外壁には、サイディングが多く使われるようになりました。
サイディングは、施工がしやすく品質が安定しており、費用も安いので普及しています。
特に、窯業系のサイディングは、外壁材の70%もの割合を占めています。
サイディングと言えば、窯業系サイディングのことを指す場合が多いです。
ご自宅の外壁がサイディングの方は多いのではないでしょうか?
窯業系サイディングの寿命は30~40年と言われているんです。
え!そんなに長持ちするの?
と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、これはちゃんとメンテナンスを行った場合。
サイディングは丈夫だからメンテナンスは必要ないんじゃ?
・・・と思っているあなた。
どんなに耐久性の高い外壁でも、年月が経てば劣化が起こります。
サイディングは定期的なメンテナンスが必要です!
そこで今回は、窯業系サイディングのメンテナンスについてお伝えしたいと思います。
この記事を読むと、窯業系サイディングについて以下のことがわかります。
- メンテナンス時期
- 劣化サイン
- メンテナンス方法
- メンテナンス費用
ぜひ、最後までご覧ください!
サイディングの塗装時期の目安
冒頭でもお伝えしたように、窯業系のサイディングは経年劣化で塗装がはがれていきます。
塗装が劣化してくる時期の目安は、7年~10年と言われています。
窯業系サイディングは、セメントと繊維を混ぜ合わせて板状に固められたものです。
窯業系サイディング自体には防水性がありません。
最初は、塗装された状態なので塗料が防水機能を果たしてくれます。
でも、紫外線などにより塗料が劣化して剥がれてくると、サイディング自体が劣化しやすくなります。
すると、サイディングにヒビが入ったり、反りが出てきてしまいます。
サイディングがだめになれば、サイディングを交換しなければならなくなるので、高額な費用がかかってしまいます。
サイディングの劣化サインを見逃すな!
塗装する時期の目安をお伝えしましたが、サイディングの劣化は環境によっても大きく左右されるので、一概には言えません。
そこで、メンテナンスが必要なサイディングの劣化サインをご紹介します。
コケ・カビ
引用:リフォームジャーナル
カビやコケは、長期間放っておくと、根を張ってしまったり色素沈着や変色を起こして交換が必要になることも。
外壁が吸水するようになったらカビやコケが生えやすくなるので、すぐに塗装することが大事です。
チョーキング
チョーキングとは、外壁を触ったときに、手に白い粉のようなものがつく現象です。
この粉の正体は、劣化した塗料に含まれている顔料なんです。
紫外線により、塗料に含まれる油分減って顔料だけが残ってしまいます。
チョーキングが起こっているということは、サイディングが吸水しやすい状態です。
サイディングの劣化を防ぐためにも早めに塗装をしましょう。
コーキングの剥がれやひび割れ
サイディング同士の境目は、目地と呼ばれ、隙間からの雨水の浸入を防ぐためにコーキングされています。
常に紫外線にさらされているので、コーキングにも劣化が起こり、硬くなって縮まってしまいます。
すると、コーキングが剥がれたり、ひび割れが起こり、雨水などが外壁の内部に侵入してしまいます。
雨水の浸入は、サイディングの劣化や建物自体の劣化につながります。
また、コーキングは揺れなどの衝撃を和らげる役割があるので、硬くなってしまうとその効果もなくなります。
ですので、コーキングが劣化してきたら早めの補修が必要です。
サイディングの反り
引用:ユーコーナビ
サイディングが吸水しやすい状態で放置していた場合、反りが起こります。
外壁の一部が浮いているのは、サイディングの反りが原因の場合が多いです。
水を吸ったサイディングが膨張し、表面が日光に当たって乾燥することで反り返ってしまいます。
一度反り返ってしまったサイディングは元に戻らないので、反りがひどければ、サイディングを交換しなければなりません。
サイディングのひび割れ
引用:楽天ブログ
反りと同じく、サイディングが吸水しやすい状態のままにしておくと
水を吸って膨張、日が当たって乾燥して委縮を繰り返し、ひび割れが起こります。
細いひびなら、塗装すれば埋まってしまうことが多いのですが、幅が0.5ミリメートル以上のひび割れは補修が必要です。
