外壁のリフォームを検討しているあなた。
外壁材選びで、困ったことはありませんか?
外壁材には大きく分けて2種類あり1つはサイディング、そしてもう1つは塗り壁です。
- サイディング=金属製やセメント製のパネルを外壁に張り付けていく方法
- 塗り壁=モルタルを下地として塗装をしたり模様付けをする方法
最近の一般住宅ではサイディングを採用している方が多いようですが、一方で昔ながらの塗り壁も見直されています。
では、外壁を塗り壁にする魅力はいったい何でしょう?
それは、温かみのある外壁を作れるということです。
そしてシンプルですが、左官職人の仕上げ方で個性のあふれた外壁に仕上がるというところです。
カラーバリエーションが豊富なのも魅力の1つ。
さらに個性的な外壁にしたい方は、壁材にガラスや天然石を混ぜたものを使ったり、タイルやレンガを組み合わせて工夫できるんです!
また、凝った形の家にも形状を合わせやすいので、改築リフォームにもおすすめ。
ところで、沢山ある塗り壁塗材の中でシェア率が高い「ジョリパット」というものがあることをご存じでしょうか?
今回は、このジョリパットについて詳しく解説していきたいと思います。
- 塗り壁シェア率が高いジョリパットとは?
- ジョリパットの特徴について
- 外壁をジョリパットにするメリットとデメリットは?
- ジョリパット美しく保つコツは?
- ジョリパットの外壁塗装のメンテナンスの目安は?
- ジョリパットの費用は?
外壁塗装で迷っている方や、塗り壁に興味があり調べているけど「ジョリパットって何だろう?」と思った方が、少しでも参考になればと思います。
外壁の塗り壁シェア率が高いジョリパットとは?
ジョリパットとは、塗料に砂を混ぜた外壁塗装剤で、もともとはフランス発祥の塗装剤です。
日本国内ではアイカ工業が販売している商品名として有名です。
引用:株式会社達美装
こちらは、ジョリパットで、塗装されたお宅です。
塗り壁というと、はじめは和風な家をイメージされるかと思いますが、最近はおしゃれな家にも使われています。
引用:PAINT KUNUGI
こちらは、ベージュとオレンジが混ざったような色で、少し模様がついているお宅です。
このように色の種類が豊富で、模様も様々なものが取り揃えられています。
塗り壁塗料の中では、15年ほど前からモルタル壁の塗装の中でのジョリパットのシェア率が高くなってきています。
他の大手メーカーからも類似品が販売されているようですが、知名度では「ジョリパット」が最も高いです。
(類似品メーカー:エスケー化研から「ベルアート」・菊水化学工業から「グラナダ」・日本ペイントから「インディアートCERA」)
シェア率が高い理由は、高性能な機能を持つのに、価格の安い塗料という点です。
一般的な塗り壁の相場は、土壁では1㎡あたり約14,700円、漆喰は1㎡あたり約7,000円前後といわれています。
それに対し、ジョリパットは高機能なのに1㎡あたり5,500円~6,500円で施工できるということなので、とてもお買い得と言えるでしょう。
施工方法は、モルタル壁にローラーやコテで塗装する方法や、薄めてスプレーで吹き付ける工法があります。
立体的な模様、波型、ボーダー型など、様々な模様の塗り壁にできるのも人気の一つです。
ジョリパットの特徴について
ジョリパットには、意匠性塗材の中で約40年という歴史があります。
長年の実績や改良を経て、常に時代のトレンドをリードしてきたジョリパットには主に3つの特徴があります。
個性の出るデザイン性
色は180色以上、100以上のデザインから選べることができます。
質感は、つやを抑えたマットな仕上がりなので、ナチュラルで温かみのある外壁にしたい方におすすめです。
自由度が高く、工法もコテ・吹付け・ローラーなどによる様々な工法があり、あなただけのオリジナル外壁になります。
高品質と、優れた耐久性
ジョリパットは、色あせに強く、汚れが付きにくい高品質な機能を揃えています。
また、通常の塗り壁材にはひび割れがつきものですが、ジョリパットは乾燥して硬くなると「厚い塗膜を形成」してひび割れを発生しにくくしています。
ジョリパットは塗り壁の外壁仕上げ材では耐久年数が15~20年と長い方ですが、しっかりメンテナンスをすると寿命は50~60年程度とぐんと伸びます。
定期的なメンテナンスにより、長期の耐久性と美しさの維持を実現させることが出来ます。
人の健康に優しく、エコロジーな素材
ジョリパットは、フォースター(F★★★★)を取得していて、安全性&環境に優しい仕上げ材です。
シックハウス症候群の原因となる「ホルムアルデヒド」の放散量が少ない商品で、F★★★★というマークは最高級を表すもの。
JIS工業規格によって定められています。
ホルムアルデヒドを大量に吸い込んでしまうと、鼻水、咳、めまい、頭痛などの健康被害が現れて体調不良に…。
外壁材にも、健康に優しい商品を選んでいきたいですよね。
その点、ジョリパットは健康に配慮した環境対応型の塗材になっています。
外壁をジョリパットにするメリットとデメリットは?
