うちの土壁が気になる・・・
日本で古くから親しまれ、和室によく利用される土壁ですが、年数が経ち劣化してくるとボロボロと剥がれてきたり、ひび割れが出てきます。
土がボロボロ落ちるので掃除が大変だという人も少なくありません。
土壁のリフォームのひとつに壁紙を張る方法があります。
土壁に壁紙を張る場合、どのくらい費用がかかるのか気になりますよね。
今回は、土壁に壁紙を張る費用や方法を調べてみました。
■目次
土壁に壁紙を張るリフォーム費用のポイント
「自分でDIY」or「業者に依頼」
手間はかかりますが、費用をなるべく抑えたい場合はDIY、費用がかかってもしっかり施工してもらいたい場合は業者に頼みましょう。
DIYは自分好みにできることや、なにより自分でする楽しみがあります。
思い入れも強くなりますよね。
しかし、素人がおこなうことにはデメリットもあります。
うまく張れなかったり、すぐに剥がれてしまい、結局やり直す手間や費用がかかる可能性がでてきます。
それならば、多少費用が掛かっても業者にしてもらうという選択肢も考えてみましょう。
費用を抑えたいから、DIYで。
じゃ、あっくんよろしく!
費用も抑えて、僕にやらせる欲張りな母ですね。
僕はDIYが好きだからいいのですが・・・
下地を作る
そもそも、土壁に壁紙って張れるの
こう思っている人はけっこういるのではないでしょうか。
まず、土壁に直接、壁紙を張ることはできないということを知っておきましょう。
土壁に壁紙を張るためには下地を作る必要がある。
【土壁に壁紙を張る手順】
養生する
↓
下地を作る←ココ!
↓
壁紙を張る
※養生とは、汚したくない部分をテープやビニールなどで保護すること。
土壁に壁紙を張るときは下地を作る費用がかかるということになります。
下地を作る方法は3つあります。
- 土壁の上に石膏ボードやベニヤ板を張る
- 土壁を剥がしてパテを塗る
- 土壁の上にパテを塗る
ちなみに業者に依頼して下地を作る場合の費用は、このようになります。
業者に依頼した場合の費用相場 | |
石膏ボードやベニヤ板を張る | 10万円~15万円 |
土壁を剥がしてパテを塗る | 5万円~10万円 |
土壁の上にパテを塗る | 3万円~7万円 |
で、どれが一番おすすめなの?
おすすめの順番は番号通りです。やはり費用が高い方がおすすめになります。
一般的に、業者に頼む場合は、①の石膏ボードやベニヤ板を張り、その上に壁紙を張る方法が多く使われます。
なぜならば、板を張った方が下地が平らになり壁紙がきれいに張れるからです。
DIYをする場合は、③の土壁の上にパテを塗る方法が簡単です。
板を張る場合は、板を切ったり、タッカーで固定する作業が必要になります。
そのため、板の境目やタッカーの針をパテで隠して平らにしなければななりません。
その手間を考えると全面パテする方が工程が少なく楽です。
もちろん①の石膏ボードやベニヤ板を張る方法でもDIYも可能です。
※タッカーとは、木材を針で打ち付ける木工用のホチキスのようなものです。
しかし、土壁が古く傷みがひどい場合は、②の土壁を剥がす方法をおすすめします。
なぜなら、傷んだ土壁の上から重ね塗りすると、パテごと崩れ落ちる可能性があるからです。
手間も費用もかかってしまいますが、可能であれば土壁を剥がしてしまう方が安全です。
しかし、素人に土壁が傷んでいるかを見極めることは難しいので、知識のある人に見てもらう方がいいでしょう。
土壁を剥がすときは土埃が舞うので、防塵マスクと霧吹きを用意しておきましょう。
下地次第で壁紙の仕上がりが違ってくるんだよ。
壁紙のグレード
どんな壁紙にするかワクワクするわね!
