家のリフォームで最も分かりやすいのが外壁のリフォームです。
ひと目でリフォームしたとわかり、雰囲気もガラッと変わりますよね。
組み合わせ次第でオシャレにもなります。
そして何より、雨風にさらされながら、大事な家を守ってくれる。
そんな外壁、いったいどんなものが使われているのかご存じでしょうか?
その名も「サイディング」。
- サイディングのリフォーム費用っていくらくらいが相場?
- サイディングが気になっているけど、詳しく知らない
今回は、サイディングへリフォームする時の費用や、サイディングについてお伝えしますね!
じゃあサイディング初心者の母さんに分かるように説明していくからね。
外壁をサイディングにリフォームする費用について
さて、いざリフォームするとなると、一番気になるのが費用ですよね。
費用と言っても材料費や人件費、足場代など、付随の費用も掛かってきます。
サイディングにリフォームする費用はどのくらいかかるのか、お伝えしたいと思います。
外壁リフォームにかかる費用の種類
外壁をサイディングにリフォームする場合、以下の費用が工事費用として挙げられます。
- 材料費
- 工事費
- 人件費
リフォームの費用は材料費だけではなく、高所作業もあるため足場の設置などがあります。
塗料代、材料代、足場代、人件費、その他雑費を含めた金額がリフォーム費用となります。
この中で、最もウエイトを占めるのが「人件費」です。
どうしても費用を安く抑えたいと思うのは当たり前です。
でも、そのために必要な部分を安く削るなどした結果、かえって納得いくリフォームができない可能性もあります。
外壁リフォームの費用相場
家の大きさにもよりますが、外壁のリオフォームにかかる費用の相場を調べてみました。
引用:リショップナビ
費用の相場は、約6割が51万円~150万円になります。
家の大きさや、塗料の種類によって幅がありますが、平均して100万円ほどかかります。
約10年に一度と言えども、この金額をリフォームに使うとなると大きな出費です。
外壁以外にも、長く住めば色々な箇所のリフォームが出てくるので、極力費用は抑えたいところですよね。
では、工事ごとにどのくらいの費用が発生するのか、リフォーム別にご紹介します。
サイディングのリフォーム別費用の相場
サイディングのリフォームには4つのパターンがあります。
パターン別に費用の相場などをご紹介します。
ここでは建物の大きさは30坪とします。
- 費用…50万円~200万円
- 工期…約1~2週間
- リフォームの時期…築10年前後で劣化が見受けられる
- 費用…50万円~200万円
- 工期…約1~2週間
- リフォームの時期…築10年前後で劣化が見受けられる
- 費用…50万円~300万円
- 工期…約1~2週間
- リフォームの時期…新しいデザインに替えたい、既存のサイディングが劣化している
- 費用…50万円~200万円
- 工期…約1週間
- リフォームの時期…新しいものに替えたい、家のイメージを変えたい
費用にかなりの幅がありますが、塗料の種類など、材料に費用が多く発生していることもあります。
でも、なるべくお財布にはやさしくないと。
じゃあリフォーム会社に見積もりを取るといいんじゃないかな。
見積もりは3社以上から取り寄せる
いざリフォームと決まっても、どの業者が施工もしっかりしていて、安く抑えられるのかはなかなか分かりづらいものです。
よく、直の営業で突然家に来て、
「外壁そろそろですね、リフォームうちでしませんか?お安くしますので。」
なんて甘い言葉を投げかけられたといった話を聞きます。
「材料費だけで、足場代は会社で持ちます。」
「この地域に実績がないのでぜひさせてください。」
「あと1枠しかないので、いますぐ契約を!!」
気をつけてください、それ本当に安いですか?
他社と比較せずにその場で決めてしまい、実績や技術に問題がないのかまで確認せずに契約してしまう…そんなケースもよくあります。
大事な家のことです。
必ず相見積もりを取りましょう。(※複数の業者から見積もりを取ること)
全ての直での営業が怪しいわけではありませんが、他の業者とも比較してしっかり見極めることがとても重要です。
その際は最低3社から相見積もりをとるようにしましょう。
また、サイディングには張り方の違いがありますので、貼り方それぞれのメリットとデメリットは事前に知っておくことをオススメします。
詳しくはコチラの記事をご覧ください。
サイディングとはどんなもの?
