「そろそろ屋根の修理やリフォームが必要なのかな?」と疑問に思ったりはしませんか?
ただ、どの屋根でも一律でリフォームの方法が一緒なわけでもなく、その屋根材によってリフォームやメンテナンスの方法は全く違います。
この記事にたどり着いていただいたという事は、読者さまのご自宅はコロニアル屋根でしょうか?
今回は、新築で建てるととても多い【コロニアル屋根】のリフォーム方法やメンテナンス方法、単価費用や耐用年数についてお話したいと思います。
是非最後までお付き合いください!!
ご興味のあるところがあれば目次で飛べますのでご活用ください。
コロニアル屋根ってどんな屋根?
【コロニアル屋根】とは、実は種類ではなく商品名です。
屋根材の大手旧クボタ松下電工【現ケイミュー株式会社】が取り扱っている屋根材の商品名です。
屋根材は主に粘土系、セメント系、スレート系、金属系の4種類があります。
コロニアルはこの屋根材の中の【スレート材】に当てはまります。
スレート材のなかでも特によく使われる商品が【コロニアル屋根】なので一般的にスレート材=コロニアル屋根というのが一般的な認識です。
コロニアルといえばスレート材のことを指しますし、シェア率が高いのでスレート材といえばコロニアル屋根を指しているといっても過言じゃないでしょう。
ただ、最近はスレート材でガルバリウム鋼板も普及してきています。
コロニアル屋根はセメントと繊維質が原料になっており、コロニアル自体には防水はない為、塗装をして防水や耐水を担っています。
コロニアル屋根のメリット
コロニアル屋根にすることでメリットがたくさんあります。
- 単価費用が安い
- デザインが沢山ある
- 扱える業者さんが沢山いる
- 軽いので地震等に強い
- 葺き替えや重ね葺きが簡単
等があります。
コロニアル屋根のデメリット
逆にコロニアル屋根のデメリットもいくつかあります。
- メンテナンスを怠ると劣化しやすい
- ひび割れしやすい
- 古いコロニアル屋根だと、アスベストの危険性がある
- 寒冷地では凍結などの注意が必要
などがあります。
デメリットがあると少し心配ですよね!
けれどもメリットを見ると扱いやすい屋根材なんだなぁというのが実感できると思います。
少し心配だと思われるとおもいますが、現在のコロニアル屋根にはアスベストはいっさいはいっておりません。
2004年以前のコロニアル屋根はアスベストが含まれている可能性があるという事です。
ケイミューのコロニアル屋根の種類について
コロニアル屋根にはいくつか種類があります。ではその種類について少しご紹介させていただきます。
コロニアル遮熱グラッサ
紫外線にも赤外線にも強く、屋根が熱くならないようにし、お部屋にも暑さを伝えない遮熱仕様になっています。
引用:ケイミュー株式会社
カラーは9種類あります。
引用:ケイミュー株式会社
コロニアルグラッサ
木目調のおしゃれなスレート材です。
色あせの原因をガードする塗料が塗ってあるため色あせがしにくい仕様となっています。
簡単に言うと先ほどの遮熱グラッサの遮熱しないバージョンです。
コロニアルグラッサの色のバリエーションは豊富です。
通常のカラーだけで16種類、色々な色をシャッフルで組み合わせるシャッフルカラーが4種類、特徴的な色味のオプションカラーが7種類。
【コロニアルグラッサ】
引用:ケイミュー株式会社
【コロニアルグラッサシャッフル】
引用:ケイミュー株式会社
【コロニアルグラッサオプションカラー】
引用:ケイミュー株式会社
コロニアルクァッド
上記2つのコロニアル屋根に比べると安価でお求めやすいコロニアル屋根です。
万が一表面が劣化したとしてもその下にある無機2層が色味をキープしてくれるようになっています。
カラーバリエーションは12種類あります。
引用:ケイミュー株式会社
次は、コロニアル屋根のメンテナンスについてお伝えします。
コロニアル屋根の耐用年数
コロニアル屋根のメンテナンスは種類によって若干違います。
まずどの種類でも共通しているのは耐用年数は約30年です。
この30年という耐用年数は他の屋根と比べると決して飛びぬけて短いわけではありません。
屋根材 | 耐用年数 | メンテナンス時期 |
コロニアル屋根 | 30年 | 10年毎 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 | 20年~30年 |
トタン屋根 | 10~20年 | 10年~15年 |
瓦屋根 | 50~60年 | 20~30年 |
アスファルトシングル | 20~30年 | 20~30年 |
耐用年数は他の屋根とそこまで変わらないもののメンテナンス時期は比較的短いのがみてとれます。
では実際にどのようなメンテナンスが必要なのかこれからお話させていただきます。
コロニアル屋根の種類に応じてメンテナンスが変わってきます。
コロニアルクァッドのメンテナンス
コロニアルクァッドは比較的安価なこともある為、メンテナンスは比較的必要です。
10年毎の点検に加え部分的な補修と必要に応じての塗装が必要になります。
そうすることで30年目になる耐用年数でそれ以上持たせることも、おおがかりな補修や塗装もおさえられます。
コロニアルグラッサ・コロニアル遮熱グラッサのメンテナンス
コロニアルクァッドに比べ、コロニアルグラッサや遮熱グラッサの方が塗料が塗っているおかげもあり比較的メンテナンスは楽ではあります。
10年毎のメンテナンスというのは変わらないものの、10年目、20年目の点検での塗装は不要です。
部分的に補修が必要な場合のみ補修をするといった感じです。
どんな時に補修するの?タイミングの見極めは?
