天井で雨漏りが起き、慌てて応急処置を終えたら、後日その天井にシミが!
特に、来客対応に使う和室の天井にシミがあったら、余計気になりませんか?
白い天井に茶色いシミがあると、かなり目立ちます。
でも、わざわざ業者に頼まなくても家で簡単にシミが取れたら嬉しいですよね。
- 天井のシミを取る前に確認すべきこと
- 自分でできる、天井で雨漏りが起きたあとのシミの取り方
- 業者にシミ取りを頼んだ場合の費用
この記事では上記のことについてお伝えしていますので、天井のシミが気になる方はぜひご一読ください。
管理人のあつしです!
外壁・屋根・雨漏りのことなら何でもおまかせ!
- 外壁アドバイザー資格保有
- 実家のリフォーム経験あり
- 趣味はDIY
- わかりやすい説明と適切なアドバイスに定評あり
天井のシミが気になる…シミ取りの前にまず確認すべきことは?
シミを見つけて「早く取りたい!」という気持ちになるのはわかります。
しかし、シミを取る前にいくつか確認しておかないと、せっかく作業をしてもまたシミができてしまうか、もっとひどい状況になってしまいます。
シミの原因箇所を修理してあるか
天井のシミは、屋根や高所の外壁、ベランダなどで雨漏りが起きている証拠。
まずはその原因箇所を修理しなければいけません。
吸水シートなどを用いた応急処置のみで終わらせていませんか?
雨漏りは放置していても勝手には直りません。
むしろ深刻化してしまい、手遅れになるとさまざまなデメリットがありますよ。
雨漏りを放置するとどんな恐ろしいことが待っているか、こちらの記事でわかりやすく解説しています。
シミの原因が雨漏りではない場合、漏水や結露の可能性があります。
こちらの記事の中でくわしくご紹介していますので、ぜひご一読ください。
シミ取り作業ができる状態の天井か
さて、雨漏りを修理したら、次は天井の確認をします。
シミ取り作業ができる天井は、主に以下のような状態であることが必要です。
- カビが生えていない
- クロスが浮いたり、剥がれたりしていない
- クロスが無地で真っ白
クロスにカビが生えている場合は、建材が濡れて湿っているということ。
ポタポタと雨水が落ちてきていなくても、家のどこかで雨漏りが起きています。
天井のクロスにカビが生えていると、上から胞子が落ちてさらにカビが広がってしまいます。
加えて、胞子を吸い込むことによる健康被害も甚大です。
また、クロスの浮きや剥がれも雨漏りの証拠です。
そのままにしてシミ取り作業を行うと、仕上がりに影響が出てしまいます。
和室の天井にある雨漏りが起きたあとのシミを自分で取りたい!【シミ取りDIY3選】
シミの原因箇所を修理し、天井の状態も確認できたら、次はようやくシミ取り作業です。
ここでは3つの方法とそれぞれにかかる費用をご紹介しますので、ご自分に合ったものを選んでみてください。
漂白剤を使う方法
はじめにご紹介するのは、漂白剤を使って汚れを浮きあがらせ、布で拭いてシミを取る方法です。
- 使うもの
- マスク、ビニール手袋
- 市販の漂白剤
- 空のスプレー容器
- 布2枚(1枚は濡らし、もう1枚は乾いたまま使う)
- 手順
- 漂白剤を10%〜50%に薄め、空のスプレー容器にうつす
- 薄めた漂白剤をシミに吹きかけ、少し時間をおいて浸透させる
- 浮いてきた汚れを濡れた布で拭き取り、乾いた布で水分を取り除く
- 1〜2日ほどかけて、クロスを完全に乾かす
漂白剤はほとんどの家にありますし、布は要らないタオルなどで代用すれば費用はかかりません。
空のスプレー容器は、百均などで購入すれば安く済みますね。
漂白剤を使ってシミ取りをする場合は、以下の点に注意してください。
- 漂白剤は無地で真っ白なクロスにのみ使用する
- 作業をするときはマスクやビニール手袋を着用し、十分に部屋の換気をする
- 原液では効果が強すぎるので、漂白剤は必ず薄める
- すぐにシミが取れないからといって、続けて何度もスプレーで吹きかけたり、完全に乾く前にもう一度作業を繰り返したりしない
あまりやりすぎると、スプレーを吹きかけたところと吹きかけていないところで色が少し違って見えるようになってしまいます。
さらに、かえって新たなシミを作ってしまったり、クロスを傷めたりしてしまうかもしれません。
不安な場合は、狭い範囲からはじめてみると良いと思います。
塗料を使う方法
次にご紹介するのは、室内塗装用の塗料を使ってシミを消してしまう方法です。
- 使うもの
- マスク、ゴム手袋
- 養生するためのテープ、新聞紙・ゴミ袋など
- ハケやローラーなど、塗るための道具
- シミ止めシーラー
- 室内塗装用の塗料
- 手順
- 軽く掃除をし、汚れ・ホコリなどを取り除いておく
- 塗料を塗らない部分はテープや新聞紙、ゴミ袋などを用いて養生する
- 下地としてシミ止めシーラーを塗り、乾燥させる
- ムラにならないよう、薄めに塗料をハケやローラーで塗る
- 塗料が乾いたら、もう1度塗り重ねる
- シミが気にならなくなるまで「手順4」と「手順5」を繰り返す
シミ止めシーラーは3,000円前後、塗料は2,000円前後で購入できます。
ハケやローラー、テープなどは、ホームセンターや通販サイトで売っている室内塗装セットにすれば安く済むでしょう。
シミ止めシーラーは、塗料を塗ったあとにシミが浮き出てくるのを防いでくれます。
シミ止めシーラーの乾燥時間は
・夏:約1〜2時間
・冬:約3〜4時間
とされていますが、製品によって異なりますので必ず確認してくださいね。
塗料を使ってシミ取りをする場合は、以下の点に注意してください。
- 作業をするときはマスクやゴム手袋を着用し、十分に部屋の換気をする
