こんにちは、あつしです。
見えないところで家の中をものすごい勢いで蝕んでいくこわーい存在、シロアリ。
数匹見かけたら、場所によってはすでに手遅れなんてことも良く聞きませんか?
確かにシロアリ駆除には、早い段階での対処が必要です。
しかし、シロアリ駆除で慌てて選んだ業者は本当に信用できますか?
「今すぐなんとかしないと大変ですよ」とこちらの恐怖心を煽り、家に上がりこんで来る悪徳業者が中にはいるので、注意が必要です。
シロアリ駆除は、業者を慎重に検討することが大切です。
少し詐欺の話からそれますが、「シロアリ駆除業者」と聞いて、印象に残っている『家族狩り』(原作:天童荒太「家族狩り」)という数年前のドラマを思い出しました。
児童虐待や家庭内暴力、家庭崩壊などをテーマに重たく暗いドラマだったのですが、
家族や人間の深い闇としてシロアリが印象的に描かれていて、シロアリと聞いてふと思い出してしまうようなドラマでした。
本当に怖いのはシロアリよりも人間なのかもしれません。
話がそれましたが、悪質な業者を一度家に上げてしまったら最後。
あれこれテクニックを使ってあなたを騙そうとしてきます。
今回は「シロアリ駆除の詐欺」についてお話します。
最後までお付き合いください。
こちらも参考になるので併せてチェックしてみてください。
詐欺の手口
本当にあったシロアリ詐欺
ある日、Aさん宅に「現在、無料で床下診断をこの地区限定で行っています。」と突然の訪問者がインターホンを鳴らします。
家も古くなってきたし、確かに家の傷みが気になっているところでした。
「見積だけもらって高ければ、断ればいいか。無料だし。」と軽い気持ちで営業マンを自宅に上げたAさん。
いざ床下を見てもらうと写真を見せてきて、
「シロアリを見つけました。今ならまだ間に合います!
何十年もこの仕事をしているので分かるのですが、危険な兆候です。
今すぐに駆除しないと大変なことになりますよ。
今日契約ならキャンペーン中なので15万円で完全に駆除することが出来ますよ」
と営業マン。
「急な出費で痛いけど、シロアリの被害が治まるなら。営業の方も良い人で信用できそうだし。」と急いでその日に契約しました。
工事が完了して送られてきた請求書の請求金額は40万円。
すぐに業者に問い合わせると
「見積は薬剤のみを使う工事でしたが、実際に詳しく見てみると症状が悪化していて、非常に危ない状況だったので、急いで柱の補修工事もしました。
このままほっといたら大変でしたよ!早めに気が付いて良かったですね。」
と逆に感謝してほしいとでも言っているような言い方をされ、
返す言葉もなく、結局、泣き寝入りしてしまったAさん。
さてAさんの行動のどこがいけなかったのでしょうか?
悪質な業者チェックポイント
①悪質な業者の営業マンは突然やってくる
突然の訪問なのにも関わらずAさんは営業マンを家の中に上げてしまいました。
悪質な業者は名刺を出すこともなく、「〇〇の方から来ました」とはっきり名乗らず、会社や所在地をあやふやにしようとします。
また中には大手ハウスメーカーや公的機関、「〇〇協会」と信用できそうな名前を名乗るケースもあります。
怪しいと思ったら、電話やネット検索で確認することが簡単にできるので、その場で信用しないようにしましょう。
一度家に上げてしまったら最後。
悪質な業者はただでは帰りません。契約するまで居座ったり、恫喝してくる業者もいるので、簡単に玄関を開けないように。
ひとまず、直接顔を合わせず用件をインターホン越しに聞くと冷静に対応できます。
②当日契約してしまった
営業マンが見せてきた床下の写真は本当にAさんの家の床下写真だったのでしょうか?
