寒い冬、家族との団らん中に足元が冷えてお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
他にも、暖房をつけてるのに室内が温まりにくい、夏に冷房をつけても涼しくならない。
こんな悩みを抱えてる方は、床下断熱のリフォームを考えてみませんか?
少し注意点はありますが、床板をはがさずに自分でDIYすることもできますよ!
■目次
床下の断熱リフォームがおすすめな理由
築年数が浅い家なら、ほぼ断熱処理がされているんだけど、15年以上前に建てられた家だど、断熱材が今の基準のものより薄かったりするんだよ。
ほぼっていうことは、断熱材が入ってない場合もあるの?
床下に断熱材を入れることは、まだ義務にはなっていないんだ。昔からある日本家屋には入ってないことが多いし、築年数が浅い家でも断熱材がはいっていないこともあるんだよ
そうだったの?!お家には全部断熱材が入っていると思ってたわ。
建築物省エネ法という建築物性能の向上を目指し、断熱材の厚さの基準や設備の基準を定めた法律があります。
ですが、この法律には強制力がなく義務化は2020年以降になる見通しです。
そのため新築でも、施工面、コスト面から基準よりも薄い断熱材を使っている、そもそも断熱材が入っていないということがあります。
ここで、床下の断熱処理をしていない床面と、断熱処理をしてある床面のサーモグラフィを見てみましょう。
温度の計測が行われたのは、2017年1月17日の朝9:00、気温は3.6℃です。
同じ条件で計測できるよう、エアコンで2部屋同時に温め、室温が18℃になったときに計測されています。
上の画像は断熱材がはいっていない状態のサーモグラフィです。
床にいくにしたがって青くなっていて、室温が上と下で差があるのがよくわかります。
次に、断熱材が入っている状態の床面です。
床に赤い部分が増えて、前の画像より床面が暖かいことがわかりますね。
断熱材が入っている部屋と、断熱材が入っていない部屋では、床表面に6℃もの差がでたそうです。
今すぐ、床に断熱材を敷き詰めたくなるような結果ですね!
このほかにも、床下断熱にはメリットがたくさんあります。
- 光熱費が抑えられる
- 生活音が外に漏れにくなる
- 外の騒音が聞こえにくくなる
- ヒートショックの心配が少なくなる
床下断熱をDIYでリフォームする方法
実際に床下の断熱材リフォームをするときはどうやってやるのかしら?
気になる実際のリフォームについての流れと必要なものを紹介するね!
うちでやる時は、あっくんよろしくね!
母さんはいつも人任せなんだから。
- 断熱材
- 手袋
- マスク
- 保護メガネ
- カッター(のこぎり)
- メジャー
- タッカー
- 防湿気密シート(断熱材に防湿加工がされていない場合)
- 点検口から断熱材や道具を搬入する。
- 床下の外壁や間仕切りに合わせて断熱材をカットする。
- 外壁や間仕切りに隙間ができないように断熱材をはめ込み、タッカーで止める。
簡単な流れは以上の通りです。
引用:YouTube
注意点として、隙間やズレ落ちがあると断熱材の効果が発揮できません。
- しっかりサイズを測って断熱材の大きさを加工する。
- しっかり断熱材を固定する。
以上の2点に気を付けましょう。
断熱材の種類や形状によって、手順が変わってくるので、リフォームを行う前にしっかり確認してください。
床下に入るなんて、秘密基地みたいね!楽しそうだから、床下に入るのは母さんがやるわね!
(本当にするのかな…。)
DIYでリフォームする際に使える床下の断熱材
床下断熱に使う断熱材って、たくさん種類があるのよね?
ボード状のもの、直接吹き付けるもの、フェルト状のもの、種類も形状もたくさんあるよ!
たくさんある種類の中から、選ぶのは大変ね。
そう言うと思って、僕がおすすめの断熱材を4種類選んだよ!
グラスウール
リサイクルガラスを繊維状に加工した断熱材です。
安価で施工しやすいため断熱工事の際に使われるもののほとんどが、このグラスウールです。
- 価格が安い
- 吸音性が高い
- 耐火性が高い
- 湿気に弱い
- 劣化などにより隙間ができることがある
- 施工が難しい
ウレタンフォーム
ウレタン樹脂に炭酸ガスなどの発泡剤を加え発泡させて作られる断熱材です。
断熱材の他には、梱包材として使用されるなど、高い耐久性があります。
- 湿気に強い
- 扱いやすい
- 耐久性が高い
- 価格が高い
- 燃えやすい
- 燃えると有毒ガスが発生する
ロックウール
岩石を繊維状に加工した断熱材です。
断熱性、保温性の他、吸音性にも優れています。
- 耐火性が高い
- 吸音性が高い
- カビに強い
- 価格がグラスウールに比べ高い
- 施工が難しい
セルロースファイバー
新聞や古紙をリサイクルし、防熱、撥水加工をした天然繊維の断熱材です。
高い防虫効果や、防火性、吸音性、調湿効果があります。
- 防虫効果が高い
- 防火性が高い
- 吸音性が高い
- 結露やカビに強い
- 価格が高い
- 沈下する可能性がある
- 埃がでることがある
1棟当たり(延べ床面積40坪)にかかる断熱材の費用目安
素材 | 価格 |
グラスウール | 25万円前後 |
ウレタンフォーム | 75万円前後 |
ロックウール | 35万円前後 |
セルロースファイバー | 105万円前後 |
ちなみに、DIYで床下断熱をリフォームする際は、取り扱いしやすいボード状がおすすめです!!
床下断熱をDIYでリフォームする方法のまとめ
今回は床下の断熱材をDIYでリフォームする方法について紹介しました。
新築でも断熱材が入っていないことがあるなんて、びっくりでしたね。
リフォームに必要な断熱材は、種類によって効果も様々ありました。
お子さんがピアノの練習をする、趣味でギターを弾くというような人は、防音、吸音性が高い断熱材を使うと一石二鳥ですね!
床下に断熱処理を行うと、室内の温度のムラがなくなるので、小さい子供や、身体の弱い年配の方でも、安心して生活できるようになります。
暖房をつけても部屋がなかなか温まらない。部屋の上部は温かいのに、足元は常に冷たい。とお悩みの方はぜひ、床下の断熱材を見直してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あっくん、床下の断熱処理ってお家を建てるときにもうされているんじゃない?