- 塗料はできれば自然塗料を選び、有害物質による健康被害を防ぐ
- 塗料が使えるクロスかどうか確認する
- 塗料はクロスの色に近い色を選ぶ
- 下地や塗料の乾燥には数時間〜数日かかるため、作業は時間があるときに行う
- 塗料を厚く塗ってしまうとひび割れの原因になるため、薄く塗り重ねる
塗料の色選びは難しいですね。
塗料を購入したら、失敗しても目立たなさそうな場所で色を試してみると良いでしょう。
クロスを貼り替える方法
最後にご紹介するのは、クロスごと貼り替えてしまう方法です。
先にご紹介した2つの方法より難易度が上がるため、DIY初心者の方には難しいかもしれません。
- 使うもの
- カッターナイフ
- 床を養生するためのテープ、新聞紙・ゴミ袋など
- 基準線を引くための糸、ペン、メジャーなど
- 下地処理用のパテ、パテベラ、パテ板、紙やすりなど
- 新しいクロス
- 新しいクロスを貼るためののり、ハケ、竹ヘラ、地ベラ、ローラー、スポンジなど
- 手順①(下地処理)
- カッターナイフで古いクロスに切り込みを入れ、剥がしていく
- きれいに剥がれたところと剥がれ残りとの段差にパテを薄くのばし、平らにならしていく
- パテを数日乾燥させたら、紙やすりでなめらかな面にする
- まだ段差があれば、「手順2」と「手順3」を繰り返す
- 手順②(新しいクロスを貼る)
- のりは水と合わせ、練っておく(原液のまま使えるのりならそのままでOK)
- クロスを天井の長さ+10cmの長さにカットする
- クロスの幅から切りしろを引いた長さの幅に合わせ、糸を用いて天井に基準線を引く
- 新しいクロスの裏にのりを塗り、のり面同士がつくよう蛇腹状に折りたたむ
- クロスを基準線に合わせたら、ハケでなでて空気を抜きながら貼り進めていく
- 隅のほうは竹ベラでなぞって折り目をつけ、地ベラをあてながらカッターナイフで余分なクロスをカットする
- 周りにのりがついてしまったら、水に濡らしてかたく絞ったスポンジで拭き取る
- クロスとクロスが重なる部分の真ん中あたりを、重なったまま地ベラを当てながらカッターナイフでカットしていく
- 余分なクロスを取り除いたら、ローラーでつなぎ目を圧着させる
自分でクロスを貼り替える場合は、以下の点に注意してください。
- 家が賃貸物件の場合、クロスの張り替えを禁止しているところもある
- 作業は必ず2人以上で行う
- 脚立にのぼり高所での作業になるため、転倒や転落には十分注意する
- 作業中カッターナイフの刃はこまめに折り、切れ味の良い状態を維持しておく
- 古いクロスを剥がさずに新しいクロスを貼ると、隙間ができやすくなったり、剥がれやすくなったりする
下地処理用の道具やクロスを貼るための道具は、あらかじめセットになっているものを購入すると安く済みます。
また、初めてクロスを貼り替える方は、のり付きのクロスを選ぶと作業が楽に進められますよ。
・下地処理用の道具のセットは2,000円前後
・クロスを貼るための道具のセットは6,000円前後
・のり付きクロスの道具セットは1万円前後
で揃えることができます。
のりなしのクロスならもっとリーズナブルですし、輸入品のクロスであれば少し変わったデザインのものもありますよ。
天井のシミ取りを業者に頼む場合の修理内容や費用相場は?
自分で天井のシミ取りをするのは不安な方、忙しくて時間がない方は、専門業者にお任せするのが一番安心です。
修理内容と費用相場の目安をこちらにまとめてみました。
修理内容 | 費用相場 |
---|---|
塗装 | 約1,000〜1,700円/㎡ |
クロスの貼り替え | 約1,500〜10,000円/㎡ |
板張りに替える | 約2,500〜45,000円/㎡ |
天井のシミ取りを業者に頼む場合も、工期は数日かかります。
時間があるときや、部屋を使わないタイミングで修理を頼みましょう。
天井のシミ取りのタイミングで、思い切って天井のリフォームをしてしまうのも良いかもしれませんね。
天井のリフォームについて、こちらにまとめてみました。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
天井の高さを変える | 約6〜35万円 |
天井を吹き抜けにする | 約150〜400万円 |
断熱リフォーム | 約12〜40万円 |
和室だけでなく、ほかの部屋や家全体のリフォームを検討してみる良い機会かもしれません。
費用を抑えるコツについては、こちらの記事の中でご紹介しています。
和室の天井に雨漏りが原因でシミができたら、取り方を探す前にまずは修理を!
今回は、和室の天井にある雨漏りでできたシミを取る方法についてお伝えしてきました。
- 薄めた漂白剤を使い、シミを浮き上がらせて拭き取る方法
- 室内塗装用の塗料を使い、シミに塗って目立たなくする方法
- シミがついた古いクロスを剥がし、新しいクロスに貼り替える方法
シミ取り作業をDIYで行うときは、まずシミの原因を取り除いてから取りかかりましょう。
シミの原因が雨漏りだった場合、早めの対処が肝心です。
僕のおすすめの専門業者は「雨漏り修理110番」!
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雨漏り修理110番の基本情報や口コミなどについては、こちらの記事で徹底的に解説していますのでぜひご一読ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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