サイディングは、外壁の壁材の一つです。
新築物件など、比較的新しい住宅に多く使われていますが、そのシェアがすごいんです。
なんと国内の外壁シェア80%以上をサイディングが占めています。
サイディングにも種類があります。
どんなものがあるのか詳しく見ていきましょう。
サイディングの種類
サイディングには4種類あります。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
よく使われている順に特徴をご紹介しますね。
- 主原料はセメント質と繊維質原料
- 工事作業やメンテナンスが簡単
- 工期も短縮
- 耐震性、耐火性に◎
- デザインやカラーが豊富
- ヒビや色あせに強い機能をもったものもある
- 機能性に優れたサイディングボードが多くある
- 最もよく使われるサイディング材
- 外壁材の70%のシェア
- 断熱性、防音性が高いのが特徴
- コストパフォーマンスがいい
- 材質が軽いため、建物に負荷がかかりにくい
- 重ね貼り(カバー工事)に使われることが多い
- メンテナンスがあまり必要ないので徐々に人気が高まっている
- 木材に塗装を施してあるサイディング
- 自然の素材なので木のぬくもりを感じることができる
- 耐火、耐水性に乏しく、耐久性が低い
- こまめなメンテナンスが必要
- リフォーム資金に余裕がある方向き
- アメリカでは主流のサイディング材
- 日本ではまだ実施された件数は少ない
- 原料はプラスチックのような樹脂素材
- シーリング(※)を使わない手法で施工できるため劣化しにくい
- 施工難度が高いため、取扱業者が少なく、高額な工事費用がかかる
※シーリングとは、目地や隙間にシーリング材という合成樹脂などを充填させて塞ぐこと。コーキングとも言います。
木材の外壁も見かけるけど、あれもサイディングの一つだったなんて意外だったわ。
僕はそれに最初驚いたよ。
母さんにも、もっとサイディングを知ってもらいたいからわかりやすく説明していくね。
サイディングの特徴
外壁には主に「モルタル(塗り壁)」と「サイディング」があります。
どのような違いがあるのか挙げていきます。
- モルタルは現場で塗る作業をする必要がある
- サイディングは外壁に合わせて事前にサイズ別にカットされたものを壁に貼っていく
サイディングは、現場で外壁に張り合わせる作業だけなんです!
サイディングとサイディングの継ぎ目はしっかりとシーリング(コーキング)して埋め合わせるだけ!
工事も比較的簡単なものになります。
先ほど種類でもご紹介しましたが、デザインも豊富で、なかには高級感漂うレンガ調のもの、木のぬくもりを感じさせる木目調などもあります。
耐久性、耐火性が優れているという点から、古くなってしまったモルタルの壁をリフォームを機にサイディングに張り替える人も多いです。
外壁をサイディングにした場合のメリット・デメリット
全てにおいて魅力的なサイディングですが、メリット以外にもやはりデメリットはつきものです。
では、モルタルからサイディングへリフォームする時のメリットやデメリットをご紹介します。
- モルタルをサイディングにすることで外壁内部を補修することができる
- 建物全体の耐久性があがり対応年数が延びる
- デザインが豊富で自由度が高い
- モルタルの剥離作業があるため費用と工期がかさむ
- 既存のモルタルにサイディングを張ることは可能だがその後に劣化した内部を修復できない
モルタルの剥離作業に時間がかかるため、通常のサイディングからサイディングの工期より1週間程度長くなります。
サイディングのリフォーム時期
では、既存のサイディングはどのような状態でリフォームが必要となるのか、をお伝えしていきますね。
サイディングのリフォームが必要な状況
サイディングが以下のような状態である時は、こまめに補修の工事をする必要があります。
- 継ぎ目部分(シーリング)が劣化している
- 触るとチョークのように白い粉が手につく
- サイディングボードの反り返り
- ひび割れや壁の剥がれ
シーリングなどの軽微な劣化であれば、コーキング剤(充填剤)で簡単にDIYも可能です。
ホームセンターで誰でも簡単に購入することができます。