壁紙にはいろいろな種類があります。
業者に頼む場合、量産品の壁紙で800円~1100円/1㎡、一般的な壁紙で950円~1500円/1㎡が費用相場になります。
そう言われてもわかりづらいですよね。
6畳の部屋の場合、約40㎡なので量産品で約3万円~5万円、一般的な壁紙で約4万円~6万円です。
壁紙にはいろいろな機能を持つものがあります。
次は、どのようなものがあるのか少しご紹介しますね。
◆珪藻土壁紙
自然素材の珪藻土には湿度を調整する機能があり、夏は除湿、冬は加湿され、快適に過ごすことができます。
消臭効果もあり、珪藻土ならではのナチュラルな質感もおすすめです。
◆抗アレルギー壁紙
アレルギーの原因物質(花粉・ダニの死骸、糞、ハウスダスト)の働きを抑えます。
◆抗ウィルス壁紙
表面に付着したウィルスや細菌を減らす抗菌作用があるので、小さいお子さんがいる家庭の衛生環境作りにおすすめです。
◆マイナスイオンが発生する壁紙
表面にマイナスイオンを発生させる天然鉱石を配合し、森林浴をしたときのようなリラックス効果があります。
◆リフォーム推奨品
実は、壁紙にはリフォーム推奨のものがあることをご存知ですか?
特にDIYした場合、一生懸命がんばったつもりでも、下地がデコボコになっている可能性があります。
先ほどもお伝えしましたが、下地の状態が壁紙の仕上がりに大きな影響をあたえます。
リフォーム推奨品の壁紙は、通常に比べて厚くなっているので、多少下地がデコボコしていても目立たなくなります。
◆生のり付きの壁紙
壁紙の裏に生のりがついた壁紙もあります。
のりをハケで塗って張るのは、コツがいるし面倒ですよね。
DIYする場合は、生のり付き壁紙がおすすめです。
土壁に壁紙を張ってリフォームする費用の詳細
DIYする場合の費用
今回は、一番費用を抑えることができる土壁の上からパテを塗る場合をご紹介します。
【土壁の上からパテして壁紙を張る手順】
養生する
↓
下地用シーラーを塗る
↓
シールパテを塗る
↓
パテが乾いたらサンダーで平らに整える
↓
壁紙を張る
【必要な道具】
養生:マスカー、マスキングテープ、養生テープ
下地:下地用シーラー、ローラーバケット、水生シールパテ、パテ板、ヘラ、サンダー、サンドペーパー
壁紙:生のり付き壁紙 、メジャー、ひも、はさみ、カッター、竹ベラ、スポンジ、なぜバケ、ローラー、カッターガイド(地ベラ)
これからDIYする方のために、ネットでおおよその価格を調べてみました。
だいたいの目安にしていただければと思います。
ネットで買う場合は、送料なども関わってくるので自分に合うお店を探してみてくださいね。
もっと安い所が見つかるかもしれませんよ。
ホームセンターでも買えます。
なんだかワクワクしてきましたね♪
◆マスカー 約300円
布や紙テープにビニールシートがついている養生するためのものです。
床などを汚したくない部分を保護しておくと掃除が楽ですね。
◆マスキングテープ 2巻 約200円 ◆養生テープ 約250円
◆下地用シーラー 4㎏ 約5000円
シーラーとは下塗り剤のことで、土壁が剥がれるのを防ぎ、補強する効果があります。
口コミでは、6畳であれば1本で足りるようです。表面に幕ができるまで2~3度塗るのがおすすめです。
意外と小さいので、6畳の和室(半分以上は窓や襖ですが)に足りるか心配でしたが、只今一度塗りしたところですが、結構たっぷり塗ったのに半分以上余っています。はじめてのローラーでしたので、気をつけなければポタポタしてしまいますが、なれてくればコツがつかめました。とても塗りやすかったです。
引用:ヤフーショッピング
◆ローラーバケット 約800円
シーラーを塗るのに便利な道具です。
◆シールパテ 4㎏ 約3300円
パテとは、粘土状で下地を平らにするための塗料です。
シールパテは、シーラーとパテ両方の効果があります。
施工面積はじゅらく壁の場合:約6㎡/4㎏(2回塗り)
◆パテ板 約1000円
塗る時にパテをのせるものです。
軽く、何度も洗って使えるプラスティック製がおすすめ。
◆ヘラ 約1500円
◆サンダー 約1700円
サンダーとは、サンドペーパーをつけて塗ったパテを平らにするものです。
ちなみにサンドペーパーは10枚入り500円前後で買えます。
◆生のり付き壁紙
6畳:約30m 300円/m×30=9000円
今回は、張りやすさを考えて生のり付きの壁紙を選びましたが、のりなしの場合はもっと安くなります。
◆生のり付き壁紙を張るための道具
100均で買えるもの ひも、ハサミ、カッター、スポンジ 計400円
メジャー 500円、竹ベラ 200円、なぜバケ 1000円、ローラー 500円、カッターガイド(地ベラ)1000円 計3200円
生のり付き壁紙の貼り方はこちら。
引用:Youtube
DIYするのにも、いろいろ道具をそろえなきゃならないのね~
DIYで土壁の上からパテする費用の合計は2万6650円でした!