また、タイル柄、レンガ柄などのサイディングは、ひびが入ると補修しても跡が目立つので、ひび割れる前にメンテナンスしましょう。
サイディングのメンテナンス方法
では、サイディングのメンテナンス方法をご紹介します。
外壁塗装
引用:リフォラン
外壁塗装は、サイディングのメンテナンスの基本です。
塗装をすることで、サイディングの防水性や耐久性を保ちます。
また、外観をきれいに保つ役割もあります。
塗料には、いくつか種類があり、それによって費用や耐用年数(持ちのよさ)が違ってきます。
また、費用は高めになりますが、機能性の高い塗料などもあります。
また、レンガやタイルなどのデザイン性の高いサイディングには、その質感を損なわないために透明の塗料を使うこともあります。
塗料の種類についての詳細は、こちらの記事をごらんください。
コーキングの補修
コーキングの補修は、外壁塗装と一緒に行われることが多いです。
ですが、サイディングの状態がよければ、コーキングの補修だけを先に行うこともあります。
外壁塗装と一緒にコーキングの補修した方が、足場代の節約になります。
コーキングの補修だけでも、足場代がかかってしまいます。
コーキングの補修方法は2種類あります。
打ち増し⇒今あるコーキングの上から新しいコーキングを打つ
打ち替え⇒劣化したコーキングを剥がして新しいコーキングを打つ
当然、剥がす作業が必要になるので、打ち替えの方が、費用が高くなります。
自分でできるメンテナンス
業者さんにお願いする以外にも、サイディングを長持ちさせるためには定期的なお手入れをするのがおすすめです。
細かい汚れにまで神経質に気を配る必要はありませんが、水を掛けて柔らかいブラシやスポンジで汚れを落とすとよいでしょう。
もし、コケやカビ、ひどい汚れなどが付いている場合は、中性洗剤を使いましょう。
アルカリ性や酸性の洗剤は、シミの原因になる可能性があるので控えて下さい。
ホームセンターなどに、外壁専用の洗剤が売ってあるので、それを使うのもおすすめです。
また、クレンザーなど粒子が入っているものも、傷の原因になるので避けましょう。
他にも、注意点として、普段のお手入れで高圧洗浄機の使用はやめておきましょう。
高圧洗浄機は、圧力が強いので塗料が剥がれてしまったり、サイディングを変形させてしまう可能性があります。
業者さんが塗装をする前に高圧洗浄機を使うことはあります。
また、水をかけるときは上から下が基本です。
サイディングは下から受ける水を想定して作られていないので、水が浸入してしまう原因になってしまいます。
サイディングのメンテナンス費用
では、サイディングのメンテナンス費用はどのくらいかかるのでしょうか?
メンテナンス方法 | 費用相場 |
外壁塗装 | 70万~150万円 |
コーキングの補修 | 20万~40万円 |
重ね張り(カバー工法) | 150万~200万円 |
貼り替え | 180万~300万円 |
このように、重ね張りや貼り替えになってくると、費用が高額になってしまいます。
そうならないために、定期的に外壁塗装やコーキングの補修などを行うことでサイディングを長持ちさせることができるのです。
窯業系サイディングをメンテナンスで長持ちさせよう!
今回のまとめはこのようになります。
7年~10年
- コケやカビがはえる
- チョーキング
- コーキングの剥がれ・ひび割れ
- サイディングの反り・ひび割れ
- 外壁塗装⇒70万~150万円
- コーキングの補修⇒20万~40万円
- 重ね張り(カバー工法)⇒150万~200万円
- 貼り替え⇒180万~300万円
- 汚れがひどい場合は中性洗剤を使う
- 高圧洗浄機は使わない
- 水かけるときはを上から下へ
窯業系サイディングのメンテナンスについてお伝えしました。
サイディングを長持ちさせるためには、定期的な外壁塗装が重要です。
寿命を長くすることはもちろん、リフォーム費用の削減にもつながります。
そして、外観を保ち続ける役割もあります。
そのためにも、外壁塗装する時期や劣化のサインを見逃さないようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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