いでしょう。
また交渉は、弁護士など第三者を通さず当人同士でおこない、金額や対応を決めるのが主流です。
実際に迷惑料や慰謝料をもらった人がどのくらいの金額を受け取ったのかを調査してみましたので、まずはチェックしましょう。
雨漏り被害で迷惑料を受け取った人はいくらもらっている?
賃貸や借家での雨漏りで迷惑料がもらえた人は、数千円〜数万円程度が多いとわかりました。
我が家の雨漏りがようやく直りました
でも室内の雨漏り跡がついた壁紙はそのまま直さないとのこと
ちょっと食い下がったけど遅くても1年以内に出る家だし迷惑料的なやつで1万円もらったので
とりあえずこれで終わりにした
疲れちゃうな〜〜
引用:Twitter
昨日2階のトイレが詰まったらしくこっちに浸水してきた!雨漏りだ!うひゃあ!!
でも迷惑料として3000円分のアマゾンギフトもらえたよ!やったね!!
引用:Twitter(一部抜粋)
昨日の雨漏りのけんで業者が来ましたどうやらすぐには直せなさそう(^_^;)そして大家さんから迷惑料一万円を渡された…受け取ってよかったのだろうか??
引用:Twitter(一部抜粋)
うちは雨漏りで家財道具ダメにされたのに「家財道具と迷惑料」として数万円を補償するという書類が突然送られてきましたw
家財道具の代金にすらなりませんわ
引用:Twitter(一部抜粋)
雨漏りの弁償代と慰謝料て5万が手に入った
引用:Twitter
やっと雨漏り問題解決。慰謝料、今月の給料の4分の1くれた。
引用:Twitter
雨漏りの状況にもよりますが、「すぐに直せない場合」に迷惑料を支払われるケースが多いようです。
思わぬ報酬に戸惑う人もいれば、「金額が足りない」と不満に思う人もいてさまざまですね。
また、当日〜数日中に雨漏りの修理対応があり、問題がすぐに解決した場合には、金銭ではなく菓子折り持参で謝罪するといったパターンもよくあります。
雨漏り被害で管理会社はどこまで負担してくれる?
そもそも自分の過失ではない理由で雨漏りが発生し生活に支障が出た場合は、貸す側に修繕義務があります。
そのため、雨漏りの修理も相手方が原則負担してくれる決まりです。
雨漏りで壁や床が傷んでしまったり、家電が故障してしまったりした場合も基本的には賠償してもらえます。
また民法では、室内設備に不具合が生じた場合に家賃減額することも認めています。
賃借物の一部が滅失その他の事由により使用及び収益をすることができなくなった場合において、それが賃借人の責めに帰することができない事由によるものであるときは、賃料は、その使用及び収益をすることができなくなった部分の割合に応じて、減額される。
引用:e-GOV法令検索『民法第611条』
つまり「元通りに使えるようになるまで家賃の○%を減額する」といった対応をしてもらうことも可能です。
減額の割合は、管理会社が定める規定や地域の相場、被害内容や発生日数などから総合的に判断されるため、一律○%と決まった割合はありません。
つまり、基本的には当人同士での交渉によって賠償額を決める必要があり、必ずしも自分の希望が通るとは限らないと理解しておきましょう。
雨漏り被害で迷惑料や慰謝料を請求するときの手順
迷惑料や慰謝料・家賃減額をスムーズに請求するためには、いきなり相手に交渉するのはNGです!
