雨が降ったあとにふと窓を見たら、サッシから雨漏り!
室内にじわじわと水が染み出していたら、とても焦りますよね。
でも、大丈夫!
「防水テープ」があれば雨漏りの応急処置はすぐにできます!
雨漏りの処置と聞くと、屋外に出て対応するイメージですが、防水テープを使った方法なら家の内側からの修理が可能ですよ。
また、力の弱い方や女性でも気軽に扱えるからおすすめです!
これから紹介する防水テープの使い方やおすすめのテープを参考に、あなたも実際に修理してみましょう。
ただし、防水テープだけでは雨漏りの根本的な解決は目指せません!!
この記事では、サッシで雨漏りが発生する原因や再発させない解決法も合わせて解説します。
ぜひこの機会に、気になる雨漏りを内側から修理して、最終的には根本的な解決を目指しましょう!
管理人のあつしです!
外壁・屋根・雨漏りのことなら何でもおまかせ!
- 外壁アドバイザー資格保有
- 実家のリフォーム経験あり
- 趣味はDIY
- わかりやすい説明と適切なアドバイスに定評あり
サッシの雨漏りを内側から修理するには防水テープが早い!
サッシの雨漏りを一刻も早く解決するには、防水テープを使って修繕するのがおすすめです。
ここでは、防水テープの概要や修理方法を詳しく解説します。
防水テープとは?
防水テープは、防水加工が施されているガムテープのようなものです。
濡れると困るような家電や家具の部品などに貼って、防水できる便利なアイテムとして知られています。
しかしながら、名前は聞いたことがあっても、実際にどういったものかはよくわからない、なんて方も多いでしょう。
防水テープはホームセンターなどを中心に取り扱われており、価格も500円程度と安価なため、気軽に購入できます。
また、使い方もガムテープと同様に「貼るだけ」なので、力はいりません。
これなら主婦やご年配の方でもかんたんに応急処置ができます!
いざというときの雨漏り緊急用アイテムとして、自宅に置いておくのもアリですね。
防水テープでサッシの雨漏りを修理する方法
防水テープを準備できたら、早速サッシの修理に取りかかりましょう。
手順は全部で3つだけです!
- 雨漏りしている場所を見つける
- サッシ周辺の汚れを掃除して乾燥させる
- 防水テープをスキマなく貼る
防水テープのほかに、カットするためのハサミや洗剤・雑巾などの掃除アイテムも準備しておきましょう。
雨漏り箇所を特定するには、サッシや窓枠まわり、窓材などが劣化していないかをよく見て確認するのが有効です。
スキマがあれば、そこから雨水が侵入している可能性が高いでしょう。
もし見つけるのが難しい場合は、不安がある部分に防水テープを貼って、動向を確認しながら特定する方法もあります。
雨漏りしている部分が特定できなくても、焦らなくて大丈夫です。
濡れている部分をひとまず防水テープでカバーしましょう。
雨漏りの場所を特定できたら、防水テープを貼る前にサッシ周辺をきれいにしましょう。
防水テープは濡れていたり、汚れていたりすると粘着力が低下します。
事前に貼りやすい環境を整えることで、雨漏り対策もよい結果につながりますよ。
掃除の手順は、以下の流れでおこなうとスムーズです。
- サッシ周辺を雑巾やウェットティッシュなどで水拭きする
- 乾いた布などで拭きとって乾燥させる
ただし、雨の日はサッシから水が漏れ出ているので、防水テープの効果が半減します。
掃除をおこなうのは、雨が降っていないときや止んでからにしましょう。
最後に防水テープを貼ります。
ただし、貼るときにもポイントがあるので覚えておきましょう!
防水テープは貼ったあとの重なりによってスキマができ、そこからまた水が入り込む可能性があるからです。
せっかく貼ったのにすぐに水が入ってきたら、労力がムダになっちゃいますね……。
そこで、防水テープを貼る順番にも気をつけましょう。
【防水テープを貼る順番】
- サッシの下側
- サッシの両側
- サッシの上側
この順番にするだけで、スキマを生み出しにくくなるんです!
また、防水テープを貼る際はテープにシワやヨレができないように気をつけて貼りましょう。
シワを伸ばすときには、ローラーなどを使うとキレイに貼れますよ!
