近年のエコブームで外壁も地球に優しい素材を選びたいと考える方が増えてきました。
また地中海のリゾート島に立ち並ぶ白い家に憧れる方もいますよね。
その両方を叶えてくれる外壁材をご存知ですか?
「漆喰」と「珪藻土」です。
どちらも白い色が特徴の素材なのですが、違いが分からない方も多いかと思います。
天然素材を使い、尚且つ真っ白の外壁にしたい方は必見です!
漆喰と珪藻土の違いを知って、素敵な外壁リフォームを叶えましょう!
漆喰と珪藻土の特徴は?
漆喰と珪藻土、見た目がとても似ている素材です。
それぞれの特徴や違いについてご紹介します。
漆喰とは
漆喰は、古くから日本の城や海外の家でも外壁材として使われてきました。
主成分は消石灰と呼ばれる「水酸化カルシウム」です。
消石灰とは石灰石を高温で焼いて、水を加えたものです。
サンゴ礁が地殻変動で長い年月をかけて隆起し石灰岩ができ、そこから石灰石が採れます。
学校のグラウンドで白いラインを見たことはありませんか?あれが消石灰です。
さらに消石灰に糊や海藻などを加え、塗りやすく練ったものが漆喰なのです。
漆喰の特徴と種類
漆喰は「呼吸する壁」と言われています。
主成分である消石灰は、長い時間をかけて二酸化炭素を吸収することで固まっていき、石灰石に戻るという性質があります。
その長い時間は100年かかると言われています。
そして、漆喰には様々な種類があります。
本漆喰 |
|
土佐漆喰 |
|
琉球漆喰 |
|
西洋漆喰 |
|
既調合漆喰 |
|
スイス生まれの漆喰カルクウォールはご存知ですか?
珪藻土とは
珪藻土は、主に藻などの植物性プランクトンの死骸が化石になり、水中で堆積してできた泥土です。
化学成分が少ない天然素材として、大昔から使われてきました。
火に強い原料として、七輪やコンロ、耐火耐熱レンガの原料なども珪藻土が使われてきました。
珪藻土の特徴と種類
植物性プランクトンの化石なので、日本各地で採る事ができます。
珪藻土は天然素材なので、自分で固まる性質がありません。
固めるためには石灰やセメント、粘土や合成樹脂などの凝固剤を混ぜる必要があります。
珪藻土の種類は主に3種類です。
ミクロポア珪藻土 |
|
メソポア珪藻土 |
|
マクロポア珪藻土 |
|
珪藻土は化石(骨)からできていて、目には見えないポアと呼ばれる無数の穴が沢山あいています。
穴があいていることで高い調湿性がある事がわかっています。
漆喰と珪藻土のメリット・デメリット
漆喰と珪藻土の特徴や違いが分かったところで、それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。
漆喰のメリット・デメリット
漆喰のメリットはこのような点です。
調湿作用がある |
|
抗菌性がある |
|
安全性が高い |
|
防火性が高い |
|
デザイン性が高い |
|
漆喰のデメリットもご紹介します。
傷がつきやすい |
|
工期が長い |
|
施工費用が高い |
|
汚れが目立ちやすい |
|
一般的に漆喰は表面の仕上がりがツルツルしています。
見た目が真っ白いのも漆喰の特徴です。
珪藻土のメリット・デメリット
珪藻土のメリットはこのような点です。
調湿作用に優れる |
|
脱臭・消臭機能がある |
|
耐火性がある |
|
珪藻土のデメリットはこちらになります。
ひび割れしやすい |
|
汚れやすい |
|
凝固剤の影響を受けやすい |
|
珪藻土は表面の仕上がりがザラザラしています。
漆喰と違い、凝固剤など他の素材を混ぜるので真っ白でなく色が付いている事も多いです。
このように、珪藻土も漆喰とメリットやデメリットが似ていることが分かります。
見た目も似ているので見分けが付かないと言われています。
漆喰と珪藻土の費用はどのくらい?
それぞれの費用が一体どのくらいかかるのか、みていきましょう。
漆喰の費用
特徴でも説明しましたが、漆喰は長い年月をかけて二酸化炭素を吸収することで固まっていきます。
きちんとメンテナンスを行えば、100年は耐久年数があると言われています。
デメリットのところでも紹介しましたが、初期費用が高いという事もありますので詳しく見ていきましょう。
一般的に1m2で約5,000円~8,500円が相場です。
メンテナンスがあまり必要ないので、この費用を高いと見るか安いと見るかです。
漆喰のメンテナンス時期は約15年前後です。
塗り替えになった場合、足場代などを含めるとメンテナンス費用は約50万円~100万円程度です。
上からの重ね塗りや一部だけの塗り替えなら、もっと費用が抑えられます。
珪藻土の費用
珪藻土は自分で固まることができない為、外壁にする場合、セメントなどの凝固剤を使います。
一般的に1m2で約4,000円~11,000円が相場です。
珪藻土は水に弱いので、こまめにメンテナンスをした方が良いです。
約5年ごとにチェックし、補修や塗り直しする事をお勧めします。
費用は約50万円~80万円程度です。
珪藻土は凝固剤を何に使うかによっても価格が変わってきますので、業者へ相談するのが良いでしょう。
また珪藻土の中には凝固剤の割合の方が多く、「珪藻土風」の外壁も多くありますので注意が必要です。
漆喰と珪藻土の施工例
それぞれの特徴やメリット、デメリットが分かったところで施工例をご紹介します。
リフォームのイメージをしてみてくださいね。
漆喰の施工例
引用:コバケンホーム
この住宅の外壁は漆喰塗りになっています。
引用:ブルーハウス
こちらも外壁に漆喰を使用し、白い壁を基調とした可愛らしい住宅になっています。
珪藻土の施工例
引用:国土住宅
外壁全て珪藻土を使用し、雰囲気のある住宅になっています。
引用:豊和建設株式会社
こちらも外壁に珪藻土を使用し、シンプルでモダンな住宅になっています。
外壁にするなら?漆喰と珪藻土の違いを徹底比較しよう!のまとめ
漆喰と珪藻土の違いを比較してきました。
それぞれのメリットとデメリットがお分かりいただけたかと思います。
メリット
- 調湿作用がある
- 抗菌性がある
- 安全性が高い
- 防火性が高い
- デザイン性が高い
デメリット
- 傷がつきやすい
- 工期が長い
- 施工費用が高い
- 汚れが目立ちやすい
- 調湿作用に優れている
- 脱臭・消臭機能がある
- 耐火性がある
デメリット
- ひび割れしやすい
- 汚れやすい
- 凝固剤の影響を受けやすい
漆喰も珪藻土もメリットとデメリットが似ている部分が多いです。
珪藻土はひび割れしやすいので、雨の多い地域や地震が多い地域の方は専門の業者に相談して決めるのが一番です。
どちらも天然素材で素敵な外観が特徴です。
お宅にはどちらの外壁が適しているのか、少しでも読者様の参考になれば幸いです。
ぜひ素敵な外壁リフォームが叶いますように!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
\信頼できる業者をお探しの方に/
コメント