事前に確認・準備しておいたほうがよいこともあります。
相手とトラブルにならないためにもステップを踏んで交渉を進めましょう。
雨漏りで迷惑料を請求する方法
雨漏り発生時に管理会社側がどこまで保証してくれるのかについて、記載があるかどうか契約内容を確認しましょう。
なかには雨漏りの補修自体も「修繕は借りる側がおこなう」と記載しているケースもあります。
管理会社側が迷惑料や慰謝料を払わなくてもよい旨を載せていることも……。
管理会社や家主のほとんどが建物保険に加入していますので、保険適用ですべてがカバーされる可能性もあります。
経年劣化だと難しいとされていますが、雨漏りの原因が自然災害によるものなら火災保険も適用されるかもしれません。
また、あなた個人が加入している保険でも保証の対象となるものがないかをチェックしておきましょう。
雨漏りが原因で仕事に行くのが難しくなったり、病気になってしまったりした場合には、休業しなくてはなりません。
現在の住まいでは暮らせず、一時的にホテルやネットカフェなどに滞在する場合も別途宿泊費が必要です。
そのため、仕事を休む間や仮住まいで過ごす間の生活費も先に確保しておきましょう。
雨漏り被害で実際にいくらの損害が出たのかを整理します。
- 故障した家具・家電の修理、交換費用
- 休業中の生活費
- 雨漏りで傷んだ壁や床の補修費用 など
自分が払った費用の合計を相手方に資料として提示できるよう、損害状態が分かる写真や領収書は忘れずに保管しておきましょう。
ただし、家具や家電については購入時の価格をそのまま請求できるわけではありません。
家具や家電は、使用する年数に応じて消耗した部分だけを賠償請求する考え方が一般に用いられています。
たとえば、電子レンジは約8年が対応年数だとされています。
もし4年間使用した状態で雨漏り被害にあったのであれば
購入時の金額÷8年×4年=賠償希望額
です。
また、仮住まいに利用したホテルの宿泊費や外食費も、場所や時期によって目安金額が大きく変わるため、交渉時にトラブルになる可能性も……。
日頃の収入や暮らしから十分に想像できる範囲で利用先を定めておくのが得策です。
契約・保険内容や実際の損失額を洗い出し、情報を整理できたらいよいよ交渉です。
話し合う際には感情的にならず、お互いに納得できる部分を見つけられるよう建設的に話し合います。
被害を受けて怒りを出したくなってしまうかもしれませんが、落ち着いて対応しましょう。
雨漏り被害で迷惑料や慰謝料を請求できないケースは?
雨漏り被害を受けた際の原因や状況によっては、迷惑料や慰謝料・家賃減額を請求できない場合もあります。
どんな場合だと交渉が難しいのか、具体的な事例を見てみましょう。
原因が複数の人にある場合
水漏れの原因が「管理会社」「住人」「引っ越し業者」と複数の可能性がある場合は、誰がどの程度の損害を負担するのか判断が難しくなります。
【例】
住人:洗濯機を設置したら漏水が発生してしまったが、すぐに管理会社へ相談しなかった。その結果、自室の床が傷み、洗濯機も故障した。
管理会社:水漏れが複数の部屋で発生していることを知っているが、原因を調査せず苦情のあった部屋の応急処置のみで完了している。
住人を担当した引っ越し業者:洗濯機の設置が難しい場所と知りながら、住人に報告・相談せず無理に設置した。
上記の場合は、全員に要因があるとわかります。
そのため、住人が迷惑料を請求しても、床や洗濯機の修繕費用が全額保証される可能性は低いかもしれません。
むしろ、ほかの部屋の修繕費用まで住人が請求される可能性も考えられます。
雨漏りや水漏れの原因が複雑な場合には、当事者全員での話し合いが必要です。
また、交渉がうまくいかずトラブルになることも想定して、第三者を交えながら話し合いを進めていくのがよいでしょう。
生活に支障があることを証明するのが難しい場合
雨漏り被害で生活に支障をきたしていると自分が感じても、管理会社がそうではないと判断する場合には、希望する額の迷惑料や慰謝料は支払われないかもしれません。
【例】
住人:雨漏り被害がショックで自宅で過ごすのが不安になったため、3日間ほどホテルで過ごした。3日分の宿泊費を請求したい。
管理会社:雨漏りによる被害は床濡れのみだった。修繕に半日ほどかかったが、住人の持ち物やそのほかの設備に被害は発生していない。
また、ほかに被害を受けた部屋の住人は、雨漏り修繕後(当日中)から通常どおり過ごしている。
「生活に支障がある」がどの程度の状態を示すのかが双方で食い違っていると、交渉が難航するでしょう。
管理会社や家主は、ほかの住人の状況や過去の経験とも照らし合わせながら客観的に判断します。
自分が被害を受けたことを証明できるものがなければ、希望も通りにくいでしょう。
賃貸借契約に迷惑料を払わないことが記載されている場合
管理会社や家主と結んだ入居時の契約書に、雨漏りについて迷惑料や慰謝料を払わないことが記載されていた場合は、請求しても支払われない可能性が高いと言えるでしょう。
また、「軽微な修理は借りる側が自己判断で対応する」などと特約を記載している会社もなかにはあります。
ほかにも「緊急時にすぐに報告をしない場合は、借りる側が原状回復を負担する」としている会社も珍しくありません。
入居時の契約書にはよく目を通しておく必要がありますね。
迷惑料や損害賠償の対応をしてもらえないときは我慢するしかないの?
雨漏り被害で迷惑料や慰謝料、損害賠償を請求して、相手方に断られたり、もめたりした場合には諦めるしかないのでしょうか。
たとえば、実際には違う要因でも「あなたの使い方が悪いせいなのだから、自分で修繕してほしい」と言われたらショックですよね……。
でも、まだできることはあります!