もし失敗してしまったときは、使ったものを再利用せず、新しいテープで貼り直してください。
一度使ったものは粘着力が落ちてしまいますので、惜しみなく使いましょう。
防水テープの貼り方を間違えてもやり直せると思えば、落ち着いてできそうね♪
雨漏り対策の防水テープは何がおすすめ?外壁のプロが厳選した4種を紹介
ここからは、外壁アドバイザーの僕がおすすめする防水テープを4つ紹介します。
どれもホームセンターなどで購入できるものばかりですので、気になるものがあったら探してみてください!
防水アルミテープ(アクリル系粘着剤)
防水アルミテープは、アルミニウムの表面をポリエステルなどの合成繊維でラミネートしたテープです。
長い期間貼っても劣化や変色しにくく、サッシなどのつなぎ目をふさぐことが可能です。
片面にはアクリル系の粘着剤が付いており、透明性・断熱性・耐候性に優れています。
テープ幅は、少ないもので5cm程度、大きいものだと10cmのものもありますよ。
柔軟性が高く、複雑な形状の場所にもピタッと密着してシワなく貼りやすいのも特徴です。
防水アルミテープ(ブチルタイプ)
ブチルタイプの防水アルミテープもよいでしょう。
ブチルとは合成ゴム系の粘着剤のことで、粘着性・接着性・長期耐久性が高いのが魅力です。
ただし、アクリル系の粘着剤より耐候性・耐熱性では劣るため、室内での使用に適しています。
まさに「内側からサッシを修理したい」と考える人にはぴったりですね!
ファストフラッシュ
ファストフラッシュは、耐用年数20年とも呼ばれるほど耐久性の高い、EPDMゴムを採用した防水テープです。
幅が広くてシート状になっている商品も多く、広範囲の雨漏り処置に向いています。
伸縮率も60%程度と扱いやすいため、貼りにくい場所にもスムーズにフィットしてくれるでしょう。
また、粘着剤もブチルタイプで、高い接着性が期待できます。
ただし、ほかの防水テープと比べるとサイズが大きいため、値段も数千円程度と高めに設定されているものが多いですね。
防水クッションテープ
防水クッションテープは、ゴムのクッション素材にアクリル系粘着剤がついているものをいいます。
ファストラッシュでも紹介したEPDMゴムを採用しているため、耐久性もバツグンです。
伸縮性はそこまでないものの、柔らかい素材で貼りやすいのが嬉しいところ。
クッションタイプのテープなら、屋外でも屋内でも使えますよ!
防水テープはどれも耐久性や接着性があって、サッシの雨漏り処置にはぴったりなのですが、ちょっとだけ気になるポイントも。
それは、貼った部分が目立ってしまうことです。
防水テープの多くが光を反射しやすい素材のため、サッシを見ると「テープを貼ってある感」が出ます。
家族だけが見える場所なら問題ないですが、急な来客などで目に入る部分だったら正直恥ずかしいですよね。
そんなときには、防水テープ以外のアイテムも取り入れてみるのがおすすめ!
