新築の約4割に設置されていると言われる太陽光発電。
太陽光発電システムを設置した人にその設置理由を尋ねた調査では、
- 光熱費が節約できるから
- 売電できるから
- 補助金制度が活用できるから
という理由が上位に挙がったそうです。
その一方で、「太陽光発電はやめたほうがいい」という噂もチラホラ・・・。
これだけ普及している太陽光発電が、なぜ「やめたほうがいい」といわれるのか?
その理由を徹底リサーチしてみました!
それを踏まえた上で、太陽光発電で失敗しないポイントも解説します。
太陽光発電で失敗したくない方は必見です!
と、その前に、太陽光発電の仕組みについて復習しておきたい方は始めにこちらもご覧ください。
「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われる理由
お得な話には裏がある?!
「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われるのには、次のような理由が挙げられます。
太陽光発電は売電価格が下がってきているから
太陽光発電の売電価格の変化を見てみましょう。
引用:ソーラーパートナーズ
注目するのは住宅用太陽光発電(10kW未満)の黄緑色のグラフです。
2012年、売電価格は1kW当たり42円でした。
それが段々と下がっていき、2020年、売電価格は1kW当たり21円となっています。
ちなみに、固定買取制度が始まった2009年の売電価格は48円。
その頃と比較すると、半分以下に減ったことになります。
太陽光発電はシュミレーション通りの収益が得られないから
業者の方から提示される太陽光発電の収益価格のシュミレーション。
その価格と実際の収益に大きな差がある場合があります。
太陽光発電は、その土地の日照時間や、パネルの設置場所、角度などによって発電量が異なります。
そのため、平均の発電量だけを参考にすることは難しいのです。
シュミレーション価格よりも実際の収益が少なく、結果的に損をしてしまうという例が実際に多くあるのです。
太陽光発電は設置に出費がかかるから
太陽光発電により、まとまった収益が得られると分かると、期待が持てますよね。
しかし、そこで得られた収益の全てが実際の儲けとなるわけではありません。
太陽光発電による収益から、
- 設置費用
- メンテナンス費用
などを引いた額が実際の収益となります。
太陽光発電システムの法定耐用年数は17年となっています。
その間修理をする必要がなかったとして、実際の儲けはどのくらいになるのでしょうか。
法定耐用年数では17年とされていますが、実際にはもう少し長く使用できるので、20年使用したとして計算をしてみましょう。
20年で200万円程度の収益があるとして、
- 設置費用に140万円程度
- 定期点検や設備交換などで30万円程度
かかるとすると、実際手元に入るのは
200万円-(140万円+30万円)=30万円
となります。
さらに、万が一施工不良による雨漏りなどがあった場合には・・・?
その修理費用もかかってしまい、マイナス利益となってしまうこともあり得ます。
「もっと稼げると思った」
という人もいるかもしれないね。
その場合も「太陽光発電はやめた方がいい」という結論になり得るよね。
太陽光発電は隣人トラブルの可能性があるから
太陽光発電の設置によって隣人トラブルが起きる可能性もあります。
代表的なトラブルは、反射光のトラブルです。
発電パネルを適切な方向に設置しないと、反射光による光害や気温上昇などの問題につながってしまいます。
過去に裁判にまで至った事例もあるほどです。
太陽光発電で失敗しないポイント
お得な話には乗らず、老後もコツコツ働いて節約をして、細々と生きていくわ。
「やめた方がいい」と言われる一方で、これだけ普及しているのにも理由があるよね。
太陽光発電で失敗しないポイントを押さえれば、しっかりとメリットが受けられるよ。
「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われる理由の中に、「売電価格が下がってきている」ということがありました。
売電価格が下がってきていることだけに注目すると、確かに損をしてしまう気がしますよね。
しかし、売電価格は下がってきていますが、それでもきちんと収益が出る理由があるのです。
- 設置費用も下がってきている
- パネルが高品質で低コストになってきている
つまり、ひと昔前と比べても、太陽光発電の収益に大きな違いはないのです。
