雨漏りが起きたらすぐに修理をしないと、目に見えない部分で二次被害が広がってしまいます。
大切な家や家族を守るために専門業者へ修理を依頼しなくてはいけませんが、すぐに取りかかれない場合もあるでしょう。
そんなときに雨漏りを応急処置できる補修材があれば、素人でもその場しのぎの対処ができます。
雨漏りの原因箇所によって補修材を変え、効果的な応急処置をしましょう。
この記事では、原因箇所別に適している補修材や補修材の使い方を解説しています。
ただ、いくら優秀な補修材で対処したとしても、必ず専門業者の修理で根本的に雨漏りを解決しなくてはいけません。
雨漏りを放置すると発生する二次被害や、修理を依頼するべき専門業者のご紹介もあわせてしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
管理人のあつしです!
外壁・屋根・雨漏りのことなら何でもおまかせ!
- 外壁アドバイザー資格保有
- 実家のリフォーム経験あり
- 趣味はDIY
- わかりやすい説明と適切なアドバイスに定評あり
雨漏りの原因箇所を確認してから補修材を選ぼう
雨漏りの補修材には、それぞれ使用に適した場所があります。
したがって、補修材を選ぶためにはまず雨漏りの原因箇所を確認しましょう。
雨漏りがよく起きる場所は、大きくわけて天井・外壁・屋上(ベランダ・バルコニー等)の3つです。
天井
天井から雨だれが落ちてきたり、天井のクロスにシミができたりしていたら、原因は屋根にあるかもしれません。
屋根材や棟板金の劣化、瓦屋根の家は瓦の破損も雨漏りにつながります。
外壁
窓を閉めているはずなのに雨水が入ってきたり、壁紙のクロスに雨染みができていたりしたら、外壁からの雨漏りが疑われます。
外壁の塗装や窓枠のコーキングが劣化すると、雨漏りが起きやすくなってしまうのです。
屋上(ベランダ・バルコニー等)
屋根や外壁に雨漏りの原因が見当たらない場合は、屋上に原因があるかもしれません。
屋上で防水層や手すりの劣化、排水口の詰まりが起きていても、実際には屋根や外壁からの雨漏りと似たような症状が起きていることも多いです。
排水口には、ホコリや落ち葉、虫の死骸などが詰まっていることもあります。
掃除をすれば雨漏りが改善するかもしれないので、詰まっている場合は一度掃除をしてみましょう。
雨漏りの補修材を使って実際に応急処置をしよう
もし雨漏りの原因箇所が屋外や高所にある場合は、天候が落ち着き、屋根や外壁が乾いてから作業をするようにしましょう。
悪天候のなかで作業をすると、思わぬケガをしたり、高所から落下して命を危険にさらしたりしてしまうかもしれません。
たとえ屋内であっても、天井や屋根裏などの高所で作業をする場合は十分注意してください。
また、応急処置をする前に、濡れたら困るものを別の部屋に運んでおきましょう。
家電や家具、カーテンなどを雨漏りが起きていない部屋へ移動させておけば、安心して応急処置ができます。
吸水シート
吸水シートはコンパクトで軽量なのに、大量の水を吸い取ってくれる優れものです。
柔らかいので形を変えて使うことができる上、置くだけで吸水を開始するので手軽に使えます。
- 雨だれ:バケツの中に吸水シートを敷き、雨だれを受け止める
- サッシ周り:窓枠のレールや隙間に敷き詰める
- 屋根裏:雨漏りが起きているところに敷く
コンパクトなので持ち運びがしやすく、保管していても邪魔になりにくいのが嬉しいですね。
こちらの記事では、吸水シートの効果的な使い方、使う上での注意点などを詳しく解説しています。
補修スプレー(防水スプレー)
補修スプレーは、吹きかけるだけで防水層ができる手軽な応急処置グッズです。
なかには防水・防塵・防カビなどの効果を持つものもあり、1本何役にも活躍してくれます。
- 補修スプレーを使うときのポイント
- 「雨漏り用」「住宅用」「多用途」と記載があるものを選ぶ
- 吹きかける前に汚れや水をしっかり拭き取る
- 均等に2〜3回吹きかけ、24時間程度乾燥させる
補修スプレーは、細いひび割れや小さい穴に対して有効です。
吹きかけたい場所の状態によっては、次にご紹介する補修液のほうが適しているかもしれません。
補修液
補修液は、壁のひび割れにサッと塗るだけで効果があるミラコンがおすすめです。
使うときは水で薄めるのでコスパが良いですし、ハケで塗ればOKなので特別な技術は要りません。
- 外壁・ベランダ・コンクリート・タイルなどのひび割れに
- 液を2倍に薄め、ひび割れ部分にハケで塗る
- 乾燥させる
- 乾燥したら、原液を上塗りする
ひび割れに液が染み込むと表面に強力な防水膜を作るので、雨水が染みてくるのを抑えられるんです。
ミラコンの使い方や注意点だけでなく、ひび割れの見極め方もあわせてこちらの記事でご紹介しています。
防水テープ
防水テープは、サッシ周りからの雨漏りを応急処置するのに最適です。
ガムテープに似た見た目通り、雨漏りの原因箇所に貼るだけなのですぐ使えます。
- 引き違い窓のスキマや劣化したコーキング、サッシ周りの外壁のひび割れなどに
- 防水テープを貼る場所の掃除をする
- 防水テープをサッシの下側・両側・上側の順で貼る
貼る場所が濡れていたり汚れていたりすると、防水テープの粘着力が落ちてしまいます。
雨が止んで掃除をしてから貼るようにしましょう。