こちらの記事では、雨漏りの応急処置に使えるアイテムを5種類紹介しています。
サッシの雨漏りが発生する5つの原因【今すぐ自宅を点検!】
雨漏りを防水テープで対処できる方法がわかっても、根本的な原因を探らないことには、問題の解決は目指せません。
そこでここでは、サッシが雨漏りする原因を深掘りしましょう。
ご自宅の状況に当てはまるものがないか、今一度チェックしてみてください。
引き違い窓によるもの
引き違い窓は2枚以上の窓を交差させて開閉するタイプのことで、多くの家庭で採用されています。
窓の開け閉めをスムーズにするため左右の窓の間にスキマが作られており、このスキマから雨水が入り込む可能性があるんです。
普通の雨は外側に排出される構造ではあるものの、台風や大雨の際にはどうしても防げない場合もあります。
特に、ちょっと古いタイプでサッシが前後に設置されているものだと、余計に雨水を防げないんです。
窓やサッシのタイプを確認して引き違い窓だった場合は、構造上の問題による雨漏りを疑ってもよいでしょう。
防水テープでスキマを埋めると改善できるかもしれません。
ただし、防水テープはあくまで応急処置ですので、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
\見積もりだけなら完全無料です/
コーキング材の劣化によるもの
窓は、「コーキング」「シーリング」と呼ばれるゴムのような素材でスキマが埋められていて、雨水や汚れが屋内に侵入するのを防いでいます。
しかし、コーキング材は5〜10年程度で劣化し、やがてはひび割れが起こるもの。
日光がよく当たる窓や雨・風・雪にさらされやすい場所では、もっと早く劣化してしまう可能性もあります。
コーキング材が劣化すると、ひび割れた部分から雨水が入り込み、その結果雨漏りが発生してしまうんです。
また、窓枠付近に設置されている換気扇や配管にもコーキング材は使用されています。
窓枠のコーキング材は新しくてもほかの部分で劣化していると、同様に雨漏りが起こると知っておきましょう。
「サッシからの雨漏りだと思っていたけど、実は全く違う場所に原因があった」なんてことも珍しくないんです。
築年数が5年以上なら、コーキング材が劣化しているかもしれません。
サッシだけでなく周辺にも異常がないかよく見ておきましょう。
外壁のひび割れによるもの
意外と見落としがちなのが「外壁」です。
外壁にも耐用年数があり、長いもので10年、短ければ5年程度とコーキング材と同じくらいの年数で劣化します。
また外壁は「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」と呼ばれる、セメントと繊維質を混ぜた素材で施工されるのが、近年の主流です。
これは塗装の劣化で雨水を吸収しやすくなる素材なんですよ。
そして、雨水の吸収と乾燥をくり返すことにより、次第に外壁のひび割れが起こります。
ひび割れが発生すれば、コーキング材の劣化時と同じく雨漏りの発生につながるでしょう。
もちろん、サイディング材を使った外壁の内側には防水シートが貼られ、ちょっとしたひび割れ程度では雨漏りには発展しません。
しかし、窓枠のサッシとなると話は別!
実は、サッシの周りには防水シートが施工されてないんですよ!!
窓は開け閉めする必要があるので、サッシ付近の外壁内部には防水シートが貼られていません。
そのため、外壁の劣化によるひび割れがサッシ周辺で起こると、雨水が室内に侵入してしまうんです。
外から見てサッシ周辺に3mm以上のひび割れを見つけたら、防水テープによる処置だけでなく外壁の修繕も早急におこないましょう。
>>雨漏り時の外壁塗装について、プロ(雨漏り修理110番)に依頼した場合の料金目安を見てみる
窓近くの屋根から伝ってくるもの
外壁に加えて、「屋根」もサッシの雨漏りをもたらす原因になります。
屋根も経年劣化するもので、破損してスキマができたり、ひび割れが発生したりすることもあるでしょう。
そうすると、窓の近くや外壁と接している屋根から、サッシまで水がつたってくることも十分に考えられます。
屋根も10年に1回程度のメンテナンスや防水処理が重要です!
屋根のメンテナンスは、専門業者への依頼が一番コスパもよく安全ですよ!
自己流で処理をすると、かえって費用がかさみ、カビやシロアリなどの大きな被害につながることも珍しくありません。
また、屋根の場合は高所での作業となり、思わぬ事故やケガにつながるリスクも……。
サッシの雨漏りだけで済んでいるうちに、屋根の防水工事を一緒にプロに頼んでおくのもひとつの手ですよ。
>>屋根の防水処理について、プロ(雨漏り修理110番)に依頼した場合の料金目安を見てみる
築浅の施工不良によるもの
自宅がまだ新築なら、施工不良による雨漏りの可能性もあるでしょう。
サッシの取り付けにおいては、外壁との境目ギリギリまで防水シートやフィルムを設置するのが一般的です。
しかし、手抜き工事やミスによって防水処置をされないケースも、残念ながらあります。
「築浅なのにサッシから雨漏りしている」という場合には、施工不良を疑ってみてもよいかもしれません。
「防水テープを貼ったから安心」と放置するのは危険!雨漏りしているサッシはこのあとどうなる?
