外壁塗装の費用は塗装材のグレードにもよりますが、日本に1番多い30坪の家でおおよそ60〜112万円ほどかかります。
屋根塗装も一緒に施工する場合、プラスで約20〜30万円が必要になります。
10数年に1度の出費とはいえ大金ですよね。
でも「もったいないからあと1年・・・あと1年」と、塗り替えを怠っていませんか?
家が老築化してしまうと塗装の剥がれや壁のヒビから雨漏りをし、柱や土台が腐り、さらにはシロアリが発生する原因を作ってしまいます。
そうなってしまった後には塗装だけでは済まず、もっともっと大金がかかってしまうのです・・・。
実は、外壁塗装の助成金があるのをご存知ですか?
助成金の知識をもって費用を浮かせて外壁塗装ができれば、耐久年数の高いグレードの塗料を使って次の塗装までの期間を長くできます。
調べるのも大変だし、申請も面倒だし、受け取ってない人も多いかもね。
外壁塗装の費用で助成金が受け取れる条件
まずは制度があるかどうか調べないとね。
自分の住む自治体が助成してくれるか調べる方法
助成金制度の有無を調べるのに、インターネットを使って調べる人が多いと思います。
でも小難しい用語が並んでいて「あ〜、もう嫌だ」とうんざりしてしまうかもしれません。
担当窓口に電話にするにしても少々知識があった方が心強かったりもしますよね。
(説明がうまく伝わらず、また電話を受けた相手も専門の窓口ではなかったために電話をたらいまわしにされたことってありませんか?)
簡単に言うと、ご自身の自治体を調べた先の資料に、こんなキーワードがあれば助成金を受けることができる可能性が高くなります。
- 外壁塗装
- 遮熱塗料
- 断熱塗料
- 高反射率塗料
- 断熱改修
- 省エネルギー化
- 長寿命化
普段使わない言葉が多いので、なかなか飲み込めないのではないでしょうか。
少しだけ言葉の意味を理解しておくことで、問合せの時に話しやすくなりますので少しお付き合いくださいね。
まず、政府は省エネルギー化・建物の長寿命化を目指しています。
その目標にのっとり外壁塗装をすることによって、費用が助成されるという仕組みです。
なんで省エネに繋がるの?
これらの塗料を使用することで太陽の光を跳ねのけて断熱してくれるから、室内の温度を2〜3度下げることができるんだよ!
そうするとエアコンを使うことが少なくなってCO2の削減に繋がるんだ。
また、都市部ではエアコンの使用量やコンクリート・アスファルトが多いことで、郊外より気温が高くなってしまうヒートアイランド現象が起こっています。
遮熱塗料・断熱塗料で建物に熱をため込む量を少なくさせることで、ヒートアイランド現象も抑えることができるのです。
「いいものを作って、きちんと手入れして、長く大切に使う」
この目標を達成するために適切な時期に家のお手入れをしてくださいね、ということだね。
さっそく助成制度を検索してキーワード、探してみるわ♪
インターネットで検索の際は「○○市、リフォーム、助成金」などと調べると、市町村のホームページがでてきますので、そちらからご確認してみましょう。
助成金制度自体はあっても、市町村ごとの予算に達すると打ち切られてしまいます。
年度で区切っている市町村が多いので、年度始めの4月上旬に確認してみるのが良いですね。
助成金をもらうにはどんな条件があるの?
じゃあ制度があったら誰でも利用できるのかしら?
先に把握しておくことで心構えができるかもね!
- 受付期間内であること
- 事前に申請していること
- 必要書類を用意すること
- 税金を滞納していないこと
- 申請を行う地域に住んでいる
- 断熱・遮熱塗装を使用していること
- 自治体が指定した業者を使用すること
- 助成金制度を使用した回数が制限内であること
税金を納めていても、業者選びの段階から気をつける必要があるんですね。
続いて、助成金を受け取る手順を見ていきましょう。
外壁塗装の費用で助成金を受け取る手順をシミュレーション
年度初めから先着順で締め切られることもあるから、資料の準備は早めに必要だよ。
- 申請者は各自治体指定の申請書を作成し、窓口に提出する。(施工業者が記入する箇所あり)
- 自治体は、申請者の税金の納付状況・住所登録を確認する
- 申請者に交付決定通知が届く
- 工事を開始し、3ヶ月以内に完了させる
- 申請者は施工前後の写真を添えた工事完了報告書を自治体に提出
- 自治体は施工後の家を確認
- 申請者は請求書を提出
- 請求書提出後、1ヶ月弱で助成金受け取り完了!