劣化の場所が高い所の場合は、転倒などが発生してしまう恐れがあり大変危険です。
その場合は躊躇せず、業者へ依頼しましょう。
サイディングの塗り替えメンテナンス
サイディングで最も多いのが「塗装」によるリフォームです。
メンテナンスの時期は塗料の種類にもよりますが、10年ごとが一般的になっています。
サイディングの原材料には元来吸水性があり、それを「塗膜」というもので防水性を保っているのです。
もし、メンテナンスを放置してしまうと塗膜の劣化に繋がり、やがて雨水がサイディングに浸み込んでいきます。
やがて家の内部に侵食し、劣化させていくのでとても危険です。
劣化の度合いが軽微なものであれば、一般的なリフォームとして、既存のサイディングの上に専用の塗料を塗っていきます。
塗料の種類は主なもので4種類あります。
- アクリル樹脂系
- ウレタン樹脂系
- シリコン樹脂系
- フッ素樹脂系
一般的な戸建て住宅に最も多く使われているのがシリコン樹脂系です。
その理由に、以下のことが挙げられます。
- 紫外線に強い
- 防水性に優れている
- 防汚性が高い
- コストパフォーマンスがいい
耐用年数が長いものを重視したい方にはフッ素樹脂系の塗料がありますが、シリコン樹脂系より価格は高額になります。
ちなみにあの「東京スカイツリー」は巨大な建造物ゆえ、そう簡単に塗装のメンテナンスができません。
ですので、長持ちするフッ素樹脂系の塗料が使われているんです。
少しでも耐用年数が長いものが選ばれてるんだよ。
塗料は他にもいくつかあるのでご紹介しますね。
- 光触媒…太陽光で分解した汚れを雨で洗い流す
- 断熱塗料…暑さ、寒さを伝わりにくくする
- ハイブリッド塗料…2つ以上の異なる塗料の成分を含み、それぞれの長所を合わせ持っている
このように、機能性をもった特殊な塗料も現在多く使われてきています。
サイディングを新しくする方法
今現在使われている既存のサイディングが、修理が困難なほど劣化している場合はサイディング自体を新しくするしかありません。
方法は2種類あります。
- 重ね張り(カバー)工事
- 張り替え工事
では、一つずつ詳しく説明していきますね。
- 既存の外壁の解体作業が不要
- 工事の期間と費用を抑えられる
- 家のサイズにもよるが工期は約2週間
- 重ね張りにより断熱効果が増し、冷暖房費の節約になる
- 重ねることで重みが増し、耐震性が多少低下するデメリットがある
- 張り替えのため外壁の重量が増えない
- 耐震性が維持できる
- 新装するサイディングは自由に選びやすい
- 既存のサイディングを剥がす工事と撤去に費用が多くかかってしまう
安さと工期の短縮を考えれば重ね張り(カバー)工事かなと思ってしまうところですが、耐震性など、家自体の安全性を考えると張り替え工事も捨てがたいです。
予算もありますが、何かあってからでは遅いので、自分の考えにあった納得のいく外壁リフォームを探しましょう。
リフォームで外壁をサイディングにする費用まとめ
今回のまとめは、このようになります。
●モルタルからサイディングへ
50万円~200万円
●サイディングの塗装
50万円~200万円
●サイディングの張り替え
50万円~300万円
●サイディングの重ね張り(カバー工法)
50万円~200万円
外壁をリフォームする時は、3社以上から、相見積りを取ることをおすすめします!
サイディングは建物を長持ちさせ、またオシャレにできる画期的なものです。
しかし、雨風にさらされる外壁だけに、定期的なメンテナンスはとても重要です。
放置すると大事な家の内部にまで被害がでてしまうこともわかりました。
最近のサイディングは機能性にも優れ、リフォームすることでより家が長く使えるようになってきました。
約10年に1回のペースで大きな出費と大掛かりなリフォームにはなりますが、決して手を抜いてはいけないリフォームです。
今回の記事が、これからサイディングのリフォームを考えている方のお役に立てれば嬉しいです。
ぜひ、素敵なあなただけのサイディングへ!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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