雨漏りの原因を探って、防水テープの処置をおこなったあとに、もし雨漏りを放置したらどうなるのかを最後に紹介します。
決しておどしているわけではなく、現実的にあり得る未来のお話です。
「もしものとき」を防ぐためにも、最悪のケースを知っておきましょう。
構造材の水濡れによる内部の腐れやサビ・シロアリの被害
雨漏りはサッシなどの狭い場所でしか見えていなくても、実際には建物の内部で状態が深刻化しているケースがあります。
家の内部が濡れると、木造建築なら腐れ・シロアリ被害、鉄骨造ならサビの発生が考えられるでしょう。
そうなれば住宅自体の強度や耐久性にも大きな影響を及ぼします。
室内で腐食などがわかる状態まで進んだ頃には、建物全体の構造に甚大なダメージが発生しているかもしれません。
湿度上昇によるカビの発生
雨漏りによって室内が濡れると、屋内の湿度も上昇し、カビの発生率が高まります。
カビは「アレルギー・感染症などの原因」「ネズミや虫などの発生源」「有害生物による健康被害の根源」となり得るものです。
また、カビは見た目でも悪い影響を及ぼしますよね。
たとえば、サッシからの雨漏りで壁紙などにカビが発生すると、壁紙が変色したり、表面がふやけてきたりといった状態に発展するかもしれません。
さまざまな二次被害を生んでしまうカビは、雨漏りの大敵ですよ!
漏電による家電や家具の故障・破損
サッシの雨漏りが屋内の電気配線に到達すると、漏電するリスクが上昇します。
漏電は家電や家具の故障・破損を引き起こす要因の1つです。
いつも使っている家電や家具が使い物にならなくなったら、ショックですよね。
また、漏電の放置はブレーカーが落ちる頻度が増すことに加え、感電や火災など大きなトラブルの発生にもつながりかねません。
しかしながら見た目でわかりにくいのが、漏電の怖いところなんですよね……。
雨漏りの発生を防水テープで食い止めても、いつの間にか電気配線にまで雨水が侵食しているかもしれません。
家の建て替えになる可能性もある!
これまで紹介したトラブルも手遅れ状態になると、最終的には住宅を維持することすら難しくなるんです。
たとえば、柱や梁(はり)などは、住宅の土台として家を支えています。
雨漏りが深刻化すると、これら基礎部分の建築材まで腐らせてしまうのです。
この状態まで来ると、家自体の建て替えが発生し、膨大な費用や時間が必要になるでしょう。
サッシの雨漏りがきっかけで、家ごと失うことになったら最悪です……。
雨漏りの処置を防水テープだけに頼ろうとしない姿勢が大切ですね。
サッシの雨漏りで防水テープを使うのは応急処置のときだけ!被害を増やす前にプロへ相談!
サッシの雨漏りに使える防水テープについて、使い方やおすすめのテープをお伝えしました。
- 防水テープは貼る前の準備をしっかりおこなう
- 防水テープをサッシに貼る順番も重要
- おすすめの防水テープは「アクリル系」「ブチル系」「ファストラッシュ」「クッションテープ」の4種類
- 防水テープだけで雨漏りを100%解決するのは不可能!
サッシの雨漏りを家の内側から修理したいと思って、防水テープを使うのはOKです。
しかし、防水テープだけで雨漏りを完全に改善できるわけではありません。
あくまでも「応急処置」であって、根本的な解決にはならないんです。
僕が外壁のプロとしてあなたに伝えたいのは、応急処置のあとにきちんと雨漏りの原因を特定し、プロによる修繕を依頼することです。
防水テープだけでその場はしのげても、修繕を先延ばしにすれば、そのうち何十倍・何百倍もの被害になって返ってきます。
実際、僕の実家もこんな感じで状況が悪化し、大規模なリフォームにまで発展してしまいました……。
あなたには「気づいたときにはもう手遅れ……」の状態になってほしくありません!
せっかくサッシの雨漏りに気づけたわけですから、修繕が間に合ううちに雨漏りの専門業者へ修理を依頼しましょう。
とはいえ「雨漏りの専門業者って怪しい」と感じる方も多いですよね。
そこで、気になる雨漏り業者について調査してみました!よかったら読んでみてください。
サッシ周辺を防水テープで修理したあとは、すぐに雨漏りの改善に取りかかりましょう。
無事にあなたの家の雨漏りが解決することを願っています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント