住宅地を見ると色々なタイプの外壁を見ます。
そんな外壁を見て、ふと「我が家もそろそろ考えないとなぁ。」なんてお考えの読者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、新築物件でよく見かける最近人気の外壁、「サイディング」をご存知ですか?
名前は聞いたことがあるけど、どういったものがサイディングかはっきりしない。
前から気になってたけど、どんな種類があってどんな仕上がりになるのか知りたい!
今回はそんな外壁材「サイディング」にスポットを当てて、施工例などをご紹介しつつお伝えできればと思います。
外壁に使われるサイディングとは一体どのようなもの?
外壁にはいくつか種類があります。
多くの住宅の外壁は「モルタル」、「サイディング」、「タイル」の3種類のどれかに該当します。
サイディングへのリフォームはどの外壁であってもリフォーム可能です。
でも母さんサイディングに詳しくないから色々と教えてちょうだい。
サイディングとはどんなもの?
先ほどもご紹介しましたが、サイディングとは外壁に使用される壁材のことで、セメントや金属が原料の板状になった外壁材を指します。
少し前まではモルタルなどの壁が主流でした。
しかし、今現在国内のシェア80%以上をサイディングが占めており、多くの方がモルタルの外壁からサイディングへリフォームされています。
シェア80%、とんでもない数字でビックリですよね。
お住いの外壁に合わせて事前に工場でカット、現場では貼り合わせる作業をします。
板状になっているので金具やくぎなどで外壁を固定し、その後板と板の継ぎ目をコーキング(シーリング)材で埋めるのが一般的な工事になります。
外壁材と外壁材の間にあるゴム状のパッキンのこと
引用:リフォームジャーナル
柄や種類も豊富なことと、耐熱、耐久性に優れているのがサイディング人気の理由です。
サイディングのメリット・デメリット
人気のサイディングですが、メリットもあれば当然デメリットもあるものです。
外壁をサイディングへリフォームをお考えの方は、やはり両方の側面を知っておくことは重要だと思います。
分かりやすく簡潔にお伝えします!
- 耐熱性・耐久性のものが多数
- 色やデザインが豊富でイメージ通りになる魅力
- 本物を使用すれば費用も壁にかかる重量もかさむが、同じような質感の表現が可能
- 既に工場で生産、カットされているので現地での施工は短時間
- 外壁に貼る作業だけで職人の技は不要、完成度にムラはほぼなし
とにかく種類が豊富であること、デザイン性に富んでいることがイチオシ!
モルタル壁だと職人の技術によって仕上がりの良し悪しは左右されることもありますが、サイディングでは心配ご無用、熟年の技は関係ありません。
- 素材そのものに防水性なし
- 経年劣化による塗膜はがれで外壁が水を吸収しやすくなるため、塗装リフォームが必要不可欠
- コーキング剤も紫外線などで劣化、メンテナンスが必要
外壁リフォームでは、約10年に一度は塗装リフォームが必要になります。
コーキングは劣化すると縮んでしまったり、ヒビが入ってしまいます。
雨水はそこから外壁の内部へ侵入するので早期のメンテナンスが必要になります。
ここで朗報です!
軽微なコーキングの劣化は読者様でもDIY可能なんです!
材料はホームセンターなどで簡単に揃いますので、コーキングの劣化を発見した場合はぜひご自身でDIYに挑戦してみてくださいね。
【外壁をリフォーム】サイディングの種類別に特徴をご紹介
サイディングについてご紹介してきました。
サイディングもさらに4種類に分かれており、種類ごとに特徴もメリット・デメリットも違います。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 樹脂系サイディング
- 木質系サイディング
種類によって見た目もかなり変わってきます。
特徴もそれぞれ違うし、見た目も全く違うんだ。
どんなものがあるのか気になってきたわ!
素材別対応年数&メンテナンス時期
リフォームはしたいけど、できればその後のメンテナンスも極力抑えたいなど、読者様も色々とお考えだとおもいます。
4種類のサイディングがありますが、まずはそれぞれどのくらいの耐用年数とメンテナンス間隔であるかをお伝えします。
メンテナンスとは外壁塗装やコーキングなどを意味します。
サイディングの種類 | 耐用年数 | メンテナンス周期 |
窯業系サイディング | 20~40年 | 7~15年 |
金属性サイディング | 20~40年 | 10~15年 |
樹脂製サイディング | 20~50年 | 10~30年 |
木質系サイディング | 15~40年 | 3~10年 |
窯業系サイディング
現在、国内の外壁材シェア80%はサイディングとお伝えしました。
その中でも70%のシェアを占めるのがこの窯業系サイディングです。
もう、ほとんどですね!
主原料はセメントや繊維質で、素材を練って板状に成型し製造します。
メリット | デメリット |
種類が多く自由にデザインを選べる | 防水機能がない |
他に比べて安価でコスパがいい | 壁への蓄熱性が高い |
耐震・防火・防音に優れている | コーキングのメンテナンスが欠かせない |
工期が短い |
とにかく種類の多さはリフォームしたい側にとってうれしいですね!
コスパがいいにもかかわらず耐震・防火・防音に優れている点からしても窯業系サイディングの人気は一目瞭然!
デメリットに挙げられている防水機能がないことに関しては、外壁の表面を防水塗装することで防水機能を維持します。
しかし、経年劣化による塗膜はがれが生じるので10年に1度は塗装リフォームが必要になってきます。
金属系サイディング
窯業系サイディングに次いでよく普及しているのがこの「金属系サイディング」。
原料にはスチール、アルミニウム、ステンレス、ガルバリウムなどが使用されています。
金属ゆえのステンレスのような丈夫な造りとアルミのような腐食しにくい性質を兼ね備えたサイディングです。
最も人気のある窯業系サイディングと比較すると施工後のメンテナンスがあまり必要ありません。
さらに軽量で、モルタル壁の上から重ね張りをするリフォームで特に人気のサイディングです。
メリット | デメリット |
断熱・耐震に優れている | 傷がつきやすい |
耐凍害性(※)に優れている | 金属なので錆びやすい |
コストパフォーマンスがいい | 酸性雨・海の近くでは塩害被害を受ける |
金属と言えば「冷たい」イメージをしがちですがそこはご心配なく!
金属性サイディングには「硬質プラスチックフォーム」という断熱材が入っているので問題ありません。
その名の通り「凍害に強い」ことを意味します。
外壁に湿気など水分が浸み込んで、それが凍結と融解を繰り返すことで劣化が発生。
しかし、硬質プラスチックフォームで凍害を防げるので、寒冷地で多く使用される。
デメリットは、やはり金属なので衝撃に対して弱い所です。
物をぶつけてしまったりするとへこんでしまったり、傷がつきやすい点が挙げられます。
金属サイディングで考慮すべきポイントとは?
投稿が見つかりません。樹脂系サイディング
耐久性を重視する北米で生まれたプラスチックのような樹脂製の外壁です。
アメリカでは40%、カナダでは60%の普及率で、日本では北海道や東北といった寒冷地を中心に取り入れ始められてきました。
その理由は海の近くだと発生する塩害や冷害などに強く、耐候性(気候に左右されない)に優れているからです。
他のサイディングに比べてメンテナンスがほぼ不要、軽量で重ね張りのリフォームにも適しています。
メリット | デメリット |
塩害・冷害に強い | 国内シェア1%のため業者が探しにくい |
耐久性が非常に高い | 費用が高額 |
メンテナンス不要 | |
軽量 |
北米での高シェア率から、塩害・冷害に優れている点は最大のメリットですね。
そまた、高耐久性の点から他のサイディングに比べて対応年数は2倍弱という驚異の数字!