外壁をジョリパットにするメリットとデメリットとは、いったい何でしょう?
メリット・デメリットをそれぞれまとめてみました。
- 左官職人の仕上げ方次第で、個性のあふれた壁になる
- カラーバリエーションが豊富
- 壁材にガラスや天然石を混ぜたり、タイルやレンガを組み合わせたりもできる
- 凝った形の家にも形状を合わせやすい
- 継ぎ目ができないので綺麗に仕上がる
- 既存の外壁の上から塗装が出来る
- 外壁塗装の回数が少なくて済む
- 耐候性・防火性・耐火性・遮音性・遮光性など多機能な性質を持っている
- 防藻・防カビ効果も高く、美しい外観を保ちやすい
- 通気工法に対応している
- クラック(壁のひび割れ)に強い
- 自分で洗浄できる
- 壁材が乾いて乾くまで時間がかかる
- 工期が長い
- 汚れが目立ちやすい
- 高圧洗浄に弱い
- ジョリパット専用の塗替え材が必要
- 施工に塗装知識と技術が必要
ジョリパットは、カラーバリエーションが豊富なので、「温かみのある外壁を作りたい」「個性的な外壁にしたい」という方に特におすすめです!
耐候性・防火性・耐火性・遮音性・遮光性など多機能な性質に加え、防藻・防カビ効果も高い高性能な商品なので、塗り壁材の中では美しい外観を保ちやすい素材です。
そして、通気工法に対応しているのも魅力的な所。
湿気を逃がす建築方法のこと。通気性をよくすることで、カビを生えにくくし、長持ちする家を実現できます。
長期優良住宅申請やフラット35のローンを借りる際にはこの通気工法が必須ですので、ぜひチェックしておきましょう。
一方でデメリットは、サイディングの外壁と比べるとどうしても「汚れが目立ってしまう」こと。
自分で洗うことが出来ますが、一般的な高圧洗浄機は使えないので注意が必要です。
高圧洗浄機で落とす場合には、薬剤を使用するバイオ洗浄で圧力を調整できる機械を使って表面に傷がつかない方法で落とす方法がよいとされています。
そして、塗り替えの際にはジョリパット専用の塗替え材を使用しないと表面の質感が失われてしまいます。
さらにジョリパットの専用の塗替え材は、一般の塗料と施工方法が異なる所があります。
そのためジョリパットの扱いを分かっている経験豊富な職人でないと施工できない場合があります。
ですから塗り替えの施工は専門業者に依頼するのが妥当です。
専門業者に依頼の際には、施工後にイメージと違ってしまう様なトラブルをさけるため、アフターフォローの良い業者を選ぶことも大切です。
ジョリパット美しく保つコツは?
せっかくお気に入りの外壁にしたから、きれいに保ちたい!
誰もがそう考えることですよね?
