この記事にたどり着いたあなたは、雨漏りの被害にあったら火災保険が使えることをご存じだと思います。
でも、「雨漏りしたけど火災保険ですべて賄ってもらえるから安心」と思っていると思わぬ落とし穴が待っているのです。
せっかくなら、自分の被害が火災保険の適用外かどうかをしっかり見極めて取りこぼしがないようにしたいですよね。
この記事では、絶対に損をしたくない!損害を火災保険でカバーしたい!という方にお勧めです。
火災保険でもカバーしきれない損害は他の補償方法もご案内していますので、ぜひ最後までお付き合いください。
雨漏りの火災保険の適用外を知るために、何が適用なのかを知ろう

- 台風の強い風により雨どいが外れた
- 暴風雨で瓦がずれた
- 雹(ひょう)が降ってきて窓が割れた
つまり風災や雪災、雹災など自然災害の場合にのみ火災保険が適用になります。
雨漏りでも火災保険が適用外になる5つの原因



経年劣化が原因の雨漏り
経年劣化で雨漏りが発生した場合は火災保険が使えません。
経年劣化とは雨や風、日光、温度変化による品質の低下の事で通常の使用方法での摩擦や汚れなども含まれるんです。
火災保険とは、突発的な事故や災害によって発生した損害を補償するためのもので、この劣化は時間の経過とともに生じるので火災保険の対象外となります!
ただし経年劣化を超える消耗の場合には保険の対象となる可能性もありますので雨漏りの原因をよく調べてみましょう。
新築時の施工不良
新築時の施工不良により雨漏りが発生した場合は、初期不良は自然災害ではないので火災保険は適用されません。






家の売主には、10年間の瑕疵担保責任補償を負うことが法律で定められているので無償で雨漏りを修理してもらうことができます。
瑕疵担保責任とは…売買などの有償契約において,その目的物件に,一般の人では簡単に発見できないような瑕疵 (欠陥) があった場合,売主などの引渡し義務者が,買主などの権利者に対して負わねばならない担保責任のこと。
引用:コトバンク
もし、家を建てた建築会社が倒産していたとしても、住宅瑕疵担保責任保険を使うことができます。
リフォーム時の施工不良
長く家に住んでいるとメンテナンスや増築、リフォームを行うこともありますよね。
そのあとに雨漏りをしてもリフォーム時の施工不良だと自然災害にはならないので火災保険の適用外なのです。






地震が原因となる雨漏り
火災保険は「地震・津波・噴火による被害」は補償対象外となっています。



なので地震が心配な方は「地震保険」にも加入しておきましょう
被害を受けてから3年経過してしまった
保険金の請求期限は、保険法で3年とされていますのでなるべく早く保険会社に連絡するようにしましょう。
保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第六十三条又は第九十二条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、三年間行わないときは、時効によって消滅する。
引用:保険法の第95条



【雨漏り】火災保険が適用外じゃなかった!次は保険の種類を確認
起こってしまった雨漏りが火災保険の適用範囲内だったと安心するのはまだ早いです!
保険には種類があるのをご存知ですか?
風災は「損害額が20万円以上となった場合にお支払対象となります。」だって? なんだそりゃ
— TOBIROW (@tobirow) October 4, 2018
引用:Twitter



火災保険を申請する場合は、自分が免責方式なのか損害額20万円以上型なのか、しっかり確認しておきましょう。






免責方式 |
事前に自己負担額(免責金額)を決めておく方式 |
損害額20万円以上型の場合 |
損害額が20万円以上の場合のみ、保険料を上限まで受け取ることができる |
免責方式の場合



例えば免責金額(自己負担額)を3万円にしていた場合、損害額が20万円の時は17万円を受け取ることができ、損害額が1万円の時は自己負担額が損害額を上回るので保険料は受け取ることができません。
つまり、このようになります。
メリット | 免責金額<損害額だと「損害額-自己負担額」の金額を保険料として受け取れる |
デメリット | 免責金額>損害額だと自己負担 |
損害額20万円以上型
例えば台風の影響で屋根を修理する必要があります。
- 損害額19万円→全額自己負担
- 損害額20万円→保険料を受け取れる
つまり、このようになります。
メリット | 20万円以上の大きな損害が出た時に自己負担がない |
デメリット | 損害額が20万円未満だと保険料を受け取れない |



雨漏りで火災保険が適用外になる5つの条件まとめ
今回のまとめは、このようになります。



- 経年劣化が原因の雨漏り
- 新築時の施工不良
- リフォーム時の施工不良
- 地震が原因となる雨漏り
- 被害を受けてから3年経過
保険の種類は免責方式なのか損害額20万円以上型なのかを確認しましょう!



損害を受けて修理が必要になった時って精神的にも経済的にも落ち着かないですよね。
そんな時でも火災保険は、大きな味方になってくれますのでしっかり契約内容を見直して安心を手に入れましょう。
火災保険で、家財はどこまで補償してもらえるのでしょうか?


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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