家の外壁を高級感があってオシャレな「タイル」にしたいと考えたことはありますか?
タイルは初期費用がかかりますが、耐久性があってメンテナンスが楽という大きなメリットもあります。
今回はタイルの中でも、メンテナンスの回数を削減できる「ハイドロテクトタイル」をピックアップ。
ハイドロテクトタイルは約10年程前に登場し、日本が世界に誇る環境技術である光触媒技術を使った、注目度の高いタイルです。
今回は、ハイドロテクトタイルについて、主に次のことをお伝えしていきます。
- ハイドロテクトタイルとはどのようなものか。
- ハイドロテクトタイルの耐用年数やコスト、効果など。
- ハイドロテクトタイルのメリット・デメリットについて。
管理人のあつしです!
外壁・屋根・雨漏りのことなら何でもおまかせ!
- 外壁アドバイザー資格保有
- 実家のリフォーム経験あり
- 趣味はDIY
- わかりやすい説明と適切なアドバイスに定評あり
外壁リフォームで「ハイドロテクトタイル」を検討されているのであれば、今回の記事は必見です!
ハイドロテクトタイルとは?
「ハイドロテクト」とはどのようなものか、ハイドロテクトタイルの特徴とは何か、順番にお伝えしていきます。
そもそもハイドロテクトって何?
「ハイドロテクト」とは太陽の光や水の力を利用したTOTOの環境浄化技術です。
光触媒の特性を生かして汚れを分解したり、雨水で汚れを洗い流したりしてくれます。
光触媒とは、光の力を使って、自らは何も変化することなく周りのものを変える(化学反応)働きをもつ触媒物質を指す総称で、 ハイドロテクトに使用している酸化チタン(TiO2)は、代表的な光触媒です。
引用:TOTO
酸化チタンに太陽の光(紫外線)が当たると活性酵素が発生して、菌や有機物を分解してくれる仕組みです。
ハイドロテクトは、太陽の光や雨などの自然エネルギーだけで建物の汚れを落とすのです。
図を交えながら、もう少し詳しく、ご説明していきますね。
ハイドロテクトの効果
ハイドロテクトの効果は主に3つあります。
- セルフクリーニング効果
- 空気浄化効果
- 抗菌・抗ウイルス効果
1.セルフクリーニング効果
太陽の光でチリやホコリの付着を抑え、排気ガス、排煙が原因の油汚れを分解し、雨の力で汚れを洗い流します。
自然に洗い流してくれることにより、洗剤や洗浄する時の水の削減になり、結果的に環境保全にも貢献しているのです。
2.空気浄化効果
工場や自動車などの排気ガスや排煙に含まれる有害物質を、建物の外壁表面で除去して空気まできれいにしてくれます。
3.抗菌・抗ウイルス効果
ハイドロテクトは菌やウイルスを分解・減少させることにより、防臭・防汚などの効果を発揮。
ニオイや汚れの発生を抑えて、清潔が求められるキッチン、浴室やトイレなど室内空間のお手入れも楽にしてくれます。
このように、光触媒の特性を生かして、環境や暮らしに役に立つ製品にするTOTOの技術が「ハイドロテクト」なのです。
この技術は塗料やタイルなどを自社製品だけでなく、国内外の多くのメーカーと協業。
ハイドロテクトってTOTOが開発したものだったのね。
「ハイドロテクト」は外壁はもちろん、室内の壁や床など様々な場所に使われ、地球や暮らしに貢献しています。
ハイドロテクトタイルのメリットは?