屋根にしょっちゅう上る方ってほとんどいませんよね?
まず先にお伝えしますが、屋根に上るのもなかなか難しいですし、判断を誤って補修しないと劣化はすすんでいきます。
そこの判断は業者さんにお願いしちゃいましょう!!
では、屋根の劣化にはどの様なものがあるのかこの後お話させていただきます。
色あせ
代表的なもので言うと色あせがあります。
屋根は家の中でも一番太陽の光や雨、風をじかに受けます。
その為徐々に劣化し色あせの原因になります。
特にコロニアルクァッドは色あせをガードする塗装がされていないので、特に注意が必要です。
ひび割れ・反り
コロニアル屋根本体には防水機能はついてません。塗装で防水機能を補っている状態です。
その為塗装が剥げ防水機能がなくなると、雨水が屋根材に染み込みそれが原因で屋根が反ったり、欠けたり、ヒビが入ってしまったりします。
このような状態ですと塗装しても意味がないですし、放置しておくと屋根材の下まで劣化が進んでいくのですぐに補修が必要になります。
塗膜の剥がれ
コロニアル屋根の塗装がはがれてきたのをそのままにしておくと、塗膜が剥がれてきます。
塗膜が剥がれたままにしておくとコロニアルの劣化が進んでいくので、早めに塗装が必要になります。
コロニアル屋根のメンテナンス方法と単価費用
コロニアル屋根のメンテナンス方法はどのようなものがあるのでしょうか?
主にメンテナンス方法は大きく分けて3つあります。
- 塗り替え
- 重ね葺き
- 葺き替え
今回僕は、メンテナンス方法と費用について少し調べてみました!
3つのメンテナンス方法についてお話させていただきます。
塗り替え
比較的劣化が軽い場合に行うメンテナンス方法です。
コロニアル屋根にヒビや反りがない場合には塗装が適しています。コロニアルクァッドの場合、10年に1度塗装が必要な場合もあります。
日数は10日から14日程かかります。
費用は大体30坪あたり40万~70万前後です。
遮熱塗装にする場合は60万から80万円ほどかかる可能性があります。
コロニアル屋根に適した塗装の塗料がいくつかあるののでご紹介させていただきます。
- 防錆塗料…今後錆がつきにくくなる塗料です。
- 遮熱塗料…部屋の中に熱を伝えない役割を果たす塗料です。
- シリコン塗料…人気の一般的な塗料で金額がお財布に良いです。
- 高耐候性塗料…耐久性が高い塗料です。
どの塗料にするかは業者さんに点検をしてもらって、相談しながら決めると良いでしょう。
重ね葺き
重ね葺きとは、カバー工法ともいわれます。
今あるコロニアル屋根はそのままにしておいて、その上から重ねて屋根をかぶせる方法です。
ヒビ割れなど、塗装では劣化が進み対応できない場合などに重ね葺きをします。
ただ現状の屋根材が大きく劣化している場合は重ね葺きでも対応できない場合もあります。
重ね葺きに使う屋根材はコロニアル屋根ではなく、アスファルトシングルやガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板等が使われます。
日数は大体7日間前後かかります。
使う屋根材にもよりますが、30坪程度で50万から250万ほどかかります。
ガルバリウムについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみて下さい!
葺き替え
葺き替えはいまあるコロニアル屋根をとって新しいコロニアル屋根に変える方法です。
日数は7日から10日です。
費用は新しいコロニアル屋根をどれにするかによっても変わりますが30坪で、100万から270万円ほどかかります。
今回紹介したコロニアル屋根の価格単価は以下の通りです。
- コロニアルグラッサ…12800円/1坪
- コロニアル遮熱グラッサ…13200円/1坪
- コロニアルクァッド…11800円/1坪
コロニアル屋根のリフォームや費用のまとめ
今回は、コロニアル屋根のリフォーム方法について紹介しました。
コロニアル屋根はメンテナンスは必要なものの、コスパが良くデザインも豊富です。
点検と必要であればメンテナンスを10年に1回は必ず業者さんに頼むようにした方が良いということも大切です。
屋根は大切なご自宅を雨風からまもる大切なものです。
今、ご自宅がコロニアル屋根の場合、費用がかさむものの点検を怠ると、場合によってはもっと費用がかかってしまう可能性もあるんです。
10年に1度は、必ず点検を行いましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
[nurikae-yanezai]
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