当人同士での解決が難しいときは、ほかの方法がないかを探りましょう。
ここでは、2つの方法を紹介します。
第三者への相談と請求の代行
自分たちだけで話し合いを進めるのが難しいときは、弁護士や消費生活センターといった専門家がいる窓口へ相談するのが得策です。
たとえば、以下のような相談窓口を利用できます。
自治体の窓口に相談してみるのもよいでしょう。
被害が甚大かつ相手方の対応が悪質なら、専門家に依頼して交渉を代行してもらうことも可能です。
金銭ではなく部屋の変更を依頼
迷惑料や慰謝料の請求ではなく、契約している部屋を変更してもらうのもひとつの手です。
現在の住まいを解約して新しい物件を探すことも可能ではあるものの、なかなか現実的ではありませんよね。
そのため、空室があるなら部屋の移動を申し出てみるのもよいでしょう。
部屋の移動で問題が解決するのであれば、交渉するのはムダではありません。
金銭を請求すること以外の選択肢も考えてみましょう。
管理会社に対応はしてもらったけど雨漏りが直らないときは?
雨漏りの被害を管理会社や家主に報告して、修繕してもらえた方も多いでしょう。
しかし、数日後や数カ月後に雨漏りが再発してしまったら……。
また生活に支障が出たり、損害が出たりするかもしれないと思うと、なんとかしてほしいところですよね。
もし雨漏りが一度の修理で直らなかったときはどうすべきかを、最後に紹介します。
原因が特定できるまで調査してもらう
一時的な応急処置だけでなく、原因がわかるまで調査してもらえるようしっかりと管理会社や家主に伝えましょう。
そもそも、雨漏りは一時的な処置だけで解決する問題ではありません。
専門業者による入念な調査と修理が欠かせません。
しかし、修繕費用を削減するために専門業者を通さず、管理会社の自己判断で対応してしまうことも珍しくありません。
費用や時間をなるべく短縮したくて一時的な処置をしたのに、かえって雨漏りを悪化させてしまうケースも……。
そのため、管理会社に原因の特定と修繕を依頼する際には「雨漏りの資格を持つ業者への見積もりが有効」なことを伝えるようにしましょう。
身近な専門業者だからといって安く、品質の高い修繕作業をしてくれるとは限りません。
多くの専門知識を持つ会社に見積もりを依頼することで、より的確な調査と低コストな修繕提案をしてもらえるかもしれません。
業者を探す時間が取れない状況なら、調査&無料見積もりができる「雨漏り修理100番」がおすすめです!
【雨漏り修理100番とは?】
- 無料見積もりや調査をおこなってくれる
- 雨漏りのプロである雨漏り診断士が多数在籍
- 456社の加盟店がいるため、全国どこでも&いつでも対応が可能!
- 部分的な修繕が可能で、修繕費用を抑えられる
雨漏りはなるべく早く修理するのが重要!
再発を食い止められるよう、信頼できる修理業者に直してもらう必要があります。
相手方の対応で雨漏りが改善しないなら、こういった業者がいることを伝えてみるのもひとつの方法ですよ!
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雨漏り被害は迷惑料を請求しても原因を特定しないとまた再発するので注意!
雨漏り被害で迷惑料を請求する際の相場や手順について解説しました。
- 雨漏り被害の迷惑料や慰謝料の相場は明確には決まっていないが、数万円程度が一般的
- すぐに修理できた場合はもらえないケースも多い
- 保険の保証内容や損害状況を事前に整理しておくのが大切
- 雨漏りが再発した場合は、専門資格を持つプロに修理を依頼するべき!
雨漏りの発生で被害にあったときは、損害賠償対応だけでなく、雨漏りの原因を必ず特定して再発を防止してもらうことも大切です。
管理会社や家主には「原因が判明しているのか」「専門業者に修理を依頼したのか」といった点までこまかく問い合わせましょう。
もし専門業者に依頼せず、独自の判断で応急処置のみをしていた場合は危険です!
雨漏りが再発する可能性があります。
管理会社側が丁寧に対応してくれないのであれば、弁護士や国民生活センター・自治体に加え、あなた自身で水回りの専門業者に調査を依頼し、原因を特定してもらうことも可能です。
大きなトラブルに発展する前に、雨漏りを修理してもらい、そのうえで被害にあった分の迷惑料や慰謝料を請求するようにしましょう。
雨漏り被害の問題はひとりで抱えず、信頼できる専門家に相談しながら解決してもらうのが一番です。
早く現状回復し、円滑に交渉を進められるよう応援しております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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