地震って、怖いですよね。
地震が起こった後、まずは家族の無事を確認したら次に確認するのは住居の無事です。
地震が起こった後、外壁がひび割れを起こしてしまう事があります。
「ここから雨水が入ったりしてこないかな」
「今は小さなひび割れだけど放っておいたら大変な事になったりしないかな」
ひび割れが目に入るたびにそんなことが気になってしまいますよね?
地震が来ても、できるだけ安心して暮らせる住まいにしたい。
現在、ひび割れが気になっている。
そんなお悩みを解決します!
- 外壁が地震によってダメージを受けてしまったらどうしたら良いのか
- 外壁を地震に強くするためにはどうしたらいいのか
今回はこの2点についてお話したいと思います。
安心・安全に暮らしていけるようぜひ最後まで読んでみて下さい。
外壁が地震によってひび割れてしまったら
小さな地震でも建物全体が揺れることにより、壁に負荷がかかってしまい、外壁にヒビが入ってしまう事があります。
ですが、外壁のひび割れが全て地震のせいだとは言い切れません。
経年劣化や外壁の素材の特性、施工した時に何かしら問題が起こって割れてしまうということもあるからです。
何にしても早めに対処した方が良いでしょう。
最初は小さなひび割れでも、そこから大きく割れてくる可能性や、外壁が崩れ落ちてくる可能性があります。
補修をするなら被害が小さい内に対処する事をおすすめします。
亀裂の大きさによって修理の方法が変わるので亀裂を見つけたらまず幅と長さと深さを測ってみましょう。
外壁に発生する亀裂と補修法
■深さが0.3ミリ以下の【ヘアークラック】
髪のように細い亀裂のことをヘアークラックと呼びます。
この場合、外壁というよりは塗装の部分が割れているので地震の影響というよりは、塗装の劣化が原因の可能性も考えられます。
このような亀裂は外壁の塗装を行えば直すことができます。
以前の外壁メンテナンスから10年以上経過しているようなら早めの塗装をおススメします。
緊急性はありませんが、再塗装だけで済むうちに対処すると費用を安く抑えられます。
重症化する前に見つけられた事はむしろラッキーかもしれませんね。
外壁塗装の料金についてはこちらを参考にして下さい。
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■深さが5ミリ以上 幅が0.3ミリ以上の【構造クラック】
地震が原因のひび割れは主にこの構造クラックが多いかと思います。
外壁と室内の間には防水シートや断熱材、通気の為の隙間があったりもしますので、すぐに雨漏りになるということはありません。
しかし長期間放置してしまうと壁の内部に雨水が入り込んでしまいます。
建物の建材を痛める原因になりますので要注意です。
修復はエポキシ樹脂という材料でひび割れた個所を埋めるというのが一般的です。
しかし建物内部が歪んでいたりすると耐震性や耐久性に影響してくるので専門業者に相談した方が良いかと思います。
縦のひび割れよりかは横のひび割れの方が雨水が侵入しやすくなっています。
横のひび割れを見つけたら早いうちに修理業者に連絡をすることをおすすめします。
壁のひび割れについてはこちらにも詳しく書かれていますので良かったら参考にして下さい。
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外壁の破損に地震保険は使える?
もし、地震保険に入っているようなら地震によって傷ついた外壁は地震保険によって補償されます。
地震保険は損害の大きさにより4つの区分に分けられて、保険金の金額が変わります。
損害の大きさと補償額の目安は以下のようになります。
区分 | 損害の大きさ | 補償額 |
全損 | 構造部の5割以上 | 100% |
大半損 | 構造部の4~5割 | 60% |
小半損 | 構造部の2~4割 | 30% |
一部損 | 構造部の0.3~2割 | 5% |
補償額は契約している保険金額に対しての割合の目安です。
修理にかかる金額を補償してくれるというものでは無く、被災した契約者へのお見舞金という形で支払われます。
修理にお金をかけたからといって補償額が上がるというものでは無いのでご注意下さい。
実際に貰える金額は契約内容によって変わってきますので詳しくは契約している保険会社に問い合わせてみて下さい。
ただ、地震保険が使えない場合もあるので注意して下さい。
- 被害が一部損に満たない
- 地震が起きた日の翌日から10日以上が経過してからの損害
- 経年劣化や老朽化による損害
- 塀や門だけなど住居として使用している建物以外の損害
もし被害を確認してみた時に「被害が一部損にも満たないかも…」と思っても、すぐに諦めないで下さい!
