フローリングは家具や人の重さや衝撃を直接受けるので、家の中でもダメージを受けやすい部分です。
中でも日当たりのいい窓際や、キャスター付きのイスの下のフローリングはじわじわとダメージを受けやすく、気づいたらはがれやささくれになっていた、なんてことありますよね。
フローリングの寿命は10~20年と言われているので、このサイクルで業者に依頼してフローリングのリフォームをすることをおすすめします。
が!しかし!
業者に依頼するまでの応急処置
部分的に補修したい
という場合は、DIYでの補修がおすすめです。
今回はフローリング材別にそれぞれに適したフローリングのはがれ補修方法と費用をご紹介します。
■目次
フローリングのはがれの原因は?
フローリングがはがれる原因は大きく分けて3つあります。
- 寿命・劣化
- イスや家具の圧力
- 水分などの汚れ
寿命は避けられないものですが、適切なお手入れで延命することもできます。
またイスなどの圧力や汚れは、日々の対策で少しでも少なくすることが可能です。
はがれてしまったものは直すしかありませんが、はがれる前に少しでも予防できるようにしましょう!
毎日使っていつからこそ、気が付かないし傷みが激しいんだろうね。日頃からこまめな予防が大切だね
あなたのフローリングは、合板材?それとも無垢材?
木材のフローリングには大きく分けて、合板材と無垢材の2種類があります。
合板材は複数の薄い板を張り合わせて1枚のフローリングにしたものです。傷や衝撃に強い、経年劣化が少ない、などのメリットがありますが、やっぱりいつかは寿命が訪れるものです・・・
無垢材は木そのものの温もりを感じられることから人気のあるフローリング素材です。時の流れとともに木の変化を楽しむこともできる一方、適切にお手入れしていても劣化は避けられません・・・
このフローリングの種類によってはがれの修復方法が異なるので、フローリング材別にはがれの補修方法を確認しましょう!
フローリングの種類によって直し方が違うのね!知らなかったわ〜
種類によっても直し方が違うのはもちろんなんだけど、傷の深さによっても対処の仕方が変わってくるんだ。順を追って説明するね。
フローリング材別!はがれの補修方法
応急処置編
はがれの補修は傷やへこみに比べると少しだけ手間がかかります。
DIYにあまり自信がなかったり、近々フローリングのリフォームの予定があるので応急処置としてはがれを補修したい、といった場合にはシールでの補修がおすすめです。
シールでの補修は、合板材・無垢材両方で使えます。
ホームセンターやインターネットで、フローリングの木目風のシールが数百円で購入できます。
まずは、ささくれやとげになっている部分をサンドペーパーなどで取り除き、しっかり掃除します。その上から木目シールを貼れば完成です!
とってもお手軽で簡単ですが、フローリングに馴染ませるとなると難しいシールでの補修。
あくまでリフォームまでの応急処置として、もしくは色味の違いも楽しめる!といった方にはおすすめです。
200~300円
合板材編
傷や衝撃に強く、経年劣化が少ないと言われている合板材ですが、劣化は避けられません。
強い圧力をかけ続けると、表面の薄い化粧板から徐々にはがれていってしまいます。
そんな合板材の補修には接着剤やエポキシパテを使った補修がおすすめです。
エポキシパテとは・・・
主に粘土状で、エポキシ樹脂のプレポリマーと硬化剤をそれぞれ含む2剤を練り合わせて混合する事で重合して硬化する。用途に応じて物性や硬化時間が異なる各種製品が市販されている。
業務用の他、一般家庭においても欠損部や破損部分の修復、穴埋めなどに用いられ、その加工性から現在では模型製作に多く用いられ、模型専用のものも開発された。特に粘土状である事からフィギュアの造形に多用される。また特に木工用の物は硬化時間が数分と短く硬化後の切削性も良い事から造形用途に多用される。
引用:Wikipedia
この、エポキシは人体にとって有害なものになります。使用する際は微量が人体に吸収されるため、使った後は良く手を洗ってくださいね。
瞬間接着剤
マスキングテープ(養生用)
エポキシパテ
サンドペーパー
サンドペーパーを巻いて使う木片
塗料
仕上用ワックス
引用:Youtube
- まずは瞬間接着剤ではがれている箇所を接着します。
- 補修部分を囲うようにマスキングテープを貼り、養生します。
- しっかり接着剤が乾いたら、隙間にエポキシパテを塗り込んでいきます。
- エポキシパテが乾いたら、サンドペーパーで平らにします。
- 塗料でフローリングの色に近づけ、木目を描きます。
- 仕上用ワックスを塗ったら完成!
これを機にフローリング全体にワックスを塗ると、より馴染みますよ!
エポキシパテをサンドペーパーでとにかく平らにしましょう!
ここがデコボコしていると、塗料やワックスのはがれの原因になります。
3000~4000円
無垢材編
無垢材は劣化するとチクチクとトゲが出てきて痛いですよね・・・
そんな無垢材フローリングをキレイにするにはニスを使った補修がおすすめです。
水性ニス(フローリングの色より少し薄めの色)
ハケ
サンドペーパー
サンドペーパーを巻いて使う木片
- まずは固く絞ったぬれ雑巾などで、ホコリをキレイに掃除します
- サンドペーパーでささくれやトゲなどを滑らかにしていきます
- サンドペーパーで出た粉をキレイに掃除します
- ハケでニスを取り、たっぷり丁寧にニスを塗ります
- 余裕があれば2度塗り、3度塗りをします
とにかくキレイに掃除をして、ホコリや木片を取り除きましょう!
ニスは乾くと薄くまくを張った状態で固まるので、ホコリや木片を含んだまま乾いてしまします
2000~3000円
フローリングをより長持ちさせるには?
どうしても避けられないフローリングの劣化。
しかしちょっとした工夫で、少しでも長持ちさせることができます。
イスの下にはカーペットやクッション材を敷く
特にコロコロと移動できるタイプのイスはフローリングにとってはとっても痛手です。
ぜひ下にカーペットやクッション材を強いてフローリングを保護しましょう。
水分汚れはこまめに掃除
フローリングは水分に弱いです。
こぼした水分がしみ込んでしまう前に、こまめに拭き取りましょう
こまめなワックスがけ
ワックスはフローリングをキレイに見せる効果がありますが、同時にフローリングを保護することもできます。
しかし、日々の生活でワックスもはがれていくので、こまめに塗ってキレイなフローリングを維持しましょう
フローリングのはがれを自分で補修DIYの費用まとめ
フローリングのはがれは、傷やへこみとは違って、日々の生活が積み重なって発生してしまうものだから、なかなか予防するのは難しいですね。
寿命が来る前の定期的なリフォームはもちろん大事ですが、ちょっとした補修ならDIYでの補修も可能です。
そうね。シールくらいだったら母さんもちょいちょいっと出来そうだわ。
そのちょいちょいのDIYが実はフローリングの寿命を延ばす秘訣かもしれないね。
毎日のはがれ予防とたまのDIY補修で、頑張ってフローリングの寿命を伸ばせるようにするわ!
- 応急処置にはシール
- 合板材にはエポキシパテ
- 無垢材にはニス
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
フローリングのえぐれを補修したい方はこちらの記事がおすすめです。
気をつけているつもりでも、気が付くといつの間にか傷んでるのよね・・・フローリングって。