スイス漆喰とも呼ばれるカルクウォール。
魅力は何といっても輝く白さ。
まるでヨーロッパの街並みから飛び出してきたような美しい見た目をしています。
その見た目に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
カルクウォールによって、あなたの大切なお家が「目でも楽しめるお家」に変身したら、素敵ですよね。
でも実は素晴らしいのは見た目だけではなく、たくさんの機能性も備えています。
魅力が詰まったカルクウォールですが、メリットに加え、気になるデメリットもお伝えします。
外壁リフォームでカルクウォールを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
カルクウォールとは?
引用:ナチュラ・ワイズ
引用:Ikeda
カルクウォールは、スイスアルプスの地層から採れる、非常に純度の高い良質な石灰石を原料とした、100%天然成分の漆喰です。
300年前から受け継がれている伝統製法で作られており、強度も高く、最高品質の漆喰として、ヨーロッパでは昔から教会やお城、住宅の壁などに使用されてきました。
カルクウォールを外壁に使うメリット
魅力いっぱいのカルクウォール。
まずはメリットを紹介します。
天然100%の自然素材
石灰石を原料としたカルクウォールは天然100%の自然素材で、アレルギーを引き起こす化学成分は一切含みません。
一般的な外壁塗料は化学物質を使用したものが多くあります。
一般的な塗料に比べて安全性が高いため、小さい子どもやペットがいるような家庭でも安心です。
呼吸する壁
カルクウォールの原料の石灰は多孔質構造をしています。
この軽石のような構造によって、壁の中に空気の層をつくるため、まるで生きもののように壁が呼吸するのです。
そのため、夏は放熱、冬場は蓄熱して室内の温度を快適に保ちます。
また、湿気の吸収にも優れているため、体感温度を快適にしてくれます。
エアコン代の節約にもつながります。
「スイスの壁素材なのに、日本の気候にもあっているの?」
という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、スイスにも四季があり、気候・気温・湿度共に日本とそれほど大きな差はないのです。
殺菌・防カビ作用
カルクウォールには、殺菌・防カビ作用もあります。
これは、カルクウォールが強アルカリ性であるという特徴によるものです。
カルクウォールの強アルカリ性によって、カビが繁殖できない環境になるのです。
湿気が高くなりやすい日本では、カビも発生しやすい環境にあります。
カルクウォールは、湿度が高い日本の住環境にも適しているのです。
自浄作用
カルクウォールには、自らを白く保とうとする自浄作用があります。
そのため、自分自身で付着した汚れを自浄し、美しさを保ってくれるのです。
「時間が経てば経つほどに白さが増す」と、その魅力を話す人もいるほどです。
いつまでも美しさを保てるのは嬉しいですね。
実際に自浄作用の実験をしたものがこちらです。
引用:大橋塗料株式会社
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引用:大橋塗料株式会社
上(一枚目)の写真は、カルクウォール1.5ミリのコテ塗り+吹き付け塗りをした板です。
そこにコーヒーでシミを付け、屋外に晒してみました。
すると、わずか13日で下(二枚目)の写真のように汚れが薄くなり、さらに一週間後には、白さが完全元通りになりました。
耐久性バツグン
カルクウォールは、100年かけて石に戻る再石灰化という特徴を持っています。
そのため、時間が経てば経つほど、強度が増します。
カルクウォールは塗り壁ですが、この特徴により土壁のようにボロボロと壁が落ちてくるような心配もありません。
現代の漆喰は割れやすいという欠点がありますが、カルクウォールは素材や製法の特徴から耐久性が非常に高いという特徴があります。
そのため、何世代にも渡って美しい壁を保つことができるのです。
外壁塗料には耐用年数があり、さらに汚れやひび割れがひどい場合など、早ければ2年ほどで塗り替えなければならない場合もあります。
しかし、カルクウォールは強い耐久性をもっているため、基本的には30~40年に一度の塗り替えで十分なのです。
メンテナンスが簡単
耐久性が高いとは言え、思わぬ事態により汚れや傷がついてしまったときはどうでしょう。
一般的な塗装の場合、自分で塗りなおすとムラができたり、業者に依頼すると高くついたりします。
「結局メンテナンスは我慢…。」なんてこともあるかもしれません。
しかし、カルクウォールの場合は、多少の汚れであればサンドペーパーや消しゴムでこすって消すこともできます。
少量の漆喰を上から塗ることもでき、自分でも簡単に、ムラも気にせず修復することが可能です。
実際、このようなセットも販売されています。
引用:ナチュラ・ワイズ
さらに少量の物も販売されているので、必要量に応じて購入することもできます。
カルクウォールを外壁に使うデメリット
費用が高め
カルクウォールは他に比べて材料自体の価格が高めです。
さらに、日本ではあまりシェアが広がっていないため、業者によっては、施工実績が少なければリスクがあるため、施工費用も高くなりがちです。
ひび割れや汚れ
丈夫な素材とは言え、施工の仕方によってはひび割れや汚れがついてしまう可能性はあります。
このような事態を少しでも防ぐため、業者選びの際には、施工実績の少ない業者や、対応が丁寧でない業者には気を付けましょう。
理想の仕上がりにならない可能性や、不十分な施工によって後々メンテナンスの必要が出てくる場合があります。
塗り壁材のジョリパットはご存知ですか?
カルクウォールの外壁メリットデメリットまとめ
- 天然100%の自然素材で安心
- 呼吸する壁で温度や湿度を快適に保てる
- 殺菌・防カビ作用がある
- 自浄作用でキレイを保つ
- 耐久性バツグン
- メンテナンスが簡単
- 埃が舞いにくい空間を作ることもできる
- 有害物質や嫌な臭いも吸着吸収してくれる
という特徴もあるため、内壁としてもお勧めです。
業者や施工の仕方によっては
- 費用が高め
- ひび割れや汚れの可能性がゼロではない
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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