専門家に見てもらったら保険金が下りるレベルだったり他に被害が見つかることもあります。
たとえヘアークラックだったとしても保険金がおりたケースもあるので自分だけで判断せず、一度修理業者に相談してみて下さい。
地震保険の申請の流れ
1. 修理業者に被害状況を調査してもらう
調査の際、被害個所の証拠写真を撮影してもらいましょう。
保険会社に保険金の請求の時に必要となります。
より正確に被害個所の調査をしてもらい、保険金請求の書類をそろえるためにも、修理業者にあらかじめ保険会社に保険金を請求する旨を伝えておく必要があるかと思います。
2. 修理費の見積もりを修理業者から出してもらう
この時点で一回被害状況を保険会社に連絡しておいた方が良いです。
保険金申請の為に必要な書類おどんなものがあるのか聞いておきましょう。
3. 保険金請求書等を作って提出する
主に以下の書類が必要となります。
- 保険金請求書(加入者が必要事項を書く)
- 事故状況説明書(担当してくれる修理業者は効果的な書き方を知っているので相談しながら記入すると良いですよ)
- 修理費用の見積書(保険金の支払い金額を決める為に必要となります)
- 被害個所の証拠写真
4. 保険鑑定人の調査
保険鑑定人と呼ばれる人が被害個所(修理箇所)の調査に来ます。
保険鑑定人は実際の損害と補償が合っているかを判断します。
大震災などの被災地域に指定されているなどで鑑定を行わないケースもあります。
5. 保険金を受け取る
それぞれの損害の大きさと契約内容により保険金が支払われます。
本当に地震によって被害を受けていても、一度保険会社に経年劣化だと判断されてしまうと資料を揃えても再申請を受け付けてもらえなくなってしまう可能性があります。
順番は間違えないよう気を付けて下さいね。
まずは、修理業者に相談です。
外壁を地震に強いものにリフォームするならおすすめしたい素材3選
地震が起きても小さなひび割れだけで済んだ場合、「気になるけど、まぁまだいっか」とついつい放置してしまいがちです。
先ほどお話した通り、ヘアークラックには緊急性はありませんし、再塗装だけで十分です。
ですが、将来もっと大きなひび割れができてしまわないよう、今のうちに耐震性の高い外壁にリフォームするということも選択肢のひとつとして検討してみてはどうでしょうか。
とはいえ、どんな外壁が地震の対策に良いのかよく分からないという方も多いですよね。
「外壁を頑丈なものにすれば建物全体が強くなって安心」 と思っていませんか?
そう思う気持ち、とても分かります。
しかし、建物の耐震性は全体のバランスがとても大切になってきます。
建物に対し外から力がかかった時、回転する力が大きくなってしまうのでバランスがおかしいと倒壊の危険性が高まってしまいます。
地震の力は建物の重さにほぼ比例すると言われているので建物全体は軽い方が地震に対して安全だと言えます。
ですので外壁も重い素材よりは軽い素材を使用したものの方が耐震性があると言えます。
一般的にはタイル張りやモルタルの外壁よりはサイディングの外壁の方が軽いので耐震性があると言えますね。
耐震性があると言われている外壁の中でもそれぞれに得意不得意があります。
残念ながら全てを兼ね備えた完璧な外壁というのはまだ無いのでそれぞれの住宅やデザインなども考慮に入れて外壁を選んで下さいね。
耐震性があると言われているのはこの3種類です。
窯業系サイディング
セメントと繊維質を混ぜて作られた外壁材です。
メリット:セメントが主原料のため、強度が高いので地震が来た時でも変形量が小さくて済みます。
簡単に言えば壊れにくいという意味で耐震性があると言われています。
デメリット:重量が重いので地震が来た時建物に負担がかかりやすい。
鋼製サイディング
ガルバリウム鋼板などの金属製の外壁パネルのことです。
メリット:比較的に軽い材料な為、地震が来た時も建物に負担をかけにくい
デメリット:変形しやすい
ALCパネル
軽量気泡コンクリートを板状に成形したものです。
メリット:とても軽い材料のため、地震が来た時に建物に負担をかけにくい
デメリット:目地(貼り付けた時の継ぎ目)部分がヒビ割れやすい
どのタイプにもいえることなのですが、上記の外壁なら絶対に大丈夫というものでは無いです。
窯業系サイディングの中でも使われる素材の種類が色々あるので、選んだ素材が地震に強いかどうかは施工前に確認すると良いです。
カタログにはあまり書かれていないことが多いので販売先や製造先に直接問い合わせてみて下さい。
外壁のリフォームについてはこちらの記事に詳しくまとめてありますので良かったら参考にして下さい。
外壁を地震に負けないようにするためにまとめ
今回は実際に地震によって被害を受けてしまった時の対処についてと地震に強い外壁についてお話しました。
地震の被害を確認したら小さくても自分で判断せず、早めに修理業者に見てもらう。
地震保険を契約しているなら修理業者に相談後、保険会社にも連絡する。
重い素材よりもよりも軽い素材を選ぶ。
それぞれの素材の特徴を知り、それぞれの家に合う素材を選ぶ。
日本に住んでいる以上、どうしても地震は避けられないものです。
少しでもご家族全員が安心して暮らしていける住まい作りのお手伝いができれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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