さまざまな場所で活用されているハイドロテクトタイル。
次は、建築時やリフォーム時に取り入れるメリットについて、お伝えします。
- 耐用年数の高さでメンテナンスフリー
- 綺麗な状態が保たれるセルフクリーニング
- 光触媒技術で汚れに強い
- 変色や劣化に強い
まずはメリットについて、上から順番に詳しくみていきましょう。
耐用年数の高さでメンテナンスフリー
ハイドロテクトタイルの耐用年数は約60年と言われています。
外壁材で現在最も普及しているサイディングは、10年〜15年程度でメンテナンスが必要なことを考えると、かなり長持ちすることがわかります。
ただし、タイルの隙間を埋めるシーリング材は30年に一度、メンテナンスが必要です。
次の図のように、標準的なサイディング外壁は10年ごとのメンテナンスが必要ですが、ハイドロテクトタイルは30年目に主にシーリングの打ち替えをするだけ。
たとえ初期費用がかかったとしても、メンテナンスの回数が少ないハイドロテクトタイルは、コスパの良い外壁材と言えます。
メンテナンス | ハイドロテクトタイル | サイディング |
10年 | _ | 部分的な補修と外壁の塗装 約100万円 |
20年 | _ | 部分的な補修と外壁の塗装 約100万円 |
30年 | シーリングの打ち替え 約50~70万円 | 部分的な補修と外壁の塗装 約100万円 |
計 | 約50~70万円 | 約300万円 |
ただ、サイディングでも、同じくメンテナンスの回数の少ない外壁材として「ラップサイディング」があります。
ラップサイディングは、板材を1枚1枚重ねていく工法。
シーリング材は四隅と窓周りのみなので、一般的なサイディングよりもメンテナンスコストを抑えることができるのです。
詳しくは以下の記事でご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
セルフクリーニングで綺麗な状態が保たれる
ハイドロテクトの紹介でもお話ししましたが、ハイドロテクトタイルにはセルフクリーニング効果があります。
光の力で汚れなどを分解して洗い流し、いつまでも綺麗な状態を保てるのです。
TOTOの実験で上はハイドロテクトタイル、下は通常のタイルです。
タイルに汚れをつけて、雨水を想定して流していますが一目瞭然ですね。
メンテナンスの回数も少なくなり、結果的に長持ちすることがわかります。
光触媒技術で汚れに強い
ハイドロテクト加工に加えて、タイルに釉薬を塗ることでさらに汚れにくくなります。
釉薬とは、タイルを焼く前の段階で表面に塗り、汚れや吸水などを防ぐコーティングの役割をするのです。
そして光触媒の効果で藻やカビの発生を抑えてくれます。
次の画像は、施工2年後を比較したものです。
ハイドロテクトタイルは綺麗な状態を維持していることがわかりますね。
変色や劣化に強い
ハイドロテクトだけでなく、タイル自体が天然素材を原料としているので、変色しにくいと言えます。
また、サイディングなどは酸性雨などに弱いと言われていますが、タイルはアルカリや酸の影響を受けにくく、劣化しにくい素材です。
ハイドロテクトタイルのデメリットは?
ハイドロテクトタイルへのリフォームってメリットばかりなのね!デメリットはないのかしら?
メリットばかりでは不安だよね。次はデメリットとされている部分も紹介するよ。
- 初期費用がかかる
- 圧力が加わると割れ(欠け)が発生する
初期費用がかかる
ハイドロテクトタイルは作っている会社によって、価格も違います。
大体平均、5,500円〜13,000円/㎡程です。
100㎡の家の場合、材料費だけでも55万円〜130万円かかることになります。
リフォームする場合、足場代や養生代などもかかりますのでサイディングに比べると割高です。
なお、価格は工務店によって異なりますので、検討する際は複数社に見積もりをとることをおススメします。
圧力が加わると割れ(欠け)が発生する
ハイドロテクトタイルは割れやすいとの意見もあります。
特に、壁と壁の結合部など職人が手作業で張り付ける部分のタイルは、作業過程で細かいひびが入ってしまうことがあり、割れの原因となることがあるからです。
割れてしまったタイルは、コーティングがはがれてしまうことにより、ハイドロテクトの効果を十分に発揮できない場合があります。
もし、タイルが割れていることを発見したら、補修を検討しましょう。
TOTOハイドロテクトタイルの外壁リフォーム!気になる耐用年数や価格もご紹介! まとめ
今回はハイドロテクトタイルについて、お話ししてきました。
- 耐用年数の高さでメンテナンスフリー
- 綺麗な状態が保たれるセルフクリーニング
- 光触媒技術で汚れに強い
- 変色や劣化に強い
- 初期費用がかかる
- 圧力が加わると割れ(欠け)が発生する
ハイドロテクトタイルは誕生して、まだ10年程しか経っていませんが、これから注目の素材です!
さらに、自然の力で壁の汚れも落としてくれて、環境に優しい素材も魅力のひとつ。
外壁材の中では初期費用が高めですが、メンテナンスの少なさから、結果的にコスパが良いのがポイントです。
外壁をハイドロテクトタイルにしようか迷われている、あなたのお役に立てたのであれば、とても光栄です。
検討するのであれば複数社の見積もりが良いとお伝えしましたが、僕は「ヌリカエ」が最もおススメです。
「ヌリカエ」は専門アドバイザーによって、複数社から見積もりをとることができるからです。
自分で見積もりを取る業者を選ぶ手間を省き、少しでも納得する施工をしてもらいたいのであれば、ぜひ「ヌリカエ」をお試しください。
あなたの納得できる外壁リフォームができますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
\信頼できる業者をお探しの方に/
コメント