みなさんの自宅で雨漏りが発生したことはありますか?
雨漏りは、雨が屋根からしたたり落ちることにより、部屋が水浸しになるという被害だけではありません。
雨漏りの被害は、水が漏れることによる二次被害が厄介になります。
少しでも雨漏りが発生していると、家の中に入った雨水により、家の躯体が腐敗してしまい、住まいの寿命を縮めてしまいます。
また、家族の健康を害してしまうカビの発生の原因になってしまいます。
雨漏りに対しては業者に依頼することが一番の解決策になりますが、台風や大雨で業者が対応できないことがあると思います。
そんな時、少しでも被害を軽減するために、雨漏りの応急処置であるコーキングを使用した方法を紹介します。
雨漏りの応急処置でコーキングについて調べている方、これからの大雨や台風に向け備えをしたい方、必見です!
雨漏り修理に使うコーキングとは?
そもそもコーキングとはいったいどういったものなのでしょうか?
コーキング剤はシリコンやウレタン、アクリルで構成されている接着剤です。
シーリング剤とも呼ばれています。
コーキングガンという器具にコーキング剤が入ったカートリッジを取り付けて、割れ目や隙間を埋めていきます。
引用:Amazon
コーキングには3つの効果が期待されます。
緩衝(かんしょう)作用
コーキング剤には弾力性があります。
この弾力性により、接着したものが動いても片方に追従していくため、壁に使用される接合部分に用いられます。
接着
タイルとタイルの隙間、壁の隙間、水回りの壁とシンクの隙間などを接着させ埋めるためにも使用されます。
防水効果
外壁や屋根のひび割れなどに使用することで、雨漏りの防止として使われています。
コーキング剤のシリコンは耐水性に優れており、ウレタンは耐久性に優れています。
この作用により、雨漏りの応急処置として活躍します。
コーキングDIYのメリット、デメリット
コーキングの施工はDIYでも可能ですが、業者に頼むのがおすすめです。
手順を解説する前にコーキングをDIYで実施する上でのメリット、デメリットについて解説します。
・準備物が安価でホームセンターやAmazonで簡単に揃えられる
・自分の家の状態を把握できる
・自分の好きな時に施工できる
・施工費用が安い
・高所の作業になることもあり、危険を伴う
・素人作業では雨漏りが悪化するケースがある
・コーキングについて十分な勉強が必要
・時間がかかる
・綺麗に仕上がりにくい
コーキングをDIYで施工する場合、費用は間違いなく安く済みますが、デメリットの方が多く感じられます。
一番のデメリットとしては、素人作業だとやはり、完全に修繕ができないことがあげられます。
修繕がしっかりされていないと、雨漏りの原因箇所の腐敗や悪化が懸念されます。
コーキングをDIYで施工すること自体は安価です。
しかし長い目で見ると、業者に頼むことの方が、家の劣化を最小限に済ますことが可能です。
雨漏りが発生したら、応急処置としてDIYで施工し、修繕は業者に頼むことをお勧めします。
コーキングを施工する上での準備について
まず、コーキングを施工するために準備しないといけないものは以下の道具です。
- カッターもしくはペンチ
- マスキングテープ
- プライマー
- コーキングガン
- コーキング剤
- ヘラ
費用の相場としては以下の表を参照ください。
道具 | 費用 |
カッターもしくはペンチ | 100~500円 |
マスキングテープ | 300~500円 |
プライマー | 600~2,000円 |
コーキングガン | 200~1,000円 |
コーキング剤 | 500~2,000円/1本 |
ヘラ | 500円/1本 |
このように材料をそろえるだけであれば、比較的安価で入手することが可能です。
コーキング剤には2種類あります。
【1液型】
混ぜる必要がないので初心者、素人向けです。DIY用に販売されているのはほとんど1液型です。
【2液型】
コーキング剤液と固めるための剤液が分かれており、使用する際に混ぜ合わせます。大量に使用する業者向けです。
コーキングの手順
では、コーキングの手順について解説します。
コーキングの手順は、以下の順序で実施します。
- コーキングをはがして綺麗にする
- 周囲を覆う
- プライマーを塗る
- コーキング剤を塗る
- マスキングテープをはがし、乾燥させる
コーキングをはがして綺麗にする
もともとのコーキングが残っていたり、埃や汚れが残っていると、うまくコーキングができません。
また、コーキングが残っていると耐久性が低下してしまうので既存のコーキングはとりましょう。
古くて劣化したコーキング剤は、劣化していないと綺麗に取り除くことは可能です。
劣化したコーキング剤は取り除きにくいので、ペンチやカッターではがしましょう。
周囲を覆う
コーキングを施工する際、コーキング剤が周囲にはみ出ないようにする必要があります。
そんな時に使用するのがマスキングテープです。
マスキングテープはコーキングの目的地、つまり雨漏りの原因部位にそって貼り付けます。
引用:saketorock
プライマーを塗る
コーキング剤を塗る際には、外壁材とコーキング剤の接着力を高める必要があります。
外壁材とコーキング剤の接着力を高める下塗り剤が、プライマーです。
マスキングテープからはみ出さないように塗ります。
コーキング剤を塗る
プライマーが乾燥したらコーキング剤を塗ります。
方向としては上から下へ塗ります。
ヘラを使用し、均一に整えながらムラなく塗りましょう。
マスキングテープをはがし、乾燥させる
コーキングを塗った後は、乾燥する前にマスキングテープをはがしましょう。
コーキングが乾いた後だと、マスキングテープがはがしにくくなってしまいます。
コーキングの注意点について
最後にコーキングを施工する上での注意点です。
雨漏りのコーキングは、作業の場所によっては大変危険を伴います。
特に屋根のコーキングは、雨漏りの原因箇所を特定するだけでも危険を伴います。
屋根のコーキングや修繕は、業者に頼みましょう。
厚生労働省の調べによると、労働災害統計において、墜落・転落による死傷災害は約5,000件と報告があります。
訓練し、万全な準備をした作業のプロでもこの数の労働災害が出ているので、いかに素人の作業が危険かということは一目瞭然だと思います。
屋根の上での作業はやめましょう。
また、コーキングの注意点として、DIYで施工するのは応急処置と考えてください。
雨漏りは、プロでも原因箇所の特定が難しく、素人が雨漏りの箇所を特定することはほぼ不可能といわれています。
しかし、すぐにまとまった費用の準備もできなければ、時間もない…といった方も多いと思います。
そのためのコーキングを使用した応急処置…と考えてください。
コーキング剤を使用した雨漏り修理方法まとめ
- コーキングとは隙間を埋め防水効果を施すこと
- コーキングは万能ではなく、応急処置として考える。
- 難易度自体は高いのであくまで応急処置。応急処置後の業者へ修理依頼を忘れずに。
- コーキングを施工する際は、最初に劣化場所を確認!
- 手順は①コーキングをはがす→②周囲を覆う→③プライマー→④コーキング剤を塗る→⑤テープをはがす
- 屋根の応急処置は業者に任せる!
コーキングの手順や方法は、文字や画像で見ると簡単なように見えます。
しかし、雨漏りの原因箇所を特定することが素人には難しいため、DIYでする際は応急処置として行うことが望ましいです。
特に屋根の上での作業は危険を伴いますので、絶対にやめてください。
雨漏りを知り、応急処置を知ることで大雨や台風に備え、我が家を守っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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