※製品の種類や販売店によって違ってきます。
業者に頼んだ場合の費用相場が3万円~7万円なので、DIYの方が安く抑えることができますね。
土壁に下地を作って壁紙を張るのはこんな感じです。
早送りなのですぐ見れますよ。
引用:Youtube
業者に頼んだ場合の費用
もう、面倒くさいと思った読者様は、業者に頼む方法もあります。
なによりプロにしてもらうのでお値段は高くなりますが安心ですよね!
業者に頼んだ場合の見積もり例)
※脚立足場(損料):足場として使う脚立のリース代金。壊れた時の修理費。
はい、あっくん先生!
壁紙とクロスの違いって何ですか?
壁紙とクロスは同じだよ。
豆知識
クロスとは英語で布(クロース)のことです。
壁紙はもともと布でできていたためクロスと呼ばれるようになりました
なーんだ、同じだったのかと思いましたね。
クロスと呼んでいる所もあれば、壁紙といっている所もあるというだけのことでした。
費用はかかりますが、技術的なことを考えると業者にお願いするのがおすすめです。
リフォーム業者もいろいろありますが、費用や仕上がりに満足できる業者を探すことが重要です。
土壁に壁紙を張るメリット・デメリット
土壁に壁紙を張ると、たくさんのメリットがあります。
まず、土壁のデメリットである土が劣化してボロボロ落ちることがなくなります。
「掃除やお手入れが楽になった」
「土埃が舞い上がって鼻がムズムズしなくなった」
という人もいますよ。
また、壁紙を張ることで部屋の雰囲気をガラっと変えることができます。
下の表を見るとわかりますが、工事も早く価格も比較的に低めです。
リフォーム方法 | 費用(6畳の場合) | 工期 |
ペンキ | 6万円~10万円 | 2~4日 |
壁紙 | 8万円~16万円 | 1~2日 |
塗り壁 | 12万円~19万円 | 2~4日 |
日本の伝統的な土壁、聚楽壁をリフォームする方法はこちら。
壁紙を張る以外のリフォーム方法についても書かれてありますよ。
しかし、ひとつデメリットがあります。
それは、壁紙を張ることで土壁の持つ本来のよさが失われてしまうことです。
土壁に壁紙を貼るリフォーム費用まとめ
土壁に壁紙を張るには下地をつくる必要がある。
【土壁に壁紙を張るリフォームの費用に関係すること】
- 「自分でDIY」or「業者に依頼」
- 下地を作る
- 壁紙のグレード
※これらの内容によって費用が変わってくる。
DIYする場合 2万円~3万円(パテを塗る場合)
業者に頼む場合 10万円~15万円(板を張る場合)
- 土が剥がれ落ちるのをなくすことができる
- 土埃が舞い上がらなくなる
- 掃除・お手入れが楽になる
- 部屋の雰囲気を変えることができる
- 工期が短く、価格も安め
土壁に壁紙を張ることで、土が剥がれ落ちるのを防ぐことができ、それによっていろいろなメリットがあることがわかりましたね。
壁紙を変えて生まれ変わった部屋で気持ちよく過ごしている読者様の姿が思い浮かびます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
【土壁に壁紙を張るリフォームの費用に関係すること】