ジョリパットも他の外壁と同様、普段のお手入れが大切になってきます。
普段のお手入れとは、手洗いによる洗浄です。
高圧洗浄機を使うと、ジョリパット独特の風合いや模様を損ねてしまう事があります。
基本は水洗いで、やわらかいブラシを使って力を入れずにこすって洗うようにしましょう。
汚れがひどい所は、中性洗剤を使ってOK!
軽く擦り洗いをして、洗剤は外壁に残さないようによく洗い流してください。
また、外壁の汚れや劣化の原因は紫外線によるものが多いので、紫外線に強い高耐候性タイプを選ぶと美しい外壁をより長く保つことができます。
高耐候性タイプには、紫外線による塗膜の劣化や退色がしにくく汚れにも強いシリーズの「ジョリパットインフィニティ∞」などがあります。
そして、築5年を過ぎてくるとカビやコケの繁殖や、ひび割れの初期症状があらわれてくることがあります。
そう考えると5年~8年のサイクルで塗装メンテナンスを行うことで、劣化が進む前に補修することができますね。
せっかくこだわりの外壁を選んだなら、メンテナンスもしっかりと行って素敵な家を保っていきましょう。
ジョリパットの外壁塗装のメンテナンスの目安は?
メンテナンスをしておきたいと思っても、具体的にどのような状態になったら、本格的に塗り替えした方が良いのか分からない…という方に、塗り替えのサインもまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
- 色あせが目立ってきた
- 水切れや撥水性が落ちている
- 普段の洗浄で汚れが落ちなくなった
- 藻やカビが発生してしまった
- クラック(ひび割れ)がある
このようなサインがみられてきたら劣化のサインに該当するので、塗り替えを検討してみましょう。
ジョリパットの費用は?
ジョリパットの費用は、パターンごとによって値段が変わってきます。
パターンごとの費用について、いくつかピックアップしてまとめてみました。
ジョリパットボーダーパターン
校倉[あぜくら] ¥5,000~/㎡(税抜価格)
こちらのデザインはシンプルですが、大人の雰囲気のデザイン。
色を選ぶことにより、和にも洋にも合うデザインです。
ジョリパットクリフパターン
しっくい調(小面積向き) ¥4,000~/㎡(税抜価格)
こちらのジョリパットクリフパターンのしっくい調は、模様のないデザインです。
シンプルな外壁をお探しの方へおすすめ。
ジョリパットスクラッチパターン
割肌[わりはだ] ¥4,200~/㎡(税抜価格)
少し粗目の外壁で、割肌というデザイン。
模様はないですが、石のようなデザインで、和にも洋にも合いそうです。
ジョリパットラフパターン
ワイルドランダム ¥4,200~/㎡(税抜価格)
扇形のデザインとなっています。
色も様々あり、同じデザインでも違った印象の外壁になります。
ジョリパットスプレーパターン
ゆず肌 ¥3,200~/㎡(税抜価格)
こちらは、シンプルで、比較的低価格のデザインです。
塗り替えも安価に行えそうです。
ジョリパットソフトパターン
ウォーターフォール ¥4,700~/㎡(税抜価格)
ウォーターフォールという名前で、水が流れていくようなデザイン。
近代的でおしゃれな外壁を探している方に合いそうです。
ジョリパットローラーパターン
リーフライン ¥5,000~/㎡(税抜価格)
葉っぱの形のような一風変わったデザインです。
色はシンプルだけど、少し変わったデザインにしてみたい方におすすめです。
ニューエイジングアート
レイヤーストーン‐AG ¥5,900~/㎡(税抜価格)
塗り壁なのに、岩のようなデザイン。
レンガ調な外壁を検討している方におすすめです。
ジョリパットマテリアルパターン
水墨(淡色) ¥4,500~/㎡(税抜価格)
まるで、本物の水墨で塗装したようなデザイン。
個性的な外壁を検討の方におすすめです。
下記では、特徴と値段を表にまとめました。
種類名 | 特徴 | 値段 | |
ボーダーパターン | 校倉(あぜくら) | シンプルですが、色を選ぶことにより、大人の雰囲気に。和にも洋にも合うデザインです。 | ¥5,000~/㎡ |