実際にシロアリ被害がある別の家の床下との合成写真を作ったり、中にはシロアリを持ち込むなんて言う恐ろしい業者もいるようです。
床下は普通に生活していて目に入る場所ではないので、簡単に騙されてしまいそうです。
Aさんは、「当日契約なら安くなる」という言葉につられて、その場で契約してしまいました。
確かに「キャンペーン料金」「今だけ限定料金」「あなただけ特別料金」などのおいしい言葉はとっても魅力的ですよね。
Aさんは見積書を書面でもらうことなく、簡単な説明だけで、当日中に契約を結んでしまいました。
業者を自宅に上げてしまった場合、見積書を書面で出してもらい、その場で契約しないことがとても重要です。
悪質な業者は、冷静に判断が出来ないその場で契約を結ぼうと強く説得してきます。
具体的な駆除の内容を説明せずに、「安くする」ことばかりを強調する業者は怪しいと思った方が良いでしょう。
駆除で使用する薬剤や施工の手順をしっかり説明してもらってから、その業者に依頼するかどうか検討しましょう。
見積書の見方
次に見積書の内容について注意点についてお話します。
◆具体的な施工内容
◆どんな薬剤をどれくらい使うのか?その薬剤はいくらなのか?
◆総額はどのくらいかかるのか?
◆追加料金の発生の有無
施工内容や特に使う薬剤や量なんて聞いてどうするの?と思うかもしれません。
でも一般の人でもわかりやすく、具体的に説明できるかは業者の知識や腕にかかっているのです。
そして何より「しっかり細かくみていますよ」というポーズにもなります。
どうせ分からないからと業者任せにしないで、見積書の内容をしっかり確認して納得することが大切です。
上記の内容を業者が説明できない、はぐらかす場合は、信用できない業者です。はっきりと断りましょう。
ここでは実際の事例をもとによくある悪徳業者の手口についてお話しました。
シロアリ駆除業者の業者の選び方
シロアリ駆除をどこの業者に任せるかは駆除を成功させるためにも
優良業者を見分けるポイントについてお話します。
①「日本シロアリ対策協会」に所属しているか
この日本シロアリ対策協会とは、国土交通大臣の許可を得て安全にシロアリ駆除を行っている団体のことです。
「不当な請求工事をしない」
「害を及ぼす薬剤は使用しない」
などこの団体が設定した基準をクリアしないと団体に加入できません。
数ある業者の中から見分けるために知っておくと良い判断基準のひとつとなります。
②アフターフォローがあるかどうか
シロアリ駆除は一度行っても再発する可能性があります。
アフターフォローにも気を付けたいポイントがあります。
・シロアリの種類
・予防工事ができるかどうか
・保証期間
シロアリの種類について
保証の対象になるシロアリの種類が決まっていることがあるので、自宅を蝕んでいたシロアリの種類や対象になる種類についても確認しておきましょう。
予防工事ができるかどうか
シロアリ駆除は駆除と予防を組み合わせて行います。
建物の状況によっては予防の工事が出来ず、そもそも保証の対象とならない場合があるので注意が必要です。
保証期間はどれくらいか
一般的な保証期間は5年間と言われています。
アフターフォローがあっても業者によって保証期間が短い場合もあるので契約時に確認しましょう。
③納得のいく説明があるかどうか
見積書のチェックポイントのところでもお話しましたが、駆除に使う薬剤のことまで知識がない一般人に対して分かりやすく説明があるかどうかも信頼できる業者かどうかのポイントです。
大切な家を守るためにも業者選びは焦らずにしっかりと検討しましょう。
④シロアリ駆除はクーリングオフができる
万が一、その場で契約を結んでしまってその後、冷静になって考えておかしいなと思ったら、特定取引商法によってクーリングオフ制度が利用できます。
すでに工事が終わっている場合でもクーリングオフの対象になります。
訪問販売による契約の場合、通常の契約とは異なり、消費者に考える時間が十分ないため、クーリングオフ制度というものが設けられています。
これは冷静になって考えてみたら不要だった場合、後から契約解除や申し込みをキャンセルすることが出来る制度です。
シロアリと悪徳業者から大切な家とわが身を守れ!
たとえ作業が完了してしまっていてもクーリングオフの対象になるのは驚きましたね。
知っているだけで、いざ営業マンが家にやって来ても気持ちの余裕が全然違うのではないでしょうか。
訪問販売でやってきた業者については、家に上げないことが一番です。
シロアリ駆除が必要だった場合は、信頼できる業者に依頼することが大切です。
◇「日本シロアリ対策協会」に所属しているか
◇アフターフォローがあるかどうか
◇納得のいく説明があるか
大切なマイホームやあなた自身を悪徳業者から守るためには、少しでも不安があったら、一人で悩まず、家族や信頼できる友人に相談してみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
こちらも参考になるので併せてチェックしてみてください。