こちらの記事では、防水テープの使い方やおすすめの防水テープについても詳しく解説しています。
コーキング剤
窓枠や外壁のスキマは、「コーキング剤」「シーリング剤」と呼ばれる、弾力のある素材で埋められています。
雨水が浸入しないよう防ぐ役割がありますが、5〜10年程度経って劣化するとひび割れが起きてしまうのです。
【コーキング剤を使用するときのポイント】
- 必要な道具を揃える
コーキング剤のほかにコーキングガン、プライマー、カッター、ヘラ、マスキングテープなども必要
- 使う場所や量、特徴などを調べてからコーキング剤を選ぶ
- コーキング剤にはシリコン系・変形シリコン系・ウレタン系などの種類があり、それぞれ適した場所がある
- コーキング剤の種類によっては乾燥に長時間かかるものもある
劣化したコーキング剤を剥がしたり、新たにコーキング剤を流し込んだりするのは、他の補修材に比べて難しいです。
いたずらにコーキング剤を使用すると、かえって雨漏りが悪化したり、専門業者による修理の費用が高くなってしまったりと、失敗のもとになることもあります。
コーキング剤を使用した応急処置の手順やメリット・デメリットについては、こちらの記事をご一読ください。
防水シート
防水シートは屋根や外壁、屋上などにも使われ、雨漏りが起きないように重要な役割を担っています。
片面が粘着面になっているものであれば、接着剤や両面テープなどを揃えなくてもすぐに使えますよ。
- 防水シートを選ぶときのポイント
- 素材や耐久性、厚み、重さなど、使用したい場所に適したものを選ぶ
- 屋外で使用したいときは、全天候に対応しているかどうか確認する
素人が応急処置に使いやすいのはゴム製の防水シートです。
ヘラやローラーなどを使うと、気泡を入れずにきれいに貼れますよ。
雨漏りを放置するとどうなる?応急処置をしても要注意!
雨漏りは目に見えない部分で進行するため、目に見えて何かが起きたときはかなり悪化してしまったあとです。
ところが、雨が止んだり、補修材で応急処置をしたりして雨漏りが一時的に解消されると、安心してそのままにしてしまっていませんか?
たとえ補修材を使って応急処置をしたとしても、それは根本的な解決にはなっていないのです。
専門業者に修理の依頼をせずに雨漏りを放置していると、どうなってしまうのでしょうか。
シロアリの大好物は、雨漏りで湿気った木材です。
シロアリが発生すると、家の柱を食い荒らされるだけではありません。
柱の強度が下がることで地震のときに崩れやすくなったり、排水管まで食べられて水漏れが起きたり、羽アリが大量発生したり……。
雨漏りの修理のみを依頼するつもりが、シロアリの駆除や予防までしなくてはいけなくなるかもしれません。
屋根や外壁が破損してスキマができると、雨水だけでなくネズミも侵入してきます。
ネズミは糞尿で悪臭を放ったり、病原菌や寄生虫を持ち込んだり、電気配線などをかじったりとさまざまなトラブルのもとです。
電気配線がかじられてしまうと、火災の原因になる可能性があります。
雨漏りを放置することの恐ろしさは、こちらの記事で詳しく解説しています。
湿気により発生したカビや、カビを餌にするダニが原因により、さまざまな健康被害が引き起こされます。
- カビによる健康被害:白癬、皮膚疾患、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、過敏性肺炎など
- ダニによる健康被害:気管支炎、肺炎、ダニアレルギーの重症化、ダニ媒介性脳炎など
まだ免疫機能が十分に備わっていない小さな子どもや、重症化しやすい高齢者などが家にいる場合は特に注意が必要です。
こちらの記事では、雨漏りによって起きる健康被害についてご紹介しています。
雨漏りの二次被害が悪化してから修理を依頼すると、工事の規模が大きくなり、その分出費がかさみます。
修理の出費を抑えられるうちに、早い段階で修理を依頼するのがおすすめです。
適切な補修材で応急処置をしたら、必ず専門業者に修理を依頼しましょう!
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こちらの記事では、雨漏り修理110番の口コミや依頼したときの流れなどを詳しくご紹介しています。
雨漏りの補修材は適したものを使えば効果的に応急処置ができる!
今回は雨漏りの原因箇所ごとに適した補修材や、補修材の使い方をご紹介しました。
- 天井:吸水シート
- 外壁:補修スプレー(防水スプレー)、補修液、防水テープ、コーキング剤
- 屋上:防水シート、コーキング剤
作業をする際は、くれぐれも安全には注意してくださいね。
補修材での応急処置が終わったら、一時的に雨漏りが止まってもそこで安心してはいけません。
応急処置は雨漏りの根本的な解決法ではないため、落ち着いたら専門業者に修理を依頼しましょう。
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大切な家や家族を守るため、あなたの家の雨漏り問題が早期解決することを応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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