さらに、今後仮に売電価格のみが下がってしまった場合の解決方法もあります。
それは、発電した分の電力を、売電せず自家消費し、さらに余剰分を蓄電するという方法です。
蓄電についてはこちらで詳しく説明しているので、参考にしてください。
太陽光発電で失敗しないための重要ポイント
「太陽光発電はやめたほうがいい」と言われる理由に書いた、売電価格の下落以外の問題についても、実は解決する方法があるのです。
それは【良い業者選び】をするという方法です。
今回一番お伝えしたい部分なので、もう一度繰り返します。
太陽光発電で失敗しないためには【良い業者選び】をしましょう。
・・・とはいえ、全国になんと5,600社以上あると言われる太陽光の関連会社。
その中から良い業者を自力で選ぼうとすると、それこそ運試しのようになってしまいますよね。
ひどい業者の例にはこんなものも・・・。
”経験の浅いアルバイトのような人数人のみで適当に工事を終わらせてしまった”
そのような業者に当たるのは絶対に避けたいところです。
そこで、良い業者か判断するための3つのポイントをお伝えします。
良い業者選びの3つのポイント
- 販売から工事まで一貫して行う自社施工の業者を選ぶこと
- 複数のメーカーから提案してくれる業者を選ぶこと
- 施工実績が豊富な業者を選ぶこと
1. 販売から工事まで一貫して行う自社施工の業者を選ぶこと
太陽光発電に関しては、外注施工が一般的となっています。
しかし、ここでは自主施工の業者を選ぶことをお勧めします。
自主施工により販売から工事、そしてアフターサービスまで一つの業者が一貫して担当することができます。
それにより、依頼者との連携も取りやすく、トラブルが少ないというメリットがあります。
外注施工と異なり、自主施工の場合は中間マージンがとられないというお得なメリットもあります。
さらに、自主施工の業者は工事の評価がそのまま業者の評価にもつながります。
そのため、工事に対する責任感も特に強く、安心して任せられるという良さもあります。
2. 複数のメーカーから提案してくれる業者を選ぶこと
太陽光発電のパネルを設置する際、設置する住宅は一つ一つ屋根の向きや大きさ、形状などが異なります。
そのため、限定されメーカーではその住宅の条件に合ったパネルが見つからないという可能性もあります。
条件に合わないパネルを無理に設置することはトラブルの原因にもなります。
住宅の条件に合ったパネルが設置できるよう、複数のメーカーから提案してくれる業者を選びましょう。
3. 施工実績が豊富な業者を選ぶこと
施工実績の目安として、100棟以上の施工実績がある業者を選ぶことをお勧めします。
さらに、施工実績に関して
- 太陽光発電の各保障に対応していること
- 処罰実績が無いこと
- 現場経験が豊富な工事担当者がいること
- 電気工事の資格保有者がいること
も重要なポイントとなります。
以上の3つのポイントを抑えて業者を選ぶことで、
- シュミレーション通りの収益が得られない
- 設置に(想定以上の)費用がかかる
- 隣人トラブルが起きる
という困った問題も解決できるのです。
太陽光発電はやめたほうがいい?まとめ
最後に、今回の記事でお伝えしたことをおさらいしてみましょう。
- 売電価格が下がってきているから
- シュミレーション通りの収益が得られないから
- 設置に出費がかかるから
- 隣人トラブルの可能性があるから
その上で、太陽光発電で失敗しないポイントとして、【良い業者選び】をすることをお伝えしました。
- 販売から工事まで一貫して行う自社施工の業者を選ぶこと
- 複数のメーカーから提案してくれる業者を選ぶこと
- 施工実績が豊富な業者を選ぶこと
太陽光発電の導入を検討する際にはぜひ参考にしてみてください。
皆さんが、太陽光発電で思い描いていた理想の生活を叶えられることを願っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
売電価格は下がっているものの、太陽光発電設備のコストの下がっているため、投資回収期間はこの9年間下がっていません。 また、電気料金の値上りの懸念から、自家発電を目的とした太陽光発電の導入も増えてきています。 タイナビは創業23年。全国350社以上の厳選有力電力工事施工会社と提携中。 最大で5社の見積もり比較ができ、お客様にあったプランを選ぶことができます!
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