しかし、問題点は日本ではまだまだ普及していないのが現状。
国内シェアはわずか1%のため、取り扱う業者があまりありません。
そのため費用も高額になるのが現状です。
木質系サイディング
天然木に塗装を施してあるもので、木の本来の質感を生かしたぬくもりのあるデザインが最大の魅力です。
日本人好みのとても落ち着きのある雰囲気を感じられます。
メリット | デメリット |
木のぬくもりを感じる | 耐火・耐水・耐久性が低い |
デザイン性を優先させたい場合に適している | 耐用年数に対して価格が高い |
メンテナンス費用も他のものよりかかる | |
取扱業者が少ない |
最大のメリットは木の素材を生かしたオシャレな外観になるということではないでしょうか。
住宅街で見ても目を引くものがありますよね。
でもそのぶんデメリットが多くなります。
とにかく天然木を生かしているので材質上色々な面で「弱い」ことです。
そのためこまめなメンテナンスも必要になりますし、天然素材ゆえに耐用年数も長くありません。
そのような観点から木質系サイディングは資金に余裕のある方にはリフォーム可能な素材となっています。
外壁リフォームしたサイディングの施工例
実際、住宅街でみてもなかなかサイディングへリフォームしたイメージは湧いてこないもの。
そこで各サイディング別に施工例をご紹介していきたいと思います。
今から紹介する施工例はほんの一部だけど、参考になるといいな。
窯業系サイディングの施工例
窯業系サイディングには実に様々な種類のデザインがあります。
引用:グローイングホーム
一見、タイルのように見えたりモルタル壁に見えたりと、一瞬では判断できませんね。
この画像でもお分かりいただけるように窯業系サイディングの柄の豊富さはまるで本物に見えてしまうほどのクオリティです。
実際の施工例はこちら。
引用:ケイミュー株式会社
同じ柄だけではなく、ポイントで違う柄を取り入れることでとてもオシャレな住宅に!
組み合わせることでオリジナルの外壁ができます。
難しいなと感じられたら、業者の方に参考になる外壁の組み合わせを聞いてみたり、ご自身で気になった家の外壁をメモしておくといいかもしれません。
金属系サイディングの施工例
名前の通り、かなり金属の質感を前面に出した外壁です。
引用:エコ塗装
デザインも増えてきた、近年人気の素材です。
窯業系や木質系の優しい感じに比べてかなりシャープなデザインになっています。
実際の施工例はこちら。
引用:金山工務店
こちらの住宅は、左側の緑の部分に金属系サイディングが使用されています。
ガルバリウム調の断熱性のある金属系サイディングです。
玄関周りには本物の木「レッドシダー」を使用しています。
樹脂系サイディングの施工例
先にお伝えしていた北米では主流のサイディングとあって、建物も北米のイメージですね。
実際の施工例はこちら。
引用:IEsaku注文住宅ラボ
映画などで観る外観そのものです。
単色でとてもシンプルなものになっています。
他にもポイントとして窯業系サイディングなど他の種類と組み合わせることも可能です。
木質系サイディングの施工例
自然木を使用するので自然な風合いが好みな方にはおススメです。
メンテナンスに費用がかさむので資金と相談が必要…。
実際の施工例はこちら。
引用:iezoom
木酢液を浸み込ませた北海道産のカラマツをふんだんに使った住宅。
自然な風合いを感じる板の色にムラがあるところもまた味があっていいですね。
一件個性的なお家かもしれませんが、住宅街にはスッと馴染む外観です。
サイディングの費用に関しては、こちらの記事で詳しく知ることができます。
【外壁リフォーム】流行りの外壁材サイディングの施工例まとめ
ここまで、サイディングの種類や特徴、そして施工例をご紹介してきました。
窯業系はやはりデザインの多さから様々なデザインの住宅に生まれ変わりとにかくオシャレに大変身ですね!
金属系も窯業系に比べるとかなり洗練されたデザインに見えます。
樹脂系はまだまだこれからですが寒冷地では今後展開していくであろう素材なので要チェック。
木質系はやはりぬくもりある外観が特徴ですね、費用に余裕があればですが・・・。
言い出せばキリがない外壁リフォームのサイディング。
施工例を見てしまうと、どんどん想像が膨らんできた読者様もなかにはいらっしゃるかもしれませんね。
リフォーム業者で色々と見本を見てみるのもいいですが、お散歩がてら最大のお手本になる周りの住宅を見てみるのもかなり参考になるのではないでしょうか。
読者様好みの素敵なサイディングリフォームになるといいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
\信頼できる業者をお探しの方に/
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