クリフパターン | しっくい調(小面積向き) | しっくい調は、模様のないデザイン。シンプルな外壁をお探しの方へおすすめ。 | ¥4,000~/㎡ |
スクラッチパターン | 割肌(わりはだ) | 少し粗目の外壁で、模様はないですが、石のようなデザインで、和にも洋にも合いそうです。 | ¥4,200~/㎡ |
ラフパターン | ワイルドランダム | 扇形のデザインで、色も様々あり、同じデザインでも違った印象の外壁になります。 | ¥4,200~/㎡ |
スプレーパターン | ゆず肌 | シンプルで、比較的低価格のデザインです。塗り替えも安価に行えそうです。 | ¥3,200~/㎡ |
ソフトパターン | ウォーターフォール | 水が流れていくようなデザインで、近代的でおしゃれな外壁を探している方に合いそうです。 | ¥4,700~/㎡ |
ローラーパターン | リーフライン | 葉っぱの形のような、一風変わったデザイン。少し変わったデザインにしてみたい方におすすめ | ¥5,000~/㎡ |
ニューエイジングアート | レイヤーストーン‐AG | 塗り壁なのに、岩のようなデザイン。レンガ調を検討している方におすすめ | ¥5,900~/㎡ |
マテリアルパターン | 水墨(淡色) | まるで、本物の水墨で塗装したようなデザイン。個性的な外壁を検討の方に。 | ¥4,500~/㎡ |
ジョリパットは種類だけではなく、施工方法によっても値段が変わります。
平米あたり吹き付けで約3,500円、ローラー仕上げは約4,000円、コテは約5,000円と値段が変わってきます。
このローラー仕上げでは、コテのような複雑な模様はできません。
そして、このほかに実際の施工の際には足場代もかかってきます。
総合すると、一般的な2階建ての家をジョリパットで塗り替えする場合は、相場で約100万円かかることになります。
しかし、こちらの値段は「簡単な塗り替えだった場合」です。
従来の外壁の上から塗装できるのがジョリパットの特徴のひとつです。
しかしクラック(ひび割れ)がみられる場合や下地からやり直さないといけない場合はさらに費用がかかります。
塗り壁で塗装した場合、どうしても避けられない問題がこのクラックという現象で経年劣化で現れてきます。
その場合は、劣化の具合により費用が異なってきますが、相場は平米あたり約5,000円かかるとのこと。
下地がどのような状態か、施工業者とよく確認と打ち合わせをして、下地補修もどのように行っていくか進めていきましょう。
スイス生まれの塗り壁材『カルクウォール』はご存知ですか?
外壁を塗り壁にしたい方へ!ジョリパットの魅力を解説します!のまとめ
今回は、塗り壁塗装のジョリパットについて詳しくみていきました。
ジョリパットについて、おさらいしていきましょう。
- 色は180色以上、100以上の個性の出るデザインがある
- 質感は、つやがなくマットな仕上がりで、温かみのあるナチュラルな外壁に仕上がる
- 自由度が高く様々な工法で施工でき、オリジナル外壁を作れる
- 塗り壁の中では、高品質と、優れた耐久性が売り
- 耐候性・防火性・耐火性・遮音性・遮光性など多機能な性質を持っている
- 人体の健康に優しい素材で、環境にもやさしい
- 防藻・防カビ効果も高く、クラック(壁のひび割れ)にも強いので、美しい外観を保ちやすい
- 施工工期がサイディングに比べて長い
- 汚れがサイディングに比べると目立ちやすい
- 高圧洗浄に弱い性質なので、自分でやさしく手洗いが良い
- ジョリパット専用の塗替え材が必要なので、塗装知識と技術が必要
- 塗り替え時期は5~8年がおすすめ。理由は、劣化の初期段階でメンテナンスできるから
ということが分かりました。
外壁選びの中で、塗り壁材を検討中の方!
ジョリパットの特徴や魅力、メリットデメリットなどを今後の外壁選びの参考に役立ててもらえればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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