やはり助成金の申請は、手間がかかりハードです。
業者によっては申請代行をしてくれる場合もありますが、トラブルもあるので、信頼できる業者を選ぶことが大事です。
外壁塗装の費用で助成金を受けとった場合をシミュレーション
耐久年数や価格に幅があるから塗料を選ぶ時の参考にしてね。
お値段的と耐久性はどうなのかしら?
では助成金ありで指定の塗料にするのと、助成金なしのコスパのよい塗料では、どちらがお得になるのでしょうか?
日本の住宅に多い30坪の住宅を例にとって、塗料の種類別に耐用年数と費用を比較してみました。
耐用年数 | 30坪の費用 | |
アクリル系塗料 | 5〜7年 | 12〜24万円 |
ウレタン系塗料 | 6〜8年 | 20〜24万円 |
シリコン系塗料 | 10〜15年 | 30〜42万円 |
フッ素系塗料 | 15〜20年 | 42〜53万円 |
高触媒系塗料 | 15〜20年 | 60〜65万円 |
遮熱・断熱系塗料 | 15〜20年 | 60〜65万円 |
これまでコストパフォーマンスの良さと耐久性・価格のバランスからシリコン系塗料が一番人気とされてきました。
助成金制度を使うに当たって指定される遮熱・断熱系の塗装は、シリコン系塗装と比べておおよそ20〜30万円高い結果になっています。
耐久年数を比較すると約5年ほど遮熱・断熱系の方が優っています。
相場の一番高い金額と耐久年数の一番長い期間の数字をとって1年あたりの費用を比較すると
遮熱・断熱系 65万円÷20年=3.25万円
遮熱・断熱系の塗料の方が1年あたりの費用が高いシミュレーションになります。
遮熱・断熱性塗料は「熱を反射し、室温を快適にたもつ」特性がありますから、電気代にも影響することを考えると一概に相場比較だけで高いとは言い切れません。
仮に20万円の助成金受け取れるということであれば、耐久性の高い遮熱・断熱系塗料が断然おトクですね。
シリコン系より若干安いけど申請の手間を考えると悩みどころだなぁ・・・
でもわたし家で過ごす時間も長いから快適に過ごしたいし、電気代のことも考えたら、やっぱり遮熱・断熱系塗料かしら。
助成金の受給は後払いとなりますので、予算の問題もあります。
こちらでは塗料に重点を置いてお話をしていますが、他に足場代・人件費・材料費・屋根塗装代などを含めるとおおよそ80〜140万程度の費用になります。
いろいろな観点から検討してご家庭にあった選択ができるといいですね。
外壁塗装の助成金シミュレーションまとめ
1.まずは助成金が受け取れるかどうかを調べるということ。
⇒優良塗装キーワードは外壁塗装・遮熱塗料・断熱塗料・高反射率塗料・断熱改修・省エネルギー化・長寿命化。
2.次に業者を選ぶ際に、助成金を受け取るために自治体が指定する業者を選ぶことです。
ここまでの流れを年度初めからスムーズに行うことが一番のポイントです!
あとは塗装業者と相談しながら流れで行うことができますので、自力で優良業者を選ぶところが一番の山場ですね!
費用は高いけれど助成金を受け取れる塗料を使用した方が良いかどうか?
シミュレーションでは、以下の項目を検討して家庭にあった判断をするべきという結果になりました。
- 室内の快適さを重視するか
- 申請などの手間ひまをかけられるか
- 助成金の受給まで1ヶ月ほどかかるので予算の余裕があるか
助成金を受け取ることができれば、コスパ重視のシリコン系塗料と機能性重視の遮熱・断熱性塗料にかかる費用は、おおよそとんとんになるか、遮熱・断熱塗料の方がおトクになります。
じっくり検討して助成金・保険金を取りもらさず損のないリフォームをしてくださいね♪
ヌリカエは、助成金の申請代行はしていませんが、助成金の相談や、対応する地域の優良業者を紹介してもらえます。
自分で探すのが大変だと思った方は、